公的年金の積立金 過去最高 総額約256兆円に 株高や円安で増加 NHK 2024年8月4日 5時06分
公的年金の令和5年度の決算がまとまり、会社員などが加入する厚生年金と自営業者などが加入する国民年金を合わせた積立金の総額は、株高や円安で、前の年度から40兆円以上増加し、過去最高のおよそ256兆円となりました。
厚生労働省によりますと、国民年金の令和5年度の決算は、加入者数の減少に伴って保険料収入が減少した一方、国内外の株高や円安の影響で、運用収入が大幅に増えたことなどから、時価ベースで2兆544億円の黒字となりました。
また、厚生年金は、国民年金と同様に運用収入が大幅に増えたことに加え、高齢者や女性の就労が進んで、保険料収入も伸びたことなどから、45兆4646億円の黒字となりました。
黒字幅は、いずれも過去最大で、
▽国民年金の黒字は2年ぶり
▽厚生年金の黒字は4年連続となります。
この結果、令和5年度末の積立金の残高は、
▽国民年金が12兆5173億円
▽厚生年金が243兆478億円となり、
総額は、過去最高の255兆5650億円となりました。
厚生労働省は「積立金の増加は、将来の年金財政を安定させる効果がある。リスク管理をしながら、長期的な視野にたって来年度以降の運用方針を策定していきたい」としています。
公的年金の令和5年度の決算がまとまり、会社員などが加入する厚生年金と自営業者などが加入する国民年金を合わせた積立金の総額は、株高や円安で、前の年度から40兆円以上増加し、過去最高のおよそ256兆円となりました。
厚生労働省によりますと、国民年金の令和5年度の決算は、加入者数の減少に伴って保険料収入が減少した一方、国内外の株高や円安の影響で、運用収入が大幅に増えたことなどから、時価ベースで2兆544億円の黒字となりました。
また、厚生年金は、国民年金と同様に運用収入が大幅に増えたことに加え、高齢者や女性の就労が進んで、保険料収入も伸びたことなどから、45兆4646億円の黒字となりました。
黒字幅は、いずれも過去最大で、
▽国民年金の黒字は2年ぶり
▽厚生年金の黒字は4年連続となります。
この結果、令和5年度末の積立金の残高は、
▽国民年金が12兆5173億円
▽厚生年金が243兆478億円となり、
総額は、過去最高の255兆5650億円となりました。
厚生労働省は「積立金の増加は、将来の年金財政を安定させる効果がある。リスク管理をしながら、長期的な視野にたって来年度以降の運用方針を策定していきたい」としています。