第55回東京大賞典が29日、大井競馬場で行われた。
1番人気は、13 ヴァーミリアンで2.0倍、2番人気は、14 サクセスブロッケンで2.9倍、4 ゴールデンチケットで4.1倍。10倍以下の単勝人気は以上3頭。
10 フリオーソがハナを奪い、サクセスブロッケンが2番手。以下、3 ロールオブザダイス、ヴァーミリアン、9 ボンネビルレコード、ゴールデンチケットと続く。2 セレンは後方から4頭目。
バックストレッチ付近で、ゴールデンが一気にスパート。先頭のフリオーソに並びかける。ゴールデンの後位にヴァーミリアンがすかさずとりついた。ロール、サクセスは4角で4、5番手で直線へ。
直線に入り、ヴァーミリアンが先頭に立ったが、外からサクセスが襲い掛かる。ゴール板まで両馬の一騎打ちとなったが、わずかにハナ差、サクセスがヴァーミリアンを交わして優勝。3着争いもきわどかったが、ロールがセレンを抑えて入った。ゴールデンが5着。
<短評>
・サクセスブロッケン・・・今回は道中、力みが見られず、流れに沿った形でレースを進めた。直線に入ってヴァーミリアンに狙いを定め、きわどい勝負となったがわずかに交わした。世代交代が言われ続けるダート界だが、来年はさらに力強いこの馬のレースが見られるのではないか。
・ヴァーミリアン・・・力が要る地方の馬場はこの馬に合っている。直線で一旦先頭に立ち、最後はサクセスに惜敗したが、衰えは感じられない。まだまだ第一線として活躍できるだろう。
・ロールオブザダイス・・・終始前団をキープし、よく頑張った。
・セレン・・・このレースのダークホースの一頭だったが、初手の位置取りが後ろすぎた。しかし、直線の動きはよかった。今後、更に交流重賞の経験を積めば、G1級レースでも更なる上を狙えるだろう。
・ゴールデンチケット・・・ルメールが、向正面から思い切った策を講じたが、フリオーソを4角で交わしきれず、直線で伸び切れなかった。
・フリオーソ(7着)・・・スタートの出がよく、そのまま主導権を握ったが、3角でゴールデンチケットに来られた時点で脚を失ってしまった。