安倍派会計責任者 キックバック再開求めた“ある幹部”答えず NHK 2024年7月9日 18時07分
自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐり、派閥の収支報告書に虚偽記載した罪に問われている会計責任者の裁判が開かれました。会計責任者は、一度は中止の方針が示されたキックバックについて、再開を求めたとされる「ある幹部」や「ある議員」の名前を検察から問われましたが答えませんでした。
安倍派「清和政策研究会」の会計責任者、松本淳一郎被告(76)は、おととしまでの5年間で合わせておよそ6億7500万円のパーティー収入などを派閥の政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反の虚偽記載の罪に問われていて、起訴された内容を大筋で認めています。
先月18日の裁判で松本会計責任者は、おととし当時の安倍会長からパーティー収入のキックバックを中止する方針が示されたあと、継続となった経緯について「2022年7月末、ある幹部から『ある議員が還付をしてほしいと言っている』という話があった」と述べていました。
9日の裁判で検察が、前回の裁判で話した「ある幹部」の名前について聞くと、松本・会計責任者は「ご本人がおっしゃらないようなので、ここでは差し控えさせていただきたい」と述べ、答えませんでした。
「ある議員」の名前についても質問されましたが、答えませんでした。
このほか「うその記載をやめたほうがいいと言ったことはあるか」と問われると「今の幹部ではないが、この5年間で仕えた幹部に対しては何度か話したことはある」と述べました。
次回の来月9日の裁判で検察が求刑を行い、弁護側も最終的な意見を述べる予定です。
自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐり、派閥の収支報告書に虚偽記載した罪に問われている会計責任者の裁判が開かれました。会計責任者は、一度は中止の方針が示されたキックバックについて、再開を求めたとされる「ある幹部」や「ある議員」の名前を検察から問われましたが答えませんでした。
安倍派「清和政策研究会」の会計責任者、松本淳一郎被告(76)は、おととしまでの5年間で合わせておよそ6億7500万円のパーティー収入などを派閥の政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反の虚偽記載の罪に問われていて、起訴された内容を大筋で認めています。
先月18日の裁判で松本会計責任者は、おととし当時の安倍会長からパーティー収入のキックバックを中止する方針が示されたあと、継続となった経緯について「2022年7月末、ある幹部から『ある議員が還付をしてほしいと言っている』という話があった」と述べていました。
9日の裁判で検察が、前回の裁判で話した「ある幹部」の名前について聞くと、松本・会計責任者は「ご本人がおっしゃらないようなので、ここでは差し控えさせていただきたい」と述べ、答えませんでした。
「ある議員」の名前についても質問されましたが、答えませんでした。
このほか「うその記載をやめたほうがいいと言ったことはあるか」と問われると「今の幹部ではないが、この5年間で仕えた幹部に対しては何度か話したことはある」と述べました。
次回の来月9日の裁判で検察が求刑を行い、弁護側も最終的な意見を述べる予定です。