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能登半島地震後の富山湾:ホタルイカは記録的豊漁だが、ベニズワイガニやシロエビは不漁

2024-06-10 12:16:55 | 災害情報
富山湾の幸、能登地震後に大きく変化…ホタルイカ記録的豊漁・シロエビやカニは不漁 読売新聞 2024/06/10 05:00

能登半島地震後の富山湾では、魚介類ごとに大幅な漁獲量の変化が起きている。ホタルイカは記録的豊漁だが、ベニズワイガニやシロエビは不漁。地震により海底でどのような環境変化が起きたのか、研究機関による調査も進んでいる。

「網が重く、すくいきるのにも時間がかかるほど」。富山県の滑川漁業協同組合のホタルイカ漁師・水野豊さん(51)は、こう今期を振り返る。定置網一つを5トンものホタルイカが埋め尽くしたこともある。その影響で、例年は1キロあたり800~1000円程度のところ、たった30円にしかならない日もあった。

 「消費者はうれしいと思うが、漁師としては収入に響く。自然相手でどうにもできないがやりきれない」と唇をかむ。

 県水産研究所(滑川市)によると、今年のホタルイカの漁獲量は5月末時点で4068トンで、過去最高の3895トン(1992年)を上回っている。大場隆史・副主幹研究員は「多くの個体が生き残って沖合で成長し、富山湾に来やすい海流や水温の条件が重なった可能性がある」という。

 ただ、ホタルイカの漁獲量は各年で変化が激しく、多くが産卵を終えてから漁獲されるため、「今年の豊漁が来年の漁獲量に影響するとは必ずしも言いがたい」と話す。

■一斉休漁の措置も
 記録的な不漁になっているのはシロエビだ。4月に漁を解禁したが、5月までの漁獲量は33トンにとどまり、前年(256トン)の15%にも満たない。

 新湊漁業協同組合では4~5月の3週間弱、一斉に休漁する異例の措置をとった。漁を再開した5月10日は4隻が出漁したが、通常は1回の漁で1隻200キロほどとれるのに、4隻合計でも180キロだった。

 漁師の野口和宏さん(46)は「思い切って休んだのにがっかり。話にならない」とため息をつく。漁は11月まで続くが、「個体も小さく、このままでは再度の休漁もありえる」という。

■ベニズワイガニ7割
 ベニズワイガニは今年の漁獲量が106トンで、前年(143トン)の7割程度だった。漁の最盛期は11~3月で、地震は「稼ぎ時」を直撃した。3月末までの漁獲量は45トンで、前年の半分程度まで落ち込んでいた。

 同漁協のベニズワイガニ漁師の塩谷久雄さん(63)は、今期を振り返り「ずっと陸で作業していた記憶しかない」と力なく笑った。

 塩谷さんは沖合の水深800メートル以下の海底にカニ籠を仕掛けていたが、1月上旬にその海面へ向かうと籠とロープでつながれた「浮き」はなかった。予備の籠を別の場所に仕掛け、2月に漁を再開したものの、漁獲量が伸びないまま5月に漁期を終えた。塩谷さんは「元の場所に(カニが)戻ってきてくれればいいのだが……」と祈るようにつぶやいていた。
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