忍び寄る「100億円割れ」 の購読者さんのコメントより
3点セットばんざい!? (講読者) 2010-07-27 19:53:15
3点セットにはいつも注目しております。然るに、3点セットを実現させるためには、3点セットをやらねば競輪が臨終するということについて、JKA他競輪関係諸団体をうならせるにたる説明をする必要があると思います。そこでこの際、3点セットをやらなければ競輪は臨終するという根拠について、なるべく簡潔に長文にならぬよう、また話が横道にそれたりすることなきよう、はっきりと分かりやすく説明して、JKA等に分からせてやろうではありませんか!! どうかよろしくお願い致します。3点セットばんざい!?
今はほとんど言わなくなったが、昔T社長が盛んに、
『赤字開催を減らして、選手は厳選1500人体制にするんですよ!』
『ファンに休む機会を与えなければダメなんですよ!』
『競輪場を残すことが大事なんですよ!』
といっていたことを踏まえると、なるほど、熊本で絶大なる人気(を得ているらしい)を博しているコンドルでさえ、普通開催はほとんど売れていない、ということなんだろうと考えたから。現に、久留米の本場開催だけしか発売できなかった新報は廃刊したしね。
ま、西宮・甲子園も、1場36日開催だったら十分生き残れる(事務組合も仮にそうなれば考えを改める用意があったと言われている)という話があったほどだから、だったら、開催削減、発売削減、選手の大量首切り、つまり「三点セット」をやれば、たとえ売り上げが伸びなくとも、収益面は幾分改善できる余地があると思ったし。
そもそも、年間300日も「乱売」しているのは、本場開催のF1、F2の赤字がひどいからに他ならない。だからその穴埋めに、主に選手の賞典費がかからない場外発売に頼らざるを得なくなった、というわけ。裏を返せば、赤字開催がなくなれば、乱売をしなくて済む。そもそも、競輪客って、もう30年来増えてないはずなのに、一気にKPK時代よりも3倍発売機会が増えたところで、ついてこれる客ってほとんどいないはず。
そういえば、向日町にいくといつも入るすし屋の主人が、
『これだけ場外ばっかり続いたら、体ぶっ倒れるわ!』
と言っていたことを考えると、労多くして益少なし、というのが現状ではないか。
と考えると、開催・発売削減はやむなし。
となると、開催が減る分、選手が走る機会がなくなるから、相当数やめてもらうしかない。
というわけで、理屈はいたって「単純」。
ま、三点セット、というと、しわ寄せを一番食らうのが競輪選手となるから、選手擁護派からすれば、
「JKAの職員の給料、人間を削減しろ!」
「競輪場をもっと潰せ!」
「競輪場のババァの賃金下げろ!」
といって抵抗するんだろうが、競輪場が潰れたらそれこそ、選手には必然的に相当数やめてもらわねばならなくなるんだから、結果的には「一緒」。いや、競輪場が潰れたら、今の競輪の現状を考えると、売り上げがドカーンと減るから、賞典費も大幅に下げざるを得なくなる。となると、選手のモチベーションも下がるから、マイナスにしかなるまい。
ま、JKAについては、行政機関に頼らざる得ないわけで、政治家にお願いしてやってもらわねばならないのが現状。少なくとも、官僚系組織温存しか頭にない(みんなの党や共産党らも含めて)現野党系の政党ではムリ。
競輪場の従事者については、大半が大幅な賃金カット及び人員整理に応じたと聞く。さらに現在、民間委託化されたところも少なくなく、少なくとも、西宮・甲子園廃止直前の頃とは様相が違っているはずだが。
つまり、JKAの問題以外についていえば、競輪も、ある程度のリストラ策はやっている、というわけ。手がつけられていないのは、要は選手だろ。
確かに選手についても、片折体制のときに、斡旋回数の確保のため、4400名から4200名に減り、西宮・甲子園・門司廃止で3800名に減り、退職金の減額をちらつかせて3500名に減り、という形で推移しているが、選手会自身が積極的な姿勢をもって減らしたわけじゃない。要は、自分たちの都合で減らしているだけに過ぎない。そのあたりが、競輪場の「ババァ」の人員整理等とは意味が異なる。
T社長が昔よく言ってただろ。
「競輪の存続を考えるのが先決なんですよ!」
まさにその通りじゃないか。
と考えた場合、選手会が今でも、競輪の行く末のことを本当に考えているとはとても思えない。となれば、いい加減考えるべきなんじゃないか。
ということを言いたいわけ。
競輪滅べど選手在り、なんて実際にありえない話なんだから、覚悟を決めるべきだと思うんだがねぇ・・・