約40億円の累積赤字を抱える名古屋競馬について、神田真秋・愛知県知事は昨日行われた定例県本会議において、年内にも存廃問題の判断を出す考えを明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070926-00000027-mailo-l23
2年連続して黒字にはなったとはいえ(06年度は黒字見通し)、累積赤字約39億2700万円を解消できる見通しはいまだ立たない。既に今年度までの競馬存続については表明していた神田知事だが、08年度以降については県競馬組合をともに運営する名古屋、豊明両市とも協議に入る予定とか。
JBC開催の前年に「あおなみ線」が開通し、以前のような交通の不便さが解消された名古屋競馬。しかもあおなみ線の往復切符があれば、指定席(700円)もタダになるというサービスも行っている競馬場であり、私もそのサービスを幾度となく利用したことがある。
確かに約40億円の累積赤字を一気に解消しようと思えば、岩手県のように一気に穴埋めする形を取る他ない(廃止を決断しても、どっちみちこの赤字分は将来に亘って穴埋めしていかねばならない)。岩手が330億円という形で行ったのならば、やろうと思えばできなくはないはずだが、事実上の税金投入ということになると当然方々から反対の声が上がることだろう。
一方で、あおなみ線の開通により、名古屋競馬場の場所、つまり、「どんこ(土古)」と呼ばれる場所であるが、競馬場以外にも色々な活用プランが出てきそうである(有力なのはマンション)。下手をするとあおなみ線の開通が名古屋競馬の首を絞めてしまったという穿った見方もできなくはなさそう。
しかしこの時期になると毎年こんな話ばかり出てくるね。