公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

2024年8/5~9のドル円 ユーロ 豪ドル NZドル 英ポンド 加ドル スイスフラン

2024-08-03 03:46:02 | 株式・為替などの経済指標

来週のドル・円は下げ渋りか。日米中央銀行による政策決定で二国間の金利差縮小が意識され、ドル安円高の基調に振れやすい展開となりそうだ。ただ、ドルの割安感で買い戻しが入り、下落ペースは緩慢とみられる。7月30-31日に開催された日銀金融政策決定会合で、3兆円規模の国債買入れ減額と0.25%程度への政策金利引き上げを決定。日本銀行植田総裁は一段の利上げに意欲を示しており、金融正常化を背景とした円買いが見込まれる。年内の追加利上げに思惑が広がれば東京株式市場は軟調地合いが予想され、日本株安を嫌気した円買いもドルなど主要通貨を下押しする可能性があろう。
 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決定し、次回9月の利下げを示唆。年内2回の利下げという市場シナリオに現実味が増し、米金利安・ドル安に振れやすい。ドル・円は2022年の年初115円付近から今年7月の161円台まで歴史的な円安を記録。しかし、その主因となった日米金利差拡大の修正により、ドル高・円安は潮目が変わり巻き戻しが強まる見通し。なお、米国経済のソフトランディングが期待されており、ドルに割安感が生じれば買い戻しが入りやすい。目先発表されるISM非製造業景況指数など経済指標が堅調ならそれを手がかりとしたドルの買戻しが見込まれるため、ドルの下落ペースは緩慢となろう。

【米・7月ISM非製造業景況指数】(5日発表予定)
 8月5日発表の米7月ISM非製造業景況指数は51.3と前月の50.6から改善が予想されている。想定通りなら金融緩和観測を弱め、米金利高・ドル高の要因となりそうだ。

【米・新規失業保険申請件数】(8日発表予定)
 8日21時半発表の米新規失業保険申請件数は前週分の悪化から持ち直せるか注目される。低調な場合には雇用情勢悪化に思惑が広がり、米金利安・ドル安の要因に。

・ドル・円の予想レンジ:147.50円-151.50円

・8月5日-9日に発表予定の経済指標の予想については以下の通り。

○(欧)6月小売売上高 6日(火)午後6時発表予定
・5月実績は前月比+0.1%
参考となる5月実績は前月比+0.1%。スペイン、フランスが減少。6月はインフレ緩和の影響や金融緩和の影響が多少あることから、小幅な伸びとなる可能性がある。

○(米)6月貿易収支 6日(火)午後9時30分発表予定
・予想は-726億ドル
参考となる5月実績は-751億ドル。輸出が伸び悩み、貿易赤字幅は拡大。6月については輸出額の急増は期待できないが、輸入額の伸び悩みによって赤字幅はやや縮小する可能性がある。

○(日)6月経常収支 8日(木)午前8時50分発表予定
・予想は+1兆8737億円
 参考となる5月実績は+2兆8499億円で5月としては過去最大の黒字額となった。6月については、貿易収支の改善予想や第一次所得収支における黒字額は一定水準を維持するとみられているが、黒字額は5月実績を下回る見込み。

○(中)7月消費者物価指数 9日(金)午前10時30分発表予定
・予想は、前年比+0.4%
参考となる6月実績は前年比+0.2%。7月については内需の回復が十分でないことから、小幅な上昇にとどまる見込み。

○その他の主な経済指標の発表予定
・5日(月):(欧)6月ユーロ圏生産者物価指数、(米)7月ISM非製造業景況指数
・6日(火):(豪)豪準備銀行政策金利発表
・7日(水):(中)7月貿易収支


「もみ合いか、、域内経済の減速懸念と中東情勢の不透明感で」
 来週のユーロ・ドルはもみ合いか。ユーロ圏の経済指標は強弱まちまちで欧州中央銀行(ECB)の今後の政策方針を見極める展開で、積極的なユーロ買いは入りづらい。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げをにらみ、ドル売りに振れやすい。半面、中東情勢の不透明感からドルには安全通貨としての買いが見込まれる。
・予想レンジ:1.0650ドル-1.0950ドル


「弱含みか、日銀の年内利上げ観測や域内の減速懸念で」
 来週のユーロ・円は弱含みか。日本銀行は金融政策決定会合で国債買い入れ減額と追加利上げを決定。さらにインフレ指標次第では年内の追加利上げも見込まれ、円買い地合いに振れやすい。一方、ユーロ圏の強弱まちまちの経済指標で欧州中央銀行(ECB)の追加利下げに思惑が広がり、ユーロ買いは後退しよう。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・6日(火):6月小売売上高(5月:前月比+0.1%)
・予想レンジ:159円00銭-163円00銭


来週の豪ドル・円は弱含みか。豪準備銀行(中央銀行)の理事会があり、政策金利(4.35%)は据え置きが予想されている。4-6月期消費者物価指数では全体が伸び拡大も、コアは鈍化したとして、豪準備銀行の年内利上げ観測は後退しているもよう。声明については、利上げ検討の有無やインフレの上振れリスクに関する見解などが注目される。また、四半期金融政策報告では、経済・物価見通しの修正方向のほか、その前提となる政策金利の想定水準にも関心が集まる。後日のブロック総裁の講演も材料視される。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・6日:豪準備銀行が政策金利発表(4.35%に据え置き予想)
・6日:豪準備銀行四半期金融政策報告
・8日:ブロック豪準備銀行総裁講演
・予想レンジ:95円00銭-98円00銭


来週のNZドル・円は弱含みか。NZ準備銀行(中央銀行)の年内利下げ観測が広がるなか、4-6月期雇用統計の発表が注目される。前期からの失業率、雇用者数、賃金の伸びなどの悪化が続き、金融引き締めの影響が強くみられる場合は、利下げ観測が高まりNZドルは一段と売りに振れやすくなりそうだ。中銀調査の4-6月期2年先インフレ率予想にも関心が集まる。また、中国の7月の貿易統計や消費者物価指数などの発表も材料視されるが、引き続き同国の経済低迷を反映する結果によりNZドル売りになる可能性が懸念される。
○発表予定のNZ主要経済指標・注目イベント
・7日:4-6月期雇用統計(1-3月期:失業率4.3%、雇用者数増減・前期比-0.2%)
・8日:NZ準備銀行調査・4-6月期2年先インフレ率予想(1-3月期:2.33%)
・予想レンジ:87円00銭-90円00銭


来週のポンド・円は弱含みか。日銀は金融政策決定会合で、国債買い入れ減額と追加利上げを決定。さらに引き締めに前向きで、円買いに振れやすい展開となりそうだ。一方、英中銀は金融政策委員会(MPC)で5年超ぶりに利下げに転じた。目先は慎重姿勢も、緩和姿勢を受けポンドは売られやすい。
○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:187円00銭-192円00銭


来週のカナダドル・円は弱含みか。カナダ中央銀行の2会合連続利下げ決定後も追加利下げ観測が広がるなか、7月雇用統計の発表が注目される。前月からの失業率の上昇や雇用者数の減少が加速する場合は、利下げ観測が一段と高まり、カナダドル売りが強まる可能性がある。また、原油需要の先行きに絡み、中国の7月のPMIや貿易統計、消費者物価指数などの発表が材料視されるが、同国の経済低迷を反映する結果を受けて原油安になり、カナダドルの重石になる可能性も懸念される。
○発表予定の加主要経済指標・注目イベント
・6日:6月貿易収支(5月:-19.3億加ドル)
・9日:7月雇用統計(6月:失業率6.4%、雇用者数増減-0.14万人)
・予想レンジ:106円00銭-109円00銭


来週のスイスフラン・円は上げ渋りか。日本銀行は金融政策決定会合で政策金利を0.25%程度に引き上げた。一方、スイス中央銀行は追加利下げについて積極的ではないが、将来的な金利引き下げの可能性は残されている。日本とスイスの金利差縮小の可能性は高いため、リスク選好的なスイスフラン買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いと予想される。
〇発表予定のスイス経済指標・注目イベント
・6日:7月失業率(6月:2.3%)
・予想レンジ:168円00銭-173円00銭
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ガールズ・福井 石井貴子(... | トップ | 航空便の欠航を発表した会社... »
最新の画像もっと見る

株式・為替などの経済指標」カテゴリの最新記事