【随時更新】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(7月30日) NHK 2024年7月30日 20時10分
イスラエルが占領するゴラン高原で12人が死亡した攻撃を受け、イスラエル側は30日も隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点を攻撃したと発表し、大規模な衝突に拡大しないか緊張が続いています。
一方、ガザ地区では衛生環境が悪化するなか、現地の保健当局がポリオの「流行地域」になったと発表し、子どもたちへの影響が懸念されています。
※中東情勢に関する日本時間7月30日の動きを随時更新してお伝えします。
ゴラン高原への攻撃めぐり 緊張続く
イスラエルが占領するゴラン高原では、27日、サッカー場への攻撃で子どもなど12人が死亡し、イスラエル側はヒズボラによる攻撃だとして厳しい報復を行う姿勢を示しています。
こうしたなか、イスラエル軍は30日もレバノン南部にあるヒズボラの拠点を攻撃し、戦闘員を殺害したなどと発表しました。
ヒズボラは攻撃への関与を否定していますが、双方の大規模な衝突に拡大しないか、緊張が続いています。
激しい攻撃続くガザ地区で ポリオの流行も
イスラエル軍がイスラム組織ハマスへの攻勢を強めるガザ地区では、30日も南部ハンユニスなどが激しい攻撃にさらされ、住民数十人が死亡したなどと地元メディアは伝えています。
また、戦闘により衛生環境も悪化の一途をたどっていて、現地の保健当局は29日、ガザ地区がポリオの「流行地域」になったと発表しました。
ポリオは主に乳幼児が感染し、発症すると手足にまひが残ることもある病気で、WHO=世界保健機関は26日、「ガザ地区での流行は時間の問題だ」として、100万回分以上のワクチンを送ると発表するなど、子どもたちへの影響に強い懸念を示していました。
現地の保健当局は、安全な飲料水の供給や、積み上がった何千トンものゴミを撤去するなどしなければ、感染の拡大を防ぐのは困難だとして、イスラエル軍による侵攻を即座に終わらせる必要があると訴えています。
ネタニヤフ首相「対応は厳しいものになる」ヒズボラに対し表明
イスラエルが占領するゴラン高原では27日、サッカー場が攻撃を受けて子どもなど12人が死亡しました。
イスラエル側は攻撃がヒズボラによるものだとしていて、イスラエル政府は28日の閣議でネタニヤフ首相とガラント国防相の2人にヒズボラに対する報復の時期や規模について一任することを決めました。
ネタニヤフ首相は29日、攻撃の後、初めて現場を訪れ犠牲者を追悼したうえで、「イスラエルはこの事態を見過ごすことはできない。われわれの対応は厳しいものになるだろう」と述べ、ヒズボラに対し厳しい報復を行う考えをあらためて表明しました。
ヒズボラは攻撃への関与を否定していますが、AP通信は、ヒズボラがイスラエルの報復攻撃に備え、一部の精密誘導ミサイルを使用できるように移動させているとするレバノン当局者の話を伝えました。
この当局者は、「ヒズボラはイスラエルとの全面戦争は望んでいないが、もし戦争になれば制限なく戦うだろう」とも述べています。
イスラエルとヒズボラの間ではこれまでも攻撃の応酬が続いていますが、ヒズボラは29日、イスラエル軍による攻撃で戦闘員2人が死亡したとしていて、双方の間の緊張がさらに高まっています。
イスラエルが占領するゴラン高原で12人が死亡した攻撃を受け、イスラエル側は30日も隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点を攻撃したと発表し、大規模な衝突に拡大しないか緊張が続いています。
一方、ガザ地区では衛生環境が悪化するなか、現地の保健当局がポリオの「流行地域」になったと発表し、子どもたちへの影響が懸念されています。
※中東情勢に関する日本時間7月30日の動きを随時更新してお伝えします。
ゴラン高原への攻撃めぐり 緊張続く
イスラエルが占領するゴラン高原では、27日、サッカー場への攻撃で子どもなど12人が死亡し、イスラエル側はヒズボラによる攻撃だとして厳しい報復を行う姿勢を示しています。
こうしたなか、イスラエル軍は30日もレバノン南部にあるヒズボラの拠点を攻撃し、戦闘員を殺害したなどと発表しました。
ヒズボラは攻撃への関与を否定していますが、双方の大規模な衝突に拡大しないか、緊張が続いています。
激しい攻撃続くガザ地区で ポリオの流行も
イスラエル軍がイスラム組織ハマスへの攻勢を強めるガザ地区では、30日も南部ハンユニスなどが激しい攻撃にさらされ、住民数十人が死亡したなどと地元メディアは伝えています。
また、戦闘により衛生環境も悪化の一途をたどっていて、現地の保健当局は29日、ガザ地区がポリオの「流行地域」になったと発表しました。
ポリオは主に乳幼児が感染し、発症すると手足にまひが残ることもある病気で、WHO=世界保健機関は26日、「ガザ地区での流行は時間の問題だ」として、100万回分以上のワクチンを送ると発表するなど、子どもたちへの影響に強い懸念を示していました。
現地の保健当局は、安全な飲料水の供給や、積み上がった何千トンものゴミを撤去するなどしなければ、感染の拡大を防ぐのは困難だとして、イスラエル軍による侵攻を即座に終わらせる必要があると訴えています。
ネタニヤフ首相「対応は厳しいものになる」ヒズボラに対し表明
イスラエルが占領するゴラン高原では27日、サッカー場が攻撃を受けて子どもなど12人が死亡しました。
イスラエル側は攻撃がヒズボラによるものだとしていて、イスラエル政府は28日の閣議でネタニヤフ首相とガラント国防相の2人にヒズボラに対する報復の時期や規模について一任することを決めました。
ネタニヤフ首相は29日、攻撃の後、初めて現場を訪れ犠牲者を追悼したうえで、「イスラエルはこの事態を見過ごすことはできない。われわれの対応は厳しいものになるだろう」と述べ、ヒズボラに対し厳しい報復を行う考えをあらためて表明しました。
ヒズボラは攻撃への関与を否定していますが、AP通信は、ヒズボラがイスラエルの報復攻撃に備え、一部の精密誘導ミサイルを使用できるように移動させているとするレバノン当局者の話を伝えました。
この当局者は、「ヒズボラはイスラエルとの全面戦争は望んでいないが、もし戦争になれば制限なく戦うだろう」とも述べています。
イスラエルとヒズボラの間ではこれまでも攻撃の応酬が続いていますが、ヒズボラは29日、イスラエル軍による攻撃で戦闘員2人が死亡したとしていて、双方の間の緊張がさらに高まっています。