第77回東京優駿(日本ダービー)が30日、東京競馬場で行われた。
18 ダノンシャンティが28日、右後肢第三中足骨近位骨折のため、出走取り消し。17頭で行われることになった。
1番人気は、7 ヴィクトワールピサで2.1倍、2番人気は、9 ペルーサで2.6倍、3番人気は、12 ヒルノダムールで8.8倍。10倍以下の人気は以上3頭。
スタートで、ペルーサが立ち遅れてしまう。
6 アリゼオが先頭。16 シャイン、5 コスモファントムと続き、17 トゥザグローリーが4番手。ヴィクトワールは内に入り、13 ゲシュタルトと並んで5番手集団。その後ろに3 ルーラーシップ、8 ローズキングダムが続き、1 エイシンフラッシュが内に入って、ヒルノダムールと並んで中団あたり。そしてペルーサは後方から3頭目。
1000mのラップが61秒とスロー。大欅前から、ペルーサが一気に外から上昇を仕掛ける。4角では、内にいるヴィクトワールの外にエイシンが回る。
直線に入って横一線となり、坂上付近では6~7頭程度が先頭に並んでいたが、ペルーサの手ごたえが怪しくなる。また、ヴィクトワールの反応もよくない。人気両馬の伸びが一息となった坂下で、馬場の真ん中からローズが先頭に出るが、その内からエイシンが鋭い脚を伸ばし、ゴール直前、ローズを首差交わし優勝。ローズが2着。ヴィクトワールは最内から伸びてきたゲシュタルトを交わすのがやっとの3着どまり。ゲシュタルト4着、ルーラーシップ5着。そしてペルーサは6着に終わった。
<短評>
・エイシンフラッシュ・・・ヴィクトワールを見るような形をとり、4角ではヴィクトワールの外に回った。ヴィクトワールが馬群を捌くのに苦労していたのを見ながら、坂下で一気に勝負をかけ、最後はローズキングダムを交わして優勝。皐月賞では直線だけで追い込んできて3着だったが、今回は道中我慢しながら、皐月賞で見せた脚を坂下で披露した。鞍上にとってみれば、これ以上ない展開に持ち込んでの快勝劇だったといえよう。
・ローズキングダム・・・25日に坐石となってしまい、出走すら危ぶまれていたが、そうしたアクシデントを感じさせない走り。坂下で一旦先頭に立ったときに、鞍上は一瞬やった!と思ったかもしれないが、惜しい2着。しかし、2歳王者の底力をダービーの舞台で発揮したといえるのではないか。
・ヴィクトワールピサ・・・今回も最内を通っての勝負となったが、道中のペースがスローな上に、3Fが33.4秒という典型的な上がり勝負の競馬となったことが災いして、坂上で鞍上が追い出しにかかっても反応が悪かった。坂下で伸びてはきたが、先に先頭に立たれたローズ、そして自身の動きをマークされたエイシンとは勢いで劣り、ゲシュタルトを交わすのがやっとの3着。展開が嵌らないと、弥生賞、皐月賞のような勝ち方はできない。
・ゲシュタルト・・・最内を突いて伸びてきた。単勝12番人気というのはいささか低評価すぎたといえるか。
・ルーラーシップ・・・最後の追い較べで力の差が出た感じ。
・ペルーサ・・・スタートで遅れたのが一番の敗因。加えて道中の折り合いも悪く、大欅前から上昇を仕掛けるも、坂上で早くも手ごたえが怪しくなった。これまで厳しい競馬を経験していないという点も敗因に繋がったといえる。
・ヒルノダムール(9着)・・・流れが向かず、見せ場がなかった。
(追記)
マスコミに出まくる大師匠