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「妻が有名人でビジネスに大きな信用」 → 三浦瑠麗の国会招致必要 → 望ましいのは証人喚問

2023-03-08 06:45:55 | 安倍晋三関連事件(森友・加計・桜・統一教会)
三浦瑠麗



太陽光発電事業への出資をめぐり、詐欺容疑で告訴された投資会社「トライベイキャピタル」(東京都千代田区)の社長の三浦清志氏について、東京地検特捜部は3月7日、業務上横領容疑で逮捕した。三浦容疑者は、国際政治学者・三浦瑠麗氏の夫として知られている。弁護士を通じて容疑を否認するコメントを出している。

逮捕容疑は、2019年10月、自らが代表社員を務める特別目的会社「STC3」からトライベイキャピタルに、3回にわたり計4億2千万円を送金させたというもの。

 三浦容疑者は、全国で太陽光発電事業への投資ファンドを組んで資金を募っており、STC3は兵庫県福崎町に太陽光発電施設を建設を計画していた。

三浦容疑者は、2018年ころから土地や太陽光発電事業に関する許認可の取得などに動いていた。

 トライベイキャピタルの関係者がこう話す。

「STC3の計画していた土地は京都市の業者が大半を持っていました。それをトライベイキャピタルで買い、投資を募って開発し、太陽光発電の売電で得た収入がもうけになるという、この手の投資にはよくある手法です。大口の投資家も決まり、業者との話も進んでいたのですが途中で計画は頓挫した形になり、複数の訴訟を抱えるようになったのです」

 三浦容疑者と訴訟になったのは、京都市の業者や、大口の投資をした東京都の不動産会社M社とその関連のK社。

 裁判資料によると、M社やK社は2018年ころから、三浦容疑者にSTC3への投資を呼びかけられていた。M社は2019年6月に「兵庫県福崎太陽光発電プロジェクトに関する売買及び開発契約書」を結び、三浦容疑者側に計10億円を入金した。その後、三浦容疑者とM社、K社でさまざまなやりとりやカネの流れがあり、最終的な投資金額は約7億円となった。

 だが、京都市の業者とも許認可や土地売買についてトラブルとなり裁判沙汰に。とりわけ、福崎町住民の同意を得られなかったことなどが大きかったのだと訴訟の内容からうかがえる。そのため計画は進まず、法廷で争われることになった。

 裁判資料には、

<詐欺罪で刑事告訴を検討、準備中>

 と記されていた。

 その告訴先の東京地検特捜部は今年1月19日、三浦容疑者の会社や自宅などを家宅捜索した。

「特捜部は、パソコンや契約書関連など多数のブツを押収していきました。なかでも銀行関連のものが多かったと思います。M社やK社は、投資したカネが何に使われたのか、本当に事業に使われたのか、きちんと開示しろとさかんに主張していました」(前出・トライベイキャピタル関係者)

 三浦容疑者は、その民事訴訟では、STC3に残っていた残高は3万円程度で、トライベイキャピタルに約2千万円、その関連会社には5億円近い金額があったことを明かしている。

「三浦容疑者は、『STC3もトライベイキャピタルも関連会社も同一なので投資金額はしっかりと確保されている』と主張していた」(前出・トライベイキャピタル関係者)

 M社がSTC3に入金した金額のうち、4億2千万円が太陽光発電事業への投資ではなく、トライベイキャピタルに移され、違う目的に使われた疑いがあることが業務上横領に当たると東京地検特捜部は判断したようだ。

 1月に東京地検特捜部の家宅捜索が入った直後、妻の瑠麗氏はテレビのレギュラー番組の出演を見合わせていた。その後、ようやく活動を再開していた矢先の逮捕劇。

 京都の業者は、

「三浦容疑者とはいろいろ話をしました。その中で妻があの有名な瑠麗氏であることがわかりました。瑠麗氏の夫というのは、大きな信用の一つとなってビジネスにつながっている」

 と話す。

 瑠麗氏はこれまで、自身が代表を務める「山猫総合研究所」のホームページで

<夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないこと>

 とコメントし、三浦容疑者の会社経営にはタッチしていないとしていた。

 だが、山猫総合研究所の所在地はトライベイキャピタルと同じビル。著作では、トライベイキャピタルの株は三浦容疑者と「折半で保有している」とも書いている。

 瑠麗氏は三浦容疑者の逮捕後、再びホームページで、

<一部報道におきまして、私の夫である三浦清志が逮捕されたという事実を知りました。引き続き、捜査に全面的に協力する所存です。家族として、夫を支えながら推移を見守りたいと思います。>

 とコメントを発表した。

 「STC3からトライベイキャピタルに4億2千万円が流れ、その使途がどのようなものであったのかが捜査のポイントになる。瑠麗氏の会社もトライベイキャピタルと同一の場所。三浦容疑者と瑠麗氏の会社のスタッフは数人で、いわば共同の会社のような感じだ。当然、瑠麗氏にも事情を聴く」(捜査関係者)

 一方、三浦容疑者は弁護士を通じて、

「私は、業務上横領にあたるような罪を犯したことは決してありません。これまで、当局に最大限協力して理解を求めてまいりましたが、見解の相違によりこのような事態に至ったことは大変残念に思っております。私は、今後とも無罪を主張してまいります」とのコメントを発表している。

(AERA dot.編集部 今西憲之)

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