ボクもオイちゃん、おネエちゃんに花束を・・・
子どもたちの夏休み課題ではないが、我が家でもこの夏大きな課題を抱えていた。
この子らのオイちゃんに当たる我が家の倅が、多くの招待客や家族、親戚縁者の前で、新たな誓いを立て、新生活をスタートさせた。
甥っ子三兄弟の、たくまないお祝いの行動に会場は和んだ。
少しながら照れが出始めた兄ちゃん。天真爛漫大きな声ではっきり物を言う三男坊。二人のはざまで何かにつけてちょっと分が悪いが自分の世界を持つ次男坊。
それぞれの特徴を遺憾なく発揮。笑いに包まれお披露目の儀無事お披楽喜。
夏休み当初から楽しみにしていたオイちゃんの結婚式を終えた。
チャペル挙式での、厳かに指輪を捧げる役割や、お祝いの花束贈呈など、あらかじめ練習したわけでもないが、三人揃えば勇気百倍なのか、妙齢な司会者の誘導に乗って大役を無事に果たした。拍手喝采が心地いいようであった。
その点はオヤジも似たようなもので、司会者の言いなり、あれこれ役目を果たした。
とはいっても、これらの演出、プロデュース、コーディネートなどは、全て挙式する二人の意思が反映され、それに会場担当者や司会者がアドバイスをはさむ。
そのようにしてお披露目全体のシナリオが出来上がる。そこここに、彼女の思い入れや、倅の意思が盛り込まれているのが感じられた。普段見せない倅の顔がチラリ。
このように、名実ともにこれから始まる人生マラソンのスタートラインに立った二人。
オリンピックマラソンのように、距離の長さもコースも途中の起伏も曲がり路も、あらかじめ分っているわけではない。もちろん練習などというものもない。
まさにぶっつけ本番、全てが初体験の連続。生易しいレースではない。
しかし、周りの諸先輩はそれらをみんな通ってきた、乗り越えて来た人達なのである。
遠くをみると気が遠くなることもあろう。そんな時、「あの橋のたもとまで」「あの電柱まで」「あの曲がり角まで・・・」目の前にある目標を一つひとつクリアーすることで、気持ちを新たに距離を伸ばすことが出来ると聞いたことがある。
沿道で声を枯らす応援団がここにいる。