ユーチの気まぐれ日記

感じたこと、考えたこと、記憶に残った出来事を気まぐれに更新しています。

桜の下で ~多摩全生園~

2007-04-01 23:58:03 | 日々あれこれ
今年も行って来ました。
ハンセン病療養所、多摩全生園でのお花見。
去年はお天気に恵まれず中止となってしまいましたが、今年は最初の頃の予報はどこへやら、とっても素晴らしいお天気

毎年恒例のイベント。
始めて行ったのは高校2年生のとき。
そのときから一緒にきていた友達と数えてみる・・・もう9年目になるんだ。
何だかちょっと、それだけでも感慨深い

今年は、同級生3人に後輩2人に、K先生にS先生、事務のIさん、カウンセラーのO先生、それから先生のお友達とIさんの娘さんを含めて総勢十数名ほど。今はもうみんなそれぞれ違う道を歩んでいるけれど、それでも集まれる仲間。
久しぶりに会ってもごく自然で、今回は先生のお友達の方もいらしていたけれど、みんなが自然に関われる感じがする。
始めて会った人も、久しぶりに会った人も・・・みんな。
懐かしい話と、近況報告と、久しぶりの再開の喜びと、すごく和やかなあったかい雰囲気だった。
こういう時間が持てることに幸せを感じる。

桜もまるで時期を分かっていたかのような満開。
しっかり根を張り、枝を広げ、花を咲かせた何本もの桜たち。
そして、沢山の菜の花たち。
素敵な風景。空と桜と菜の花のコントラストがたまらない。
ぜひ皆さんにも1度は見てほしいなぁと思う景色です。

そして、お花見の後は国立ハンセン病資料館を見てきました。
改装してそろそろ開くというのは聞いていたけれど、ちょうど今日がオープンの日でした。
前の資料館も何度か見せていただいたことがあるけれど、新しい資料館は画像が駆使されていたりと演出も凝っていて、資料なども増えて充実したものとなっていました。

何度訪れても考えさせられることが多いところですね。
治る病気と分かってからも続けられた隔離政策・・・患者が患者の面倒をみるといった過酷な内情。
園から一歩も出られなかったこと、結婚しても子どもを生むことが許されなかったこと。
そして何よりも、本当の名前を失い、故郷からも見放され、生まれた地にさえ帰ることが許されなかった現実。
改めて、ハンセン病の歴史は忘れてはいけないことだと、そしてこれからの未来に伝えていかなければいけないことだと感じました。
きっと、こういったことはハンセン病に限らず考えなければいけないことなのかもしれません。

高校時代、K先生のおかげで知ることができたハンセン病のこと。
それがなければ、今でももしかしたらろくに知らないままだったかもしれない。
こういう出会いがあって、知ることができて本当に良かったと思う。
そしてハンセン病について、もっと多くの人たちに正しい知識を持って欲しいと思う。
知ることから始まることがきっとあると思うから。

こうしてまた来年もここでみんなで桜を見れたらと思う。
そして再来年もその次の年も、そのまた次の年もずっと・・・
年を重ねるごとに感じることは変わっていくかもしれないけれど、それがまた良いんだと思う。
そして、年に1度でも資料館を訪れることでハンセン病のこともまた改めて考える機会になるし。
いつまでもこうしてみんなで集まれると良いな・・・それが私の願いでもあります。
幸せなとき、みんなとこうして時間を共有できること。
毎年こうして集まり、訪れることができるって実はすごいことなのかもしれない。
良い仲間に恵まれたなぁと感じています。

電車に乗っての帰り道でも色んな話をした。
久しぶりに会った仲間でもごく自然な会話で、でも、久しぶりに会ったからこそ話は尽きない。
最初の駅で方面の違うメンバーと別れ、途中にある乗換駅などで別れる。
最後は私の家の最寄の駅でS先生と別れる。先生はそこで乗換え。
どの人ともまた、「さようなら」じゃなく「またね」の挨拶で。

皆さん、必ずまたこうして会いましょう。
今日は楽しい時間、幸せな時間をありがとうございました!
すごく充実した、有意義な1日となりました。

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2 コメント

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会えてよかった! (ようかん)
2007-04-04 21:15:04
いい桜だったね~。
なんだか、ユーチさんの文章読んでいたら、涙が出てきてしまった。
当たり前のように集まって、みんなで「きれいだね」って桜を見上げられるこの幸せを、これからも大切にしていきたいね。
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これからもずっと・・・ (ユーチ)
2007-04-05 23:33:23
>ようかんさん
私も会えて、色々お話できて嬉しかったです☆
それにしても本当にいい桜でしたね。
ぜひ、そんな幸せこれからも大切にしていきましょう。
そしてまた、これからも毎年こうして集まれると良いですね。
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