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医療費増大の要因:医療行為をすればするほど収益が上がり、頻回な診療を招きやすい出来高払いもある。

2024-10-08 07:45:50 | 安倍、菅、岸田、石破の関連記事
診療回数を減らされたくない?「リフィル処方箋」のポスターが見当たらない院内 「開業医の収益はやり方次第」 東京新聞 2024年10月8日 06時00分

<医療の値段・第5部 続・明細書を見よう>⑤
 「診察で『リフィル処方箋はできますか』と聞いたら『よく分かりません』と言われて。医者が知らないなんてあり得ないです」
◆「見やすい場所に掲示する」が要件なのに…
 そう話すのは今回の連載1回目に登場した関西に住む50代の女性。6月の高血圧の診療で、毎回検査をしていないのに検査を包括する「生活習慣病管理料(Ⅰ)」6600円(診療報酬点数660点、1点10円)の請求に疑問を持ち、病院側に問いただすと、3330円の(Ⅱ)に訂正したことを取り上げた。

女性はその際、1枚の処方箋を薬局で3回まで使えるリフィル処方箋を医師に打診したが、あいまいな説明で断られていた。
 厚生労働省は6月の診療報酬改定で、生活習慣病管理料の算定要件に「長期の投薬を行うか、リフィル処方箋が交付できることを見やすい場所に掲示する」と加えた。長期処方やリフィル処方の普及のためだ。
◆患者が指摘すると一転してリフィルに
 改定に合わせた連載第3部で、リフィル処方が医師の拒否反応で普及しないことを取り上げ、厚労省作製の掲示用ポスターの見本の写真を載せた。すると読者から「6月になっても院内に掲示が見られない」という情報が複数寄せられた。
先の女性も6月の診療の際に掲示を探したという。

「診療所の奥の方の掲示板まで見ましたが、ポスターはなかったです。あったとしても、見やすいところに張らなきゃゃいけないので、アウトですね」
 女性が病院側に「ポスターは見かけませんでした。生活習慣病管理料を算定している限り、リフィル処方箋・長期処方のいずれにも対応すべきではないでしょうか」と指摘すると、次の受診の際、一転して2回使えるリフィルが渡された。
◆診療代、調剤報酬の節約阻む「頻回診療」
 女性の6月の診療代は計4960円で、自己負担は3割の1490円。薬は28日(4週間)処方なので、リフィルがなければ年13回通院することになり、自己負担は計1万9370円。
 それが2回のリフィルがあるので、2回目は診療なしに薬を購入できる。その後も同じなら年間の通院回数は半分になり、自己負担も半額ですむ。
 仮に3回のリフィルなら診療代は3分の1に。さらに3カ月の長期処方なら薬局にも3カ月に1回行けばいいので、診療代に加えて薬局の調剤報酬も3分の1になる。そうした医療費の節約を阻んでいる要因の一つが頻回な診療だ。
◆「出来高払い」でなく定額方式の検討を
 経済協力開発機構(OECD)のデータでは、日本の1人あたりの年間外来受診は11.1回で、15.7回の韓国に次いで2位。先進32カ国の平均は6回で、倍近い頻度だ。CTやMRIなどはOECD加盟国で群を抜いて多い。医療費増大の要因は高齢化や医療の高度化だけでなく、医療行為をすればするほど収益が上がり、頻回な診療を招きやすい出来高払いもある。
 東京都内のベテラン開業医が言う。「開業医の収入はやり方次第で、すごく収益が上がる仕組みです。それは出来高払いだから。だから(医療費が定額の)包括式にするとか、考えた方がいいと思う」
 生活習慣病の医療費 厚生労働省の調べで、2020年の高血圧性疾患の患者は1511万人、糖尿病579万人、脂質異常症401万人。3つの生活習慣病が傷病総患者数の上位3位を占める。2021年度の国民医療費45兆359億円のうち外来医療費は15兆5474億円。そのうち高血圧性疾患は1兆5151億円、糖尿病は9340億円と、2つで15.8%を占める。
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