ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

沖縄・那覇のモノレールと宇都宮のLRT

2023年11月10日 | 鉄道・リニア新幹線・航空機

沖縄のモノレール

 

沖縄のモノレールは、那覇空港と首里の間を結んで2003年に開業しました。2019年には首里から延伸し、路線長は17キロメートルになっています。このモノレールは跨座式といってレールの上に跨る方式で、開業当初は2両編成でしたが、乗客が増えたので3両化が進んでいるようです。といっても、1両が約15メートルなので、JRや私鉄の電車の20メートルと比べると短いが、横幅は3メートル弱なのでJRや私鉄並みです。

 

私は開業当初に何回か乗りましたが、自衛隊の那覇駐屯地(那覇空港の隣)の横を通る時、基地が丸見えで、「基地の中がこんな丸見えで良いのかな?」が感想です。路線は客が集まりそうなところを通るように設定したのか、クネクネと曲がっていて、ゆっくりと走っている印象でした。それに地上3階建てくらいの高さに駅があるので、階段がやけに長かった。

 

このモノレールができる前の交通の中心は、那覇空港駅から5つ目の旭橋駅の地上にあるバスターミナルでした。那覇市内や那覇空港、沖縄各地へバスが頻繁に出ていました。モノレール開業後も旭橋駅下のバスターミナルから各地にバスが出ていますが、以前のような賑わいはありません。

 

このモノレールが出来る前、本当に乗客が集まるのか、否定的な意見が出ていました。「車社会の沖縄の人がモノレールに乗ってくれるのか?」とか、「暑い沖縄で、モノレールの駅から目的地まで歩いてくれるのか?」という疑問がメディアに出ていましたが、上に書いたように乗客は増えているようです。

(今年の各地の気温を見ると、東京・横浜が35℃前後の時も、那覇は31、32℃くらいで、沖縄の気温の方が低い。これなら歩いてくれるかも。)

 

ところで、宇都宮のLRTは開業しましたが、構想段階ではやはり「車通勤している人がLRTに乗り換えてくれるのか?」という議論が出ていた。宇都宮のLRTはどうなるのでしょうか?

 

宇都宮のLRT

 

というわけで、宇都宮のLRTについて。宇都宮のLRTは宇都宮駅東口から東隣の芳賀町にある工業団地まで走り始めました。新聞記事によると、開業から1か月後の状況は、累計で約42万人と想定の1.4倍の乗客があったそうです。

 

開業1カ月なので、LRTを乗るために来る人が多いと推測しますが、これらの人々は徐々に減っていくでしょう。しかし、それでも初年度から黒字を計上できるかも?と新聞には載っていました。開業までいろいろな問題が起こり苦難の道でしたが、関係者は一安心かもしれません。

 

2023年11月10日

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿