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「フォートレス・インベストメント・グループ」に買収されることが決まった「スパリゾートハワイアンズ」の運営会社 常磐興産

2024-09-10 04:45:33 | 政治経済問題
「ハワイアンズ」運営会社 常盤興産 米投資ファンドが買収へ NHK 2024年9月9日 19時32分

福島県いわき市の温泉リゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」の運営会社 常磐興産が、アメリカの投資ファンドに買収される見通しとなりました。ファンドが持つ経営ノウハウや資金力を活用して集客の強化につなげるのがねらいとみられ、施設のブランドや雇用は維持される方針です。

これは9日に常磐興産が発表したもので、それによりますとアメリカの投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」から買収の提案を受け、9日の取締役会で提案に賛同することを決議したということです。

ファンド側は今後、TOB=株式の公開買い付けを行い、来年3月ごろに完全子会社化したうえで上場を廃止する方針で、施設のブランドや雇用は維持するとしています。

常磐興産は、コロナ禍の落ち込みから業績が回復していて、ことし3月までの1年間のグループ全体の決算で、最終的な利益が9億3400万円の黒字となり、観光部門の営業利益は過去最高となっています。

ただ、人口減少によって主な客層となっている首都圏のファミリー層の減少や施設の老朽化といった課題を抱え、これまでの負債も多く、大規模な設備投資に踏み切るのが難しい状況が続いています。

一方「フォートレス」はことし、宮崎市の大型リゾート施設「シーガイア」の運営会社を買収しているほか、傘下に複数のホテルを収めていることから、常磐興産はファンドが持つレジャー施設の経営ノウハウやホテル事業の顧客基盤、それに資金力を活用することで、ハワイアンズの集客強化につなげるねらいがあると見られます。

常磐興産とは
常磐興産は1884年、明治17年に渋沢栄一らが石炭を採掘するために設立した「磐城炭礦」が源流で、炭鉱の閉鎖後の1966年に新たな産業として観光に目をつけ、「常磐ハワイアンセンター」今の「スパリゾートハワイアンズ」を開業しました。

「ハワイアンズ」は、首都圏からもファミリー層を多く呼び込み、2006年に公開された映画「フラガール」の舞台にもなるなど、全国的な知名度を誇る施設となり「東北のハワイ」とも言われるいわき市のイメージに大きく貢献してきました。

ことし3月までの1年間には、日帰りで93万人、宿泊で37万人が利用し、観光部門の営業利益が過去最高となり、グループ全体の最終的な利益も9億3400万円の黒字となっていました。

一方、銀行からの借り入れがかさみ、ことし3月の時点で有利子負債が300億円近くに膨らみ、財務の改善が経営課題となっていて、ことし6月に就任した関根一志 社長は会見で、借入金の削減などを進める考えを示していました。
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