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大阪での毎日

整形外科の仕事&「職」ではなく「食」へのこだわり

高額療養費の限度額変更

2014年12月01日 | 仕事
10年前、ドイツの病院で研修してわかったことは、ドイツでは高額納税者は
公的な医療保険には加入できず、高いプライベート保険に加入しないとだめなんです。
そのかわり、部長クラスの診察およびオペが受けれる、入院したら個室あるいは二人部屋、
手術や検査は日程が優遇されます、資本主義社会ですからね

その点、同じ資本主義社会の日本では、医療保険費は収入に応じての支払額
なんですが、保険費を払ってない人でも、院長の診察は受けれるし、術者も若い
先生とは限りません。ある意味、日本は「皆平等主義」というか、社会主義的なんやな~
思ったことが。

来年1月より高額療養費の限度額が変更するようです
患者さんには意外に知られていない「高額療養費制度」

手術が決まったら、真っ先に「いくらぐらいかかります」と患者さんから聞かれる
ことがあるんですが収入によっては違うけど、一般的には月約8万以上の負担はありません。
ただし、年収が600万超えると約15万程度ですが。
なので、予定入院ならば、月を跨いで入院しない方が負担は軽くなるかも

来年からは900万以上の上位所得者は月25万に跳ね上がるそうです。

先日、テレビで、とある患者さんが「最近、疲れる、息苦しいような気がする」
ということで、受診した病院で、診察、採血、レントゲン、心電図、心臓エコー、CTを当日
すべて受けて、患者の負担が一割なので7000円で安いいい病院みたいな紹介がありましたが、
果たして、9割を税金でまかなってまで、そのすべての検査が必要やったんか

病院はたくさん検査すれば儲かるし、患者さんも1割負担なら検査してもらって安心を
買いたいやろうけど、世界一の長寿国で、今後、医療費が莫大になるってわかってる
日本で、これって、今後の若い人たちにどれだけの負担を強いるんやろと心配になります