公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

急性骨髄性なら早期発見で「治る可能性高い」 → 但し、東京オリンピックに池江璃花子は「出れない」

2019-02-16 04:22:06 | スポーツ
東京オリンピックに出場できる可能性はゼロではないが、ガンは甘い病気じゃない。

「池江に奇跡が!」

なんていう、テレビ局が好みそうな期待は抱かないこと!

だったら、

「池江は東京オリンピックには出れない」

とはっきり言っておこう。




2/13(水) 6:00配信 デイリースポーツ

競泳女子で18年アジア大会6冠の池江璃花子(18)=ルネサンス=が12日、「白血病」と診断されたことを公表した。詳しい病状は不明だが、今夏の世界選手権(韓国・光州)代表選考会を兼ねる4月の日本選手権(東京)は欠場し、治療に専念する。白血病について、松本クリニックの松本浩彦院長に見解を聞いた。

  ◇  ◇

 白血病は血液のがんです。薄幸な病気の代名詞になっていますが、治療成績はこの20年余りで飛躍的に向上しています。白血病は大きく分けて4つ。本当はもっと細かく11タイプに分かれるのですが、ざっくり分類して急性か慢性か、骨髄性かリンパ球性かの4種です。

 池江選手の病名は明らかにされていませんが、頻度からいえば急性骨髄性白血病である可能性が一番高いと思われます。早期の発見ということでしたが、急性骨髄性白血病の場合、早期発見・治療は重要で、治る可能性も高くなります。白血病の原因はごく一部に遺伝性のものもありますが、ほぼ突発的に発症するものとされています。がんにかかるのは偶然、と私はいつも申していますが、不幸な偶然としか言いようがありません。

 しかし白血病の種類によっては、30年前なら95%の人が死んでいたものが今は95%治る病気になっています。病名が確定された時にはもう患者さんは亡くなっていた劇症型白血病も、今では治ります。白血病の治療はいま現在も、劇的に進歩しているのです。

 いちばんの理由は、分子標的治療薬の発明だと私は思っています。以前からある骨髄移植やさい帯血移植も行われていますが、移植はハイリスク・ハイリターンな治療といえ、今の白血病治療は、正確にタイプを診断し、それに合った分子標的治療薬と抗がん剤を併用する方法が主流です。芸能界でもスポーツ界でも、白血病を克服し、現在も精力的に活動している方は大勢いらっしゃいます。

 ただ会見でも触れられていましたが、東京オリンピックに出られるか否か、という問題はいま論ずるべきではありません。まず病気を治すことです。日本水泳界の女王といえど、まだ18歳の女の子なのです。池江選手本人もオリンピックへの強い想いはあると思いますが、周囲の大人のエゴで、無理な治療、無理な復帰、無理なリハビリを強いることだけは絶対に避けていただきたいと思います。

 ◆松本浩彦(まつもと・ひろひこ) 芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、(社)日本臍帯プラセンタ学会会長。

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