犬の散歩

見たこと、聞いたこと、感じたこと、思ったこと

リードから伝わる現実の力が思考と想像を抑制する

2014-02-09 08:07:12 | 日記


 7時に犬の散歩に出掛ける。今日は日曜日。

 幼小中辻曲がりコースを歩く。明るい。日の出が7時近くになった。天気は曇りで風はない。歩いていると暖かくなったのでシャツのボタンやコートの前を開いたりした。

 散歩中は物事を考えるのに一番適した環境であった。それは一定のリズムで運動することによって脳が安定した刺激を受け、同時に脳の皮質が活発に活動するようになるからである。この連関の機能については承知していないが、経験でそう思う。
 思考は深まり想像は膨らむ。それが原因となって足は軽くなり、更に脳は安定して刺激を受け続けることが出来る。それで思考はさらに深まり、横に広がり関連付けが出来、更に深まる。想像力は羽を生やし遠くまで飛び、また、戻って来て、更に遠くまで行くことが出来る。
 ところが現実の力が思考と想像をすぐに引き戻して無にしてしまう。リードを直接伝わってビンビン来る力の現実の強さはあやふやなものを許さない。
 だから、思考、想像が許されなくなってから散歩はさほど楽しいものではなくなったのだ。思考は楽しいから深まる。想像は面白いから広がる。共に大した意味はないかもしれないがそれが脳の働きというものだろう。

 犬も規制を受けて散歩がそんなに嬉しくないのかもしれない。以前は犬はずっと遠慮深かったような気がする。それは飼い始めた、ごく初期のことだったかもしれないが。それにしても犬は散歩前は狂喜することに変わりはない。習慣なのかもしれない。

 途中、県知事選の掲示板に3人の候補者のポスターが貼ってあった。昨夕は、公園前の掲示板には2人のポスターしかなかったが。公示されたのだ。

 下から見ると山山の雪は消えて見えた。実際にはまだ雪は残っているはずだ。

 8時に帰着。


 昨夕の散歩について

 4時20分に犬の散歩に出掛ける。夕方の散歩は2回天候の為、出来なかった。実に久し振りの感じがする。

 犬は我が意を得たりとばかりに参道沿いの黒松並木の一本一本の根元に駆け寄り嗅ぐ。

 公園、グラウンドを通る。グラウンドは半分以上水浸しであった。

 空の青さが目に染みる。また、日向と日陰の明るさの差の明瞭なことにも感動した。足元の草は緑が濃い。大方は、スズメノカタビラそれにイヌムギのようだ。スズメノカタビラは我が家の庭にも生えているが、根が細かく広がり抜くと大量の土を抱え込む。厄介な草である。

 海岸に至る。波が打ち寄せて音を立てている。北の山山が稜線を日の光でくっきりと浮かび上がらせていた。光あっての影形である。島島も形、模様をはっきりと示していた。
 沖に大きな船が10隻以上、船首を北に向けて停っていた。これまた輪郭がはっきり見て取れた。浜から5.6キロ以上は離れているだろう。
 昔、天体望遠鏡で月などを観測して、こんなに陰影がはっきりしているのを地上では見たことがないと思ったことがある。それと同じ感覚である。今、この地上でも見ることが出来た。
 波がずっと打ち寄せている。これまた、昔、波は風によって起こると聞いて正直、驚いたことがあった。その時は、風は海面に平行に吹いていると考えたのだ。それでどういういう力学で波が立つのか納得が出来なかった。
 そもそも風が海面に平行に吹くという観念に捉われていたのか、今となっては不明であるが、現実には風は斜め上方から海面を吹き付けるのだと思う。海面のある所を押さえつけるとその前後の部分は押し上げられる。それが波の起こるメカニズムだろう。

 久し振りの太陽の出現によって、空の青、草の緑、光の織り成す陰日向の差、日差しの暖かさを改めて知ることが出来た。

 犬は以前にも増して、自己の探求心を満足させようと力強く嗅ぎ回った。元気が何よりとは思う。

 5時10分前に帰着。

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