2008年度シーズンの総決算、ばんえい記念が29日、帯広競馬場で行なわれた。
1番人気は、3連覇がかかる、2 トモエパワーで2.0倍、2番人気は、10 カネサブラックで3.5倍、3番人気は、3 スーパークリントンで5.3倍、4番人気は9 ミサイルテンリュウで7.6倍、5番人気は、4 ナリタボブサップで8.2倍。10倍以下の人気は以上5頭。
第一障害の通過はナリタボブサップが一番早かった。しかしながら、1トンのソリを引く高重量戦ということもあり、普段のレースとは違って、いきなり第二障害へとは行かない。
勝負どころの第二障害では、先にミサイルテンリュウが行く構えを見せ、これにトモエパワーが追随という形となったが、トモエが一気に駆け下り、続いてミサイル。カネサは少々遅れて下りる。一方、クリントン、ボブサップは立ち遅れ。
トモエがリードするも、一気に駆け下りたため、一息入れる。しかし、ミサイルも反撃できない。一息入ったトモエはその後、一息入れることなくそのままゴールし、スーパーペガサスに続いて史上2頭目の三連覇を達成。2番手争いは、ミサイルが完全に息が上がったところを、カネサが猛追し、僅差の末、ミサイルを捕らえた。
連覇を果たしたばんえい記念以来の勝利。実は今シーズン、全く勝ち星がなかったトモエパワー。
中重量戦では、スピードに対応しきれず、今シーズンは2着が3回あるのみ。しかしながら、そんな戦績ながらも、1トンの重量戦では信頼が厚く、1番人気に推されて見事今年もその人気に応えた。
カネサブラック、スーパークリントン、ナリタボブサップの7歳馬トリオの「スピード」も、大一番のばんえい記念では生かされることはなかった。クリントン、ボブサップは第二障害で力果て、カネサもようやく2着を確保したにとどまる。
第一障害から第二障害へ行く道程においても、トモエは常に、相手に先に行かせようと仕向けていた様子が伺える。また、第二障害を通過するにあたっても、ミサイルテンリュウが先に仕掛けるのを待っていたかのような動き。終わってみれば、貫禄勝ちといえよう。
来シーズンはいよいよ、スーパーペガサスに並ぶ4連覇を目指すことになる。