大田区役所地下に鉄道トンネルのスペースがある?
Yahooニュースを見ていたら、JR東日本の「羽田空港アクセス線」紹介するある記事の中に次のような記述がありました。
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蒲田駅東側には大田区役所がありますが、庁舎地下には鉄道トンネルのスペースが確保済みという〝都市伝説〟もあります。
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30年くらい前のことは皆さん知らないのかな? あるいは忘れた? 40歳以下の人はもともと知らないかもしれない? 少し昔の情報は案外知られていないのかな。
区役所ビルはバブル不動産屋が建てた
そもそも今の蒲田駅の線路傍にある区役所ビルは、あるバブル不動産屋が元国鉄用地を買い取り、ビルを建てたもの。当時、この用地は大田区も狙っていたが、バブル不動産屋に入札で負けてしまった。ビルは建ったが、入居する企業が見つからないうちにバブルが弾け、バブル不動産屋は倒産してしまった。その後、このビルを大田区が買収した。(当時の区役所は大森駅と蒲田駅の中間の、駅から遠い所にあった。なにしろ、大森と蒲田で大田区ですから、区役所は中間にあることが必要だった?)
こういう履歴のビルなので、地下に「鉄道トンネルのスペースが確保済み」ということはあり得ない。バブル不動産屋が直ぐに金にならないことをするわけがない。
これは「都市伝説」というより、フェイクニュースです。鉄道マニアなら、少し調べればわかることなのに。情報のレベルが低い。
念のため蒲蒲線について
ちなみに、JR東日本の「羽田空港アクセス線」(JR東日本も赤字を出すご時世なのに、この事業を始めるようです。延期という噂もあったけど)が出来れば、JR蒲田駅に隣接する東急蒲田駅から800m離れた京急蒲田駅近くに至る(最終的には、京急空港線に接続する)蒲蒲線構想は雲消霧散雲散霧消です。いまだに蒲蒲線を持ち出す鉄道ライターがいますが、アホちゃいますか。大人なのに、費用対効果を考えたことが無いのかな? 東急に睨まれると情報を出してくれないのが怖いのかな? 最近の鉄道ライターの記事は、小学生向けと思わせるほどレベルが低い。
(蒲蒲線に関しては、2018年09月02日の「東急東横線の三重苦」を参照。下の方の③に書いてあるし、他のブログも載せてある)
2021年2月8日
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