トランプ
ネタニヤフ
【詳細】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(7月27日) NHK 2024年7月27日 21時06分
イスラエルのネタニヤフ首相はガザ地区での戦闘が続くイスラム組織ハマスとの停戦と人質解放に向けた協議で、交渉団を来週はじめにもイタリアに派遣することを明らかにしました。
イタリアではアメリカのCIA=中央情報局の長官がイスラエルや仲介国の高官らと会う見通しだと伝えられていて、停滞する交渉に進展がみられるか注目されます。
※中東情勢に関する日本時間7月27日の動きを随時更新してお伝えします。
ガザ地区 イスラエル軍の攻撃続く
ガザ地区では27日もイスラエル軍による攻撃が続き、地元のメディアは南部ラファで住民5人が死亡したなどと伝えています。
また、イスラエル軍は南部ハンユニスからイスラエル側へロケット弾が発射されたため、テロ組織への軍事作戦を行うなどとして、ハンユニスの南側の地域の住民に対し一時的に退避するよう通告しました。攻撃が激化すればさらなる犠牲者の増加が懸念されます。
アメリカ トランプ前大統領 イスラエルのネタニヤフ首相と会談
アメリカのトランプ前大統領は26日、連邦議会での演説のためアメリカを訪れているイスラエルのネタニヤフ首相と、フロリダ州の自宅「マー・アー・ラゴ」で会談しました。
この中でトランプ氏は、ハマスに拘束されている人質について「彼らは適切に扱われていないだろう。無事であることを願うが、大丈夫とは思えない。許されることではない」と述べました。
そして「われわれが勝利すれば、すべてが早くうまくいく。もし勝利しなければ、中東で大規模な戦争が起き、第3次世界大戦が起きるかもしれない」と述べ、自身が秋の大統領選挙で勝利すれば、中東での和平を実現できると意欲を示しました。
一方、ネタニヤフ首相は、停戦と人質の解放に向けた協議で交渉団を来週はじめにもイタリアの首都ローマに派遣することを明らかにした上で「われわれの軍事的圧力によって動きが出ていると思う。合意を完了させるのに十分な動きがあることを願っている」と述べ、合意に向けて取り組む姿勢を強調しました。