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ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

海のプラスチックごみを減らすために~今企画していること

2017年08月25日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

突然ですが、クイズです。

海に漂うプラスチックごみ排出量の多い国ランキング、インドネシアは第何位でしょうか?

Quiz..Indonesia negara ke berapa masalah pembuangan sampah plastik di laut?

・・・答えは、第2位!!(1位は中国)Jawabannya nomor 2 !!(nomor 2 adalah cina)

アメリカのジョージア大学の研究チームが8月19日付けの米科学誌に発表した情報によると、世界全体で1950年から最近までに作られたプラスチック製品の重さは83億トンで、そのうち63億トンが捨てられてごみになってしまったそうです。リサイクルして再び使われたり、焼いて処分されたりしたのは全体の5分の1ほど。ほとんどがごみ処分場に埋め立てられたり、そのまま捨てられたりしている、とのことです。(共同通信47NEWS)

「ほとんどがごみ処分場に埋め立てられたり、そのまま捨てられたりしている」・・・それは、インドネシアのことですね。

ロンボク島を訪れる日本人は、田舎の道や村のそこかしこに散らばるプラスチックごみを見て素朴な疑問を抱きます。「どうしてきれいにしないの?」

それは、処理システムが整っていないから。そして清掃に回す公的なお金が足りない(もしくは、そこにお金を回すべきという意識がない)から。

処理システムが整っていないとは...大きな街では行政が雇った清掃員が大きな通りを清掃したり、トラックがごみを集めて埋めたて地に運んだりしていますが、村ではごみを回収に来る場所が限られていたり、そもそも回収がなかったり、村単位でごみを集める場所があっても遠くてそこまでごみを運ぶ車両がなかったり。そういう問題を意識する住民が少なく、問題はほったらかし、といった状態です。

先月、州都マタラム市から車で20分ほどの、山の中腹にあるプスック村(西ロンボク県)の、あるクドンドン集落を訪れました。

Dusun kedondong atas desa pusuk lestari kecamatan Batulayar kabupaten Lombok Barat.

幹線道路からバイクで細い道に入って、上がったり下がったりしてたどり着いた集落の道ばたはごみだらけ。

これらのごみが、雨が降って洪水になると川に流れ込み、その川は山を下ってすぐに海に流れ込みます。

プスック村の村長(2つ上の写真。立っている白いシャツの男性)とは、7月の村ツーリズムに関する会議で知り合いました。後日、村役場を訪れて話をしたときに、村長は「川に流れ込むごみを減らしたい」と言っていました。

実は、この村を通る川が流れ込む海一帯は、スンギギというロンボク随一の観光地エリアです。川の河口の住民も、上から流れてくるごみに閉口しているだろう、と想像できます。

↑ スンギギの海

そこで考えついた新たな企画が、「ロンボク島の海辺のごみ調査と住民への環境教育~川の上流と海辺の村をつなぐ~」です。

上流の村での環境教育と、海辺のごみ清掃&ごみ調査を並行してやっていく中で、海に流れ込むプラスチックごみを減らしたいと考えています。

ロンボクでは、海岸清掃のイベントなどは過去に何度も行われているようですが、ごみの調査はされていません。どんなごみが海辺に落ちているのか、データがないのです。環境局のスタッフに聞いても、街のデータを示してくるだけで、海辺という特殊な環境に特化したデータをとっていないことは明白です。

そこで、ゆいツールは海岸のクリーンアップとごみの調査を、地元の住民や若者らと実施することで、ごみ調査を継続して行う下地を整えていきたいと思っています。

海岸のクリーンアップとごみの調査に関しては、日本で28年間海のごみ問題に取り組んでいる一般社団法人JEANの協力を仰ぎたいと考えています。

一般社団法人JEANが主催しているクリーンアップキャンペーンについてはこちら

また、山の上の村については、「プラスチックごみを活用したクラフト作り講習会」を行って住民がごみ銀行を設立する呼び水にしたり、村のごみを適切なごみ捨て場に運んでそれを適切に処分することを指導したり、村長と協力しながらやっていきたいと考えています。

目下、この企画の為に来年度に向けて新たな予算を確保することを画作しています。

(山)

↑ ローカルが集まる浜辺のとなりの、わりと閑散とした砂浜。でも、プラスチックごみはいっぱい。

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活動するうえでの悩み~ごみ銀行の運営支援~ in Lombok

2017年05月09日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

G.W.をはさんで、まだ報告書作りと計画づくりに追われているゆいツールです。

作業の合間につぶやきます。

ゆいツールは、2014年12月からロンボク島のたくさんの村で「プラスチックごみを活用したクラフトづくり講習会」を実施してきました。

( ↑ ごみがこんなにかわいいポーチに生まれ変わります!ギリ・メノ島のショップへ最近納品したものの一部です) 

もともとごみ銀行が立ち上がっていたところでやったこともありましたが、ほとんどは「ごみ銀行を知らない」「ごみをクラフトにすることに興味がある」「生活の足しになるような活動だったらやってみたい」「女性の生活支援の一部として」という村の女性たち向けでした。

ちなみに、この「ごみ銀行」というシステムはゆいツールが作ったものではありません。

インドネシアにすでにあった面白い取り組みに目をつけて、それを支援することが環境教育につながる、住民の意識を変えごみを減らすことにつながる、と思ったからこそ、ロンボクでの活動のわりと始めからゆいツールはごみ銀行とともに活動してきました。

いくつかのごみ銀行や、クラフトづくりができるようになった職人さんと接する中で直面する問題は、必ずしもゆいツールが得意とする「環境教育そのもの」と関係が深いとは限りません。

ごみ銀行の運営は、最初の段階で「人のマネージメント」能力が試されます。

と言うのも、ごみ銀行はだいたいにおいて村の女性たちが集まったグループから始まるものであり、そういったグループは上手にマネージメントできる人がいなければ、組織が空中分解して継続できなくなってしまうからです。

また、たった一人(または夫婦など)の思いのある人だけで運営していこうとして、自分たちに余裕がなくなったとたんに活動休止、というパターンもよく見られます。

そもそも、ごみ銀行を立ち上げるところまでいかないパターンが一番多いのですが。

最近、ゆいツールが運営サポートに力を入れているのが、タナ・べア村に立ち上がったBCごみ銀行です。

これは、一昨年度からいろいろと協働しているBright Course(ブライトコース:BC)という英語教室を運営しているトニーさんが、昨年11月に立ち上げたごみ銀行です。

この村で、ゆいツールが最初に講習会を実施したのは、2016年の2月でした。

その時に参加していたこの女性。Ini adalah ibu Sukimah yang tinggal di desa Tanak Beak.

昨年5月に2回目の講習会をした時の様子です。

ここにも同じ女性が。

他の女性たちは、いたりいなかったりする中で、この女性だけはとても熱心にクラフトづくりを学んでいました。

そして、その後私が村に行くと作ったものを持ってきて、「どうかしら?」「ここをもっとこうしたいんだけど教えて」「材料が足りないから街で買ってきてくれない?」など、いつもリアクションがありました。

そうしてとうとう、このブログの一番上に写真を載せたあのポーチを作れるようになったのです。

 

…しかし!「はい、よかったね。」で終わらないのが現実です。

トニーさんは、この女性を先生にして、村の他の女性も同じように上手にクラフトを作れるようにしたいと望んでいます。

それ自体は特に問題があるわけではないのですが…。

スキマさん(その女性の名前)はあまり他の人に教えることに熱心ではない、とトニーさんは言います。

教育者であるトニーさんは、ひとりの優秀な人だけが勝ち抜けるのではなく、みんなで協力してごみ銀行(そして職人)の質を高めよう、と考えています。

でも、教育者でもなんでもない普通の主婦(スキマさん)は、もしかしたらこんな風に考えているかもしれません。

「ゆいツールが村で講習会をやったときに、一生懸命学んでそのあと熱心に作り続けたのは私だけだった。ほかのみんなは、そんなに熱心じゃなかった。でも私はひとりで作り続けた。だんだん上手に作れるようになって、ゆいツールやゆいツールが連れてきた学生さんが買ってくれるようになった。ほかのみんなは、私が作ったものを売ってお金を稼ぐようになったから、急に羨ましくなってやりたい、と言い出したにすぎない。私は、最初の講習会のときから一生懸命やっていたからできるようになったのに。」(あくまで想像)

一般的に、インドネシア人はわりと「一人で勝ち抜け」が好きです。だって、私が一番一生懸命やってきたんだから。私が先に始めた(見つけた)んだから。

そして、自分が持っている知識や技術、情報を、他人と共有するのを嫌がるふしがあります。だって、教えたらその人が自分より先に行ってしまうかもしれないから。せっかく自分が培ってきたものを簡単に人にくれてやりたくない。

ごみ銀行としては、上手な職人さんが増えてお互いに切磋琢磨していろんな商品を開発できたら、販売先ももっと増えるかもしれない、と考えるのですが、職人さん一人一人はあまり広い視野では物事を考えていないかもしれません。

どうやったらスキマさんが、他の女性に教えたくなるか。

どうやったらBCごみ銀行の運営がスムーズに行って、もっと発展できるか?

ゆいツールは今、現地スタッフ(兼ウダヤナごみ銀行スタッフ)とともにBCごみ銀行の運営サポートに邁進(まいしん)しています。

(山)

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活動するうえで大事なこと…計画づくりとふりかえり

2017年05月01日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

今日はめずらしく、裏方話をつぶやきます。

年度終わりから年度初めのこの時期、ゆいツールスタッフは何をしているかと言うと…。

前年度の活動の報告書づくり(すべての活動のふりかえりと膨大な量の領収書との闘い)、前年度の会計報告書づくり(収入はいくらだったのか、支出はいくらだったのか、トータルで赤字だったのか…)、新年度の活動の計画づくり(申請書作成)、予算の計画書づくり・・・。

つまり、ふりかえり計画づくりです。

(↑ 写真は本文となんの関係もありません。ロンボクの手作りチェス盤。)

地味な仕事です。

でも、畑の土づくりのように大事な仕事です。

(↑ ロンボクの王様とその家来たちが手彫りされたチェスの駒。)

ふりかえりというのは時にはめんどうだし、やりっぱなしのほうが楽だし、うまくいかなかったことを思い出してあれこれ考えたり、今さらうまくいったのどうかを検証したりしなくたっていいんじゃない?と悪魔がささやくかもしれませんが、ダメです!

なんのために活動をしているのか、目的や目標がある以上、活動をした後に検証しなければいけません。目的や目標にその活動は適切だったのか、効果はあったのか、どんな成果があったのか、うまくいかなかったとしたらそれは何故か。

特にゆいツールは、いくつかの機関から助成金をいただいて活動をしています。やりっぱなしでいいわけがありません。

(↑ 貝を使った装飾盤。螺鈿(らでん)

前年度の活動のふりかえりが終わったら、それを踏まえて次の活動の計画を練ります。現地の活動が、さらに発展するように。

ゆいツールは、すべての活動をESDの視点で行っています。

ESD(Education for Sustainable Development)とは、持続可能な開発のための教育、と訳されていますが、要するに「今の世代だけではなく将来の世代のことも考えて、資源を使い切ったりごみを増やしたりしないで、地球全体のことを考えた発展をしていくために、多くの人たちと協力して学びあっていきましょう」ということです。この場合の教育とは、「机の上の勉強」だけを指すのではなく、いわゆる「生涯学習」や「市民活動」、もっと小さな取り組みも含めて、それが「持続可能な開発」という概念に根差したものであれば、すなわち教育なのです。だって、人はそこから(活動を通して)学び成長するから。

(↑ 盤の縁には鳥が。)

 なにはともあれ、しばらくは「ふりかえりと計画づくり」に追われます。

(山)

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ロンボク島の魅力~森と海と山と~ in Lombok

2017年03月21日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

今日は、新たに訪れたロンボク島各所の観光地について、ご紹介します。

こちらは、中部ロンボクと東ロンボクの境界の村「アイッ・ブアル」にある貯水池です。(Ini Desa Aik Bual)

リンジャニ山の麓に近いため水が豊富です。

1年に1回、この貯水池で魚とりイベントが開催されます。

そして、となりの林の中ではこんな絵が展示されていて・・・。

絵描きさんが、天然素材で絵を描いてくれるパフォーマンスが。(飾ってある絵は、市販の絵の具を使って描いたもの)

どんな素材を使っているのでしょう。

いろんな葉っぱの茎の部分などをすりつぶして色を作ります。

刷毛まで天然素材。

お次は、東ロンボク。真っ白い木肌の巨木がそびえています。

海ではシュノーケリングが楽しめます。ギリ・ビダリとギリ・コンドという島に、漁師さんの舟で行きました。

Kita bisa main snorkeling di Gili Bidari, Gili Komdo, Lombok Timur.

海の中はサンゴがいっぱい。足をつくとサンゴを踏みつぶしそうで怖いほど。

となりの島は、マングローブ林でした。

ぐるっと後ろへまわったら、こんな景色に出会えました。

木の下でピクニック、草原でキャンプ。楽しいことが頭をよぎりました。

ローカルのお客さんが訪れないところなのか、ごみひとつ落ちていませんでした。

最後は、スンバルンという高地です。

州都マタラムからスンバルンに向かう途中の山のてっぺんにいたおさるさん。

スンバルンは、リンジャニ山の登山口でもあります。

Ini pintu masuk gunung Rinjani yang berada di Sembalung、Lombok Timur.

残念ながら曇っていて、まったく山が望めませんが。

下は、案内看板。国立公園内で、木の枝などを燃やしてキャンプをしてはいけない、と書いてあります。

こちらは、スンバルンらしい風景です。(下に広がるのはイチゴ畑。シーズンにはイチゴ摘みが楽しめます)

ロンボク島はまだまだ素朴さが残る島で、観光地も十分なサービスが整っていないところがほとんどです。

その代り、人々の人の良さや開発されていない土地の魅力というものがあります。

ロンボク島を訪れた際は、ぜひ現地のガイドと一緒に、人々の暮らしに触れる旅をして欲しいなと思います。

(山)

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ロンボク島の風景 Landscape in Lombok

2017年02月18日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

今回は、心癒されるロンボク島の風景をお楽しみください。

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1. ギリ・メノ島の海

2. ギリ・メノ島の湖の向こうに沈む夕日

3. ギリ・メノ島 Diana Bunglowの庭のヤシの木

4. 田植え前の風景(マタラム市近郊)

5. タバコ畑(東ロンボク)

6. 山から海をのぞむ(南ロンボク)

7. タマン・マユラ(ヒンドゥー教徒のための公園)

8. タマン・マユラの中の寺院

9. ギリ・メノ島 Diana Cafe

10. イスラミック・センター(マタラム市の中央モスク)

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2017年3月4日に、東京都目黒区にてインドネシア・ロンボク島学生向けエコツアー報告会を開催します。

ツアーに参加した学生さんが体験したことなどをお話ししたり、ロンボク島の暮らしのことやゆいツールの活動について、

山本がお話しします。

お申し込みは、下記のメールアドレスへメールか、Facebookのイベントページで「参加」ボタンをクリックしてください!

(Facebookに登録されていない方は、メールをお送りください)

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さらさらヤシ砂糖の作り方! in Lombok

2017年01月25日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

以前もご紹介したロンボク島のヤシ砂糖。

今回は、その作り方をじっくり見てみましょう♪

まずは、窯に火をかけてアレンという名のヤシの仲間の花房液を煮詰めていきます。

アレンとはなんじゃらほい、という方のために・・・。

↑ この木の上の方になっているのは実。花房は右下の垂れ下がったものです。この花房の根元を切り落として、そこにボトルを差し込んで液を抽出します。

さて、煮詰めます。

そして、火から下ろしてぐるぐるぐるぐる。

液を直接ぐるぐるするのではなくて、液のすぐ上部の釜のヘリをぐるぐるとやります。そうすると、どんどん乾いていきます。

こんなにどろどろに!

お次は、ココナッツの殻を使ってごりごりやります。どんどん乾燥していきます。

ちょっとお手伝い。

さて、ずいぶん乾燥したのでふるいを使ってふるうと、さらさらに!

できあがり!

ごりごりやっているあたりから、香ばしい匂いが漂い始めました。ん?これは・・・きな粉の匂い!

なんと不思議なことに、まったく違う原料なのに日本のきな粉と同じような匂いがします。

ヤシ砂糖はミネラルが豊富で、一般的に白いお砂糖(上白糖)より体にいいと言われています。そして添加物なしの天然材料。

インドネシアでは固形のヤシ砂糖が一般的ですが、このさらさらヤシ砂糖は、使い勝手もよく、飲み物やお料理に使えて便利です。

ゆいツールは、3月4日(土)の午後に、中目黒でイベントを開催する予定で、その会場でヤシ砂糖を販売します。

気になる方はぜひイベントへお越しください!(2月上旬に広報開始予定)

(山)

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人集まるところ、ごみ集まる in Lombok

2016年11月26日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

9月の、とある日曜日。なにやらイベントがあるというので、朝早く出かけました。

すると、バイクがいっぱい駐車されています。

インドネシアでは、バイクが市民の足。日本人が自転車に乗るように、時には中学生くらいの子供から、長いスカートをはいた若い女性も、誰も彼もバイクに乗ってでかけます。だから、人が集まるとバイクもいっぱい集まります。

さて、若い人たちも集まっています。イスラムの女性は、ジルバブという布で頭部(髪や首筋)を隠しています。そして、足元にはごみ。人集まるところ、ごみ集まる。インドネシアの常識です。

いったい何のイベントかと思ったら、「マタラム市生誕23周年記念イベント」でした。

マタラム市は、ロンボクで一番大きな街で、ロンボク島とお隣のスンバワ島からなるヌサ・トゥンガラバラット(NTB)州の州都でもあります。

さて、何をするのかなと思ったら、みんなで行進が始まりました。めずらしい!インドネシア人が歩くなんて。そう思いながらついて行きました。

インドネシア人にしては、わりと長い距離をぐるりと歩いてイベント広場に戻りましたが、途中の川はこんな感じでした。(州都の中心部だというのに)

イベント広場では、抽選会が開かれました。当たると、車やバイク、冷蔵庫がもらえる、というしかけです。

なるほど、それが当たるかもしれないと思って、市民のみなさんは集まっていたのね、と納得。

そして足元にはごみ、ごみ、ごみ。(これはほんの一部)

すると、ジュース屋さんを発見!この、個包装の袋が、クラフトの材料になります。(インドネシアでは、こういうプラスチックを再利用する技術が導入されていないため、業者は回収しません。そして自治体のごみ収集車がまわってこない地域では、住民によって燃やされるか、ほったらかしされて雨で流れて川に入って海に流れ着くか、という運命です)

POP iceというジュースの袋は、こんなものに変身♪(私が作りました!)

一緒にいた、ウダヤナごみ銀行のティアさんが、ジュース屋さんに「ごみ銀行」でプラスチックを回収していることを説明していました。

回収するプラスチックの値段が高ければ、こういったジュース屋さんも喜んで集めて持ってきてくれるのですが、実際は「あら、そんなに安いの?だったら、燃やした方がましだわ」という場合がほとんどです。

でも中には、「お金になるから」という理由ではなく、「環境を守るために」回収に協力してくれるジュース屋さんもいます。

インドネシアの人たちは、ごみの分別、というものに馴染みがありません。日本人であれば、ペットボトルを捨てる前に、各家庭で洗ってキャップを外して、外側のフィルムを剥がして、という行為も「当たり前」のことですが、残念ながらインドネシア人はそういったことを「面倒くさい」と感じます。

だから、ジュースの空き袋も「わざわざ集めて」「ごみ銀行に持っていく」のが「面倒くさい」のです。

ロンボク島が日本のようにきれいな島になるためには、どんなシステムが必要で、どれだけの費用がかかり、どれだけの時間がかかるのでしょうか。

行政や、村のリーダーや、一般市民を、どんなふうに動かせばよいのだろうか・・・、散らかったごみを見ながら考えました。

(山)

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ロンボク島のお土産に~ヤシ砂糖、工芸品の紹介~

2016年11月12日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

今年、ゆいツールスタッフが現地で発見したロンボクオリジナル商品のご紹介をします。

ひとつは、ヤシ砂糖(写真)。これは、現地でグラ・メラと呼ばれる固形のものと材料は同じです。

ヤシ砂糖は、日本の黒糖に似て優しい甘さで、豊富なミネラルが含まれているほか、さまざまな効能があるようです。

インターネットで「ヤシ砂糖」を購入しようとすると、300gで1000円くらいするようです。こちらの商品は、現地で買えば150gで200円もしません。

Ini Gula Merah yang seperti pasir..produk dari desa Kekait, Gunung Sari, Lombok.

固形のもの(写真下)は現地でよくみかけるのですが、粒状は初めて見ました。

ヤシ砂糖の材料や、固形のヤシ砂糖(グラ・メラ)の作り方はこちら

前々から、日本人向けには固形よりも粒状がいいのになぁと思っていたところだったので、「欲しかったのはこれ!」と飛びつきました。

作っているのは、ロンボク一大きな町マタラム市の近郊グヌン・サリ地区のクカイ村。ちょうど、有機肥料づくりをしている熱心なおじさんたちがいるビナ・サラムのある村です。(ビナ・サラムの活動についてはこちらのブログの中ほどに紹介があります。)

もうひとつのおすすめは、工芸品です。Kerajinan dari Linsar, Lombok.

これらは、ケタと言われる森に生えている植物から作られています。Ini buatan dari tanaman yang namanya Ketak.

マタラム市から車で30分くらいのところにある、リンサールという地区にある工房を訪れました。

編む前の状態です。

編んだ後は3日3晩燻し(いぶし)ます。

燻すなんて、面白いですね。

できあがり。

この工房には、日本から注文があって定期的に納品しているそうです。

12月には、学生さんたちと一緒に職人さんの作業を見学させてもらおうと予定しています。

どんなお土産も、工房を覗くというのはいいですね。作っている人の顔が見え、作る工程を知ることができます。

ゆいツールは、ロンボク島の魅力をもっともっと発見していきたいと思っています。

(山)

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この夏はぜひロンボクへ♪ ~ロンボク島の魅力~

2016年07月05日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

今回は、前回のスタッフコラムに引き続いてロンボク島の魅力をご紹介します。

ロンボクと言えば、やっぱりサーフィン。

Bisa mian sarfing di Lombok!( ↑ グルプックの波。グルプック在住の斉藤さんより写真提供。斉藤さんのブログはこちら

そして、ロンボク島北部のギリ3島。(ギリ・トラワンガン、ギリ・メノ、ギリ・アイル)

多くの観光客が、バリから船でトラワンガンに乗りつけ、そこがロンボクだと思って帰っているようですが、とんでもない!

Tempat wisata bukan hanya Gili Trawangan, Gili Meno dan Gili Air!(↑ ギリ・メノの透き通った海)

ギリ・メノは、トラワンガンと比べて静かで、ゆったりと滞在できます。いくつかバンガローもあります。

下は、ディアナ・バンガロー(Diana Bunglow)のお庭です。

ロンボク本島に渡ると、こんな料理が食べられます。(鶏肉やヤギ肉の串焼き、魚(すり身)の串焼き。魚の素揚げはサンバルという辛い調味料と一緒に食べます)

こんな焼き物を見ることもできます。

もちろん、小さな焼きものもあるのでお土産に購入できます。

手織物も充実。布屋さんで民族衣装を着てみたり。

こんな素敵なホテルだってあります。(KILA SENGIGI BEACH HOTEL VILA)

市場を覗くと、魚介類がたくさん!なにしろ、四方を海で囲まれているので、取り放題。

お土産屋さんには、こんなお面も。

これは!?なに?答え…ドラゴンフルーツの花の蕾です。

蕾のときはずいぶんかわいいですが、咲きそうになるとびよーん。

咲き終わるとこうなります。

花が咲いている一晩のうちに、農家のみなさんは夜中や明け方に受粉を助けます。

無事、実を結ぶと・・・

ロンボク島は、素朴さの残るのどかな島です。

ぜひ一度、遊びに来ませんか?

お問い合わせは、お気軽にどうぞ。

(山)(スンギギの海)

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ロンボク島の魅力~東ロンボク編~

2015年10月29日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

今回は、知られざるロンボクの魅力に迫ってみたいと思います。

ここは東ロンボクにある、レモールの森。(Hutan Lemor berada di Lombok Timur)

地元の人たちの水源地になっています。

なるほど、水がとても澄んでいてきれいです。そして、とても大きな木。

豊かな水を利用したプールもあるため、インドネシア人の憩いの場所になっています。

水源地として、観光地として、もう少し整備する必要があることは確かですが、サルもいて自然と触れ合える貴重な場所です。

東ロンボクは、乾季にはタバコを栽培する農家がたくさんいます。

タバコの収穫時には、家族総出で作業をします。(葉っぱの芯取り作業)

力のある男性が、シャキシャキとタバコの葉をスライスしていきます。

そして、これが干されて…

乾かされて、タバコになります。

なるほど。

最後に、この写真を。東ロンボクは、パイナップルの産地でもあります。とても甘くておいしくて安いパイナップルです!

ロンボク島は、バリ島のとなりにありながら日本人には全く知られていない南の島です。

これからときどきこのコラムで、ロンボク島の魅力を紹介していこうと思います。

(山)

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