民主党代表選挙が14日行われ、菅直人721ポイント(順番に、国会議員、地方議員、党員・サポーター 412、60、249)、小沢一郎491ポイント(400、40、51)となり、菅直人首相が再選された。
党員・サポーター票で菅氏が小沢氏を圧倒した。
(追記)
結果的に、「大マスコミ」が予測した通りの結果となったが、党員・サポーター票でかなりの差がついた模様。「政治とカネ」の問題の影響が強く出たことに起因した、ということになるな。
また、国会議員ポイントもわずかながら菅首相が上回った。「小沢グループ」は当選1回議員が多かったためか、菅陣営にかなり切り崩されたようだ。
もっとも、「大マスコミ」も、先週木曜あたりには、「菅氏再選へ」という見出しを出したところがあったにもかかわらず、最終盤になってからは「互角の戦い」という表記に変わった。最初から劣勢と見られていた小沢氏の、立会演説会における聴衆への引き付け方がすごかったことに対し、大マスコミがビックリした現れなのかもしれない。
今回の選挙は、小沢VS菅というよりも、小沢VS官僚・マスコミ等の「既存勢力」という図式のほうが色濃かった。結果を見る限り、「脱官僚、脱大マスコミ」は果たしえなかった、ということかな。特に大マスコミは、絶対に「小沢首相」誕生だけは避けたかっただろうから、まずは一安心、ということがいえるかも。ひょっとすると、「赤飯」を炊いているところもあるかもしれないな?
しかしながら、菅首相は今後政権運営が大変になると思う。
何せ、自民党の総裁選挙でさえもなかった、壮絶な2週間にわたる選挙戦が繰り広げられたことによる「反動」が懸念される。さらに、国会議員票を見ればほとんど互角。圧倒するのではないかと思われた地方議員票も、意外と取り込めなかったような気がする。
さらにいえば、菅首相を積極的に支持する人があまりいないことにも懸念を抱く。
すぐに剥がれかねないメッキのような国会、党運営となっては困る。