今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

スケートの日

2006-12-25 | 記念日
今日(12月25日)は、「スケートの日」
日本スケート場協会が1982(昭和57)年に制定。
1861(文久元)年、函館に滞在していたイギリスの探検家で生物分布の境界線であるブラキストン線に名を残すトーマス・ライト・ブラキストンが、日本で初めてスケートをしたことによるそうだ。これとは別に、1792(寛政4)年にロシアの使節ラクスマン一行が根室で一冬を過ごした時に、結氷した根室湾内で滑ったのが日本初であるとする説もあるという。
スケートは、氷の張った面(スケートリンク)の上を、刃のついた靴(スケートシューズ)で、刃の先を氷に当てて滑るスポーツであるが、競技としてのスケートは、新体操のようにスケートリンク上で音楽に合わせて、踊ったり回ったりしながら滑走するフィギュアスケートと、スケートリンクを<陸上競技のグランドのようにし、そこを周回する速さを競うスピードスケート(広義では、1周111.12mのトラックを使うショートトラックスケート競技を含めることもある。)及び、陸上で行われるホッケーの形式を氷上に持ち込んだもので、2チームが長方形をしたリンクの中で、スティック (長い柄の先端部分に角度をつけ湾曲させた杖状の用具)を用いて硬質ゴムでできた扁平な円柱状のパックを打ち合い、相手方のゴールに入れることでその得点を競うアイスホッケーに大別される。
以下参考のJOC - スケートの競技の歴史を見ると、スケートの起源は非常に古く、石器時代までさかのぼるといわれ、北ヨーロッパの穴居跡からは、凍結した湖沼の移動や物を運ぶために馬やトナカイなど、動物の骨で作られた滑走用具が見つかっているという。スケートがスポーツ競技として発展したのは18世紀後半。1889年にオランダのアムステルダムでスピードスケート競技会が行われ、しだいに北ヨーロッパ、中央ヨーロッパ、ロシアへと広がっていった。そして、1892年に国際スケート連盟(ISU)が発足し、その翌年からスピードスケート男子、1896年にはフィギュアスケートの世界選手権が行われるようになったそうだ。スケート競技が初めてオリンピック種目となったのは夏季大会であった。そして、第4回オリンピック競技大会(1908/ロンドン)でフィギュアスケートが行われ、男女シングルとペアが種目となった。オリンピックの冬季競技大会の第1回は1924年シャモニーオリンピックからでスピードスケート、フィギュアスケートの男女シングルとペアが正式種目として採用され、1976年の第12回インスブルックオリンピックからアイスダンスが正式種目に加わった。という。そして、1988年カルガリーオリンピックで、初めて室内リンクが使用されるようになったという。
日本へのスケート渡来説はいくつかあるようだが、19世紀末に北海道に伝わり、その後、東北や長野など環境に恵まれた地方で競技が普及し、1929年、大日本スケート競技連盟(現在の日本スケート連盟)が発足した。今日とは別に、6月21日は全世界的にスケートの日、“GO SKATEBOARDING DAY”のイベントが各国で行われるようだ。
今、日本では、スピードスケートでも、活躍している選手(※日本選手の活躍参照)がいるが、フィギュアスケートでの女子選手の活躍が目覚しい(※フィギュアスケート選手一覧参照)。
伊藤みどり選手が 1992年のアルベールビルオリンピックの女子フィギュアで銀メダルを獲得。彼女は、ジャンプの伊藤”として世界的に名前が知られ、女子選手として世界で初めて公式戦でトリプルアクセル(3回転半)を成功させるなど、女子フィギュアスケート界に数々の金字塔を打ち立てた。その後、浅田真央が、2002年、12歳の時に特例で出場した全日本選手権で、女子初の3回転-3回転-3回転ジャンプを決め注目を集める。2004年にジュニアクラスにデビューし、出場した全ての国際大会で優勝する。2005年、シニア初参戦の年に日本人で2人目となる、グランプリファイナルで優勝。さらに同年の全日本選手権で、女子では世界初となる1つのプログラム内で2回のトリプルアクセルを成功させた。この快挙はアメリカのYahoo!でもトップニュースになるほどであったという。そして、(今年・2006(平成18)年、特例によるトリノオリンピック出場を期待する声もあったが、国際スケート連盟の定めた年齢制限に87日足りないため代表資格を得られなかった。しかし、その、トリノオリンピックでは、荒川静香が、女子シングルスで日本人初となる金メダルを獲得。大きく背中を反らせた彼女独特の「レイバック・イナバウアー」は、世界の人を魅了した。その他、安藤美姫村主章枝など、優秀な選手が沢山おり、今や、世界を代表する女子フィギュアー王国になっているといっても良いだろう。
ただ、12月16日までロシアのサンクトペテルブルクで行われたフィギュアスケートのグランプリファイナルでは、女子ショートプログラム(SP)でSP1、2位につけていた浅田真と安藤がミスを連発。優勝を逃した。そして、初優勝を遂げたのは韓国の金妍児(キムヨナ)であった。浅田真央は、ジュニアの世界選手権(3月、リュブリャナ)に続いての敗北であった。浅田と金は同じ1990年生まれの16歳。ジャンプを得意とするところも共通している。世界のトップを目指すライバル関係は今後も続きそうだが、浅田に懸念されるのは、ジュニアの世界選手権、そしてこのシニア初対決となったGPファイナルでも敗れ、金に苦手意識が芽生えることがないかである。本人はプレッシャーに負けたとは思っていないようであるが、今はプロとなっている荒川静香は、テレビでの話の中で、やはりプレッシャーを受けているからの失敗だろうと言っていた。そして、自分で、プレッシャーを認識し、それを克服する事が大切だとも言っていた。少なくとも現段階では技術面では金より優れているといわれており、頑張ってほしい。兎に角、次のオリンピックでの活躍が期待される女子フィギュア陣ではある。
(画像は、グランプリファイナルを制した金妍児=キムヨナ右と、2位の浅田真央。12月19日朝日新聞朝刊より)
参考:
スケート - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88
JOC - スケート
http://www.joc.or.jp/sports/skating.html
日本スケート連盟 日本語トップページ
http://www.skatingjapan.or.jp/
いしぶみ net トーマス・ライト・ブラキストンの碑
http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/soumu/hensan/ishibumi/002.htm
フィギュア用語解説(スケート競技者への道)
http://www.geocities.jp/cxb00463/skate12.html
伊藤みどり - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E3%81%BF%E3%81%A9%E3%82%8A
フィギュアスケート:MSN毎日インタラクティブ
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/figure/
サンクトペテルブルク - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%9A%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF
Yahoo!ニュース- フィギュアスケート
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/sports/figure_skating/