5月の消費者物価指数 去年同月比2.5%上昇 3か月ぶり拡大 | NHK 2024年6月21日 19時35分
家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる先月の消費者物価指数は天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、去年の同じ月より2.5%上昇し、上昇率は3か月ぶりに拡大しました。
総務省によりますと、先月5月の消費者物価指数は生鮮食品を除いた指数が2020年の平均を100として107.5となり、去年の同じ月より2.5%上昇しました。
上昇率は前の月から0.3ポイント上がり、3か月ぶりに拡大しました。
再生可能エネルギーの普及のための費用として電気料金に上乗せされている「再エネ賦課金」が引き上げられたことなどが要因で、「電気代」は去年の同じ月から14.7%上昇し、去年1月以来1年4か月ぶりにプラスに転じました。
一方「生鮮食品を除く食料」は3.2%の上昇で前の月から0.3ポイント下がり去年9月以降、9か月連続で伸びが鈍化しています。
「生鮮食品を除く食料」で上昇したものをみると「果実ジュース」が28.5%「せんべい」が16.9%「調理カレー」が15.8%「コシヒカリを除くうるち米」が10.3%、輸入品の「牛肉」が7.4%、などとなっています。
総務省は「円安による輸入物価の上昇は、今後、一定の時間をおいて物価に影響してくるとみられる。また人件費の上昇がサービスの価格にどのように反映されるか注視していきたい」と話しています。
かき氷の値上げ 東京 豊島区の老舗和菓子店
都内の老舗和菓子店は原材料費が上昇する中、梅雨明け以降、需要が高まるかき氷の値上げに踏み切りました。
東京 豊島区にある老舗和菓子店では、自然の寒さで凍らせた氷を使ったかき氷を毎年5月中旬から10月中旬にかけて提供していて、梅雨明け以降、集客のピークを迎えます。
店ではことし、提供するかき氷の価格を去年に比べておよそ10%、金額にして100円から150円値上げしました。
店によりますと、値上がりした原材料のうち、氷は、氷そのものに加え送料も値上がりしていることから、仕入れにかかる価格が去年に比べ8%値上がりしたということです。
このほか、氷にかけるソースの材料となるトルコ産のあんずなども値上がりしているということです。
店によりますと、原材料費の上昇分すべてを販売価格に上乗せできてはいないものの、値上げに対する客からの理解は得られていて、今のところ客足は順調だということです。
グループで店を訪れ、かき氷を注文した女性は「いろいろなものが値上がりしているので、ときには我慢もし、お財布と相談しながら楽しんでいます」と話していました。
和菓子店「福島家」の福島真太郎社長は「仕入れ値が上昇し、値上げせざるをえない状態です。それでも品質や量を落とすことはしていません。今後も高騰が続けばより厳しくなると思います」と話していました。
室内温水プールも値上げ 開業以来初 群馬 桐生市
群馬県の室内温水プールでは今月から利用料金を値上げしました。
値上げは消費税率の引き上げを除くと26年前の開業以来初めてだということです。
群馬県桐生市にある室内温水プール「カリビアンビーチ」は、市から委託を受けた民間の業者が運営していて、昨年度はおよそ10万人が利用しました。
施設ではアルバイトの人手不足を背景に人件費が上昇しているうえ、老朽化した設備の修繕費用がかさんだことなどから今月1日から利用料金を引き上げました。
具体的には平日では
▽大人は520円から680円に、率にして30%、
▽小中学生は300円から410円に、率にして36%、
それぞれ値上げしました。
値上げは消費税率の引き上げを除くと26年前の1998年の開業以来初めてだということです。
一方、今月の利用者数は、すでに19日の時点で去年の同じ月を8%余り上回っていて、今のところ値上げによる利用者離れは見られないということです。
千葉県我孫子市から家族と訪れた女性は「食品などの値上がりで困っていて、プールの料金値上げはホームページで知りました。ただ、値上げの後でも安いと思います」と話しています。
施設を所有する桐生市新里支所地域振興整備課の金子敏明課長は「事業を継続的に安定的に運営していくためには料金の改定が必要でした。今後もサービスの維持や向上に努めていきたい」と話しています。
電気代節約 エアコン清掃の依頼相次ぐ 都内
電気代の節約につなげようとエアコンの清掃を依頼するケースが相次いでいます。
都内に本社を置くハウスクリーニングの会社には、ことしは気温が高い日が続いたため例年よりも1週間ほど早く4月下旬からエアコンの清掃依頼が相次いでいます。
さいたま市で夫と6歳と2歳の子どもの4人で暮らす30代の女性も20日、エアコンの清掃を依頼し、会社の担当者が専用の洗浄機を使ってエアコンの内部にある温度を調整する部品などの汚れを落としていました。
会社によりますと、エアコンの運転効率が上がるため消費電力を抑えることができるといいます。
女性は食料品などの値上がりが続く中、家計の負担が増していると感じていて、電気代の節約につなげようと3年ぶりに依頼したということです。
女性は「料金はかかりますが電気代の節約につながればいいと思って清掃をお願いしました」と話しています。
ハウスクリーニングの会社「おそうじ本舗」の松沢将斗さんは「節電効果を期待したエアコンの清掃依頼は、ことしは例年より増えていると感じています」と話しています。
家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる先月の消費者物価指数は天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、去年の同じ月より2.5%上昇し、上昇率は3か月ぶりに拡大しました。
総務省によりますと、先月5月の消費者物価指数は生鮮食品を除いた指数が2020年の平均を100として107.5となり、去年の同じ月より2.5%上昇しました。
上昇率は前の月から0.3ポイント上がり、3か月ぶりに拡大しました。
再生可能エネルギーの普及のための費用として電気料金に上乗せされている「再エネ賦課金」が引き上げられたことなどが要因で、「電気代」は去年の同じ月から14.7%上昇し、去年1月以来1年4か月ぶりにプラスに転じました。
一方「生鮮食品を除く食料」は3.2%の上昇で前の月から0.3ポイント下がり去年9月以降、9か月連続で伸びが鈍化しています。
「生鮮食品を除く食料」で上昇したものをみると「果実ジュース」が28.5%「せんべい」が16.9%「調理カレー」が15.8%「コシヒカリを除くうるち米」が10.3%、輸入品の「牛肉」が7.4%、などとなっています。
総務省は「円安による輸入物価の上昇は、今後、一定の時間をおいて物価に影響してくるとみられる。また人件費の上昇がサービスの価格にどのように反映されるか注視していきたい」と話しています。
かき氷の値上げ 東京 豊島区の老舗和菓子店
都内の老舗和菓子店は原材料費が上昇する中、梅雨明け以降、需要が高まるかき氷の値上げに踏み切りました。
東京 豊島区にある老舗和菓子店では、自然の寒さで凍らせた氷を使ったかき氷を毎年5月中旬から10月中旬にかけて提供していて、梅雨明け以降、集客のピークを迎えます。
店ではことし、提供するかき氷の価格を去年に比べておよそ10%、金額にして100円から150円値上げしました。
店によりますと、値上がりした原材料のうち、氷は、氷そのものに加え送料も値上がりしていることから、仕入れにかかる価格が去年に比べ8%値上がりしたということです。
このほか、氷にかけるソースの材料となるトルコ産のあんずなども値上がりしているということです。
店によりますと、原材料費の上昇分すべてを販売価格に上乗せできてはいないものの、値上げに対する客からの理解は得られていて、今のところ客足は順調だということです。
グループで店を訪れ、かき氷を注文した女性は「いろいろなものが値上がりしているので、ときには我慢もし、お財布と相談しながら楽しんでいます」と話していました。
和菓子店「福島家」の福島真太郎社長は「仕入れ値が上昇し、値上げせざるをえない状態です。それでも品質や量を落とすことはしていません。今後も高騰が続けばより厳しくなると思います」と話していました。
室内温水プールも値上げ 開業以来初 群馬 桐生市
群馬県の室内温水プールでは今月から利用料金を値上げしました。
値上げは消費税率の引き上げを除くと26年前の開業以来初めてだということです。
群馬県桐生市にある室内温水プール「カリビアンビーチ」は、市から委託を受けた民間の業者が運営していて、昨年度はおよそ10万人が利用しました。
施設ではアルバイトの人手不足を背景に人件費が上昇しているうえ、老朽化した設備の修繕費用がかさんだことなどから今月1日から利用料金を引き上げました。
具体的には平日では
▽大人は520円から680円に、率にして30%、
▽小中学生は300円から410円に、率にして36%、
それぞれ値上げしました。
値上げは消費税率の引き上げを除くと26年前の1998年の開業以来初めてだということです。
一方、今月の利用者数は、すでに19日の時点で去年の同じ月を8%余り上回っていて、今のところ値上げによる利用者離れは見られないということです。
千葉県我孫子市から家族と訪れた女性は「食品などの値上がりで困っていて、プールの料金値上げはホームページで知りました。ただ、値上げの後でも安いと思います」と話しています。
施設を所有する桐生市新里支所地域振興整備課の金子敏明課長は「事業を継続的に安定的に運営していくためには料金の改定が必要でした。今後もサービスの維持や向上に努めていきたい」と話しています。
電気代節約 エアコン清掃の依頼相次ぐ 都内
電気代の節約につなげようとエアコンの清掃を依頼するケースが相次いでいます。
都内に本社を置くハウスクリーニングの会社には、ことしは気温が高い日が続いたため例年よりも1週間ほど早く4月下旬からエアコンの清掃依頼が相次いでいます。
さいたま市で夫と6歳と2歳の子どもの4人で暮らす30代の女性も20日、エアコンの清掃を依頼し、会社の担当者が専用の洗浄機を使ってエアコンの内部にある温度を調整する部品などの汚れを落としていました。
会社によりますと、エアコンの運転効率が上がるため消費電力を抑えることができるといいます。
女性は食料品などの値上がりが続く中、家計の負担が増していると感じていて、電気代の節約につなげようと3年ぶりに依頼したということです。
女性は「料金はかかりますが電気代の節約につながればいいと思って清掃をお願いしました」と話しています。
ハウスクリーニングの会社「おそうじ本舗」の松沢将斗さんは「節電効果を期待したエアコンの清掃依頼は、ことしは例年より増えていると感じています」と話しています。