第28回フェブラリーステークス(G1)が20日、東京競馬場で行なわれた。
1番人気は、12
トランセンドで3.5倍。2番人気は、14 セイクリムズンで5.1倍、3番人気は、13 フリオーソで5.3倍、4番人気は、5 バーディバーディで7.3倍、5番人気は、7 ダノンカモンで7.6倍。10倍以下の単勝人気は以上5頭。
スタート争いは、16 マチカネニホンバレ、セイクリムズンの出がよく、トラセンドは幾分出負け、フリオーソは全くダッシュがつかなかった。それでも、トランセンドは鞍上が押しに押してハナに立った。マチカネが2番手。セイクリムズンは3番手グループ。中団グループにバーディバーディがつけ、その後ろのグループにダノンカモン。そしてフリオーソはさらにその後ろのグループの外側につける形。
4角でマチカネがトランセンドに並びかける構えを見せ、直線へと向く。
直線に入り、半ばまではトランセンドとマチカネの競り合いが続いたが、ついにトランセンドが競り落とした。一方後続勢からは、バーディバーディが脚を伸ばし、ダノンカモンがこれに続く展開となる一方で、セイクリムズンは直線半ば手前で完全にバッタリ。そして、大外に回って直線に入ってから鞍上の手が動きっぱなしのフリオーソが追い込む展開となったが、トランセンドがそのまま押し切り、G1連覇。2着争いはフリオーソがバーディ、ダノンらをまとめて交わして2着に入った。
<短評>
・トランセンド・・・スタートダッシュはつかなかったが、何が何でも先手を取る構えの競馬。マチカネニホンバレとの直線半ばまでの攻防は見ごたえ十分、というか、4角で並びかけられたときには危うしの展開だったが、逆に言えば、マチカネがよくそこまで食らいついてきた、というべきか。ライバルのセイクリムズンは直線で脚が止まり、バーディバーディ、ダノンカモンも追撃するだけの脚がなく、フリオーソについてはスタートで勝負あり、の印象。終わってみれば完勝だったといえるかも。この後ドバイへ向かうようだが、そこまでに、スタートダッシュとスピード力をつける必要があるかも。しかしながら今後も強くなるだろう。
・フリオーソ・・・スタートで全くダッシュがつかず、道中も手ごたえが今ひとつ。中央の馬場は今回も合わないのか、と思われたが、直線に入って差す競馬に転じたところ、かなりの伸び脚を見せた。これは鞍上がうまく引き出した結果か。いずれにせよ、今回の内容は今後に繋がる一戦になりうるかも。
・バーディバーディ・・・直線半ば付近から脚を伸ばしてきたが、トランセンドには通用せず。加えてフリオーソにも最後交わされてしまった。まだもう少し力をつける必要がある。
・ダノンカモン・・・今のこの馬の力からすれば、4着は妥当かも。
・マチカネニホンバレ・・・素早いスタートダッシュを決め、直線半ばまでトランセンドと互角に渡り合った。今後も差す競馬よりも、今回のような前々での競馬をやったほうがいい。
・セイクリムズン(14着)・・・トランセンドとマチカネニホンバレに対して、積極的にスタートからハナを奪いに行ったが、そこで力を使い果たしてしまったのかもしれない。直線に入ると脚が止まってしまった、という競馬はこの馬らしくない。
(追記)
大師匠回顧
府中の直線は長かった☆