「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「ひと汗かいて」

2020年08月13日 | つれづれ噺

                                                   
                                                        ビフォー:玄関前あたりも雑草に覆われて。

思い起こせば3年前、2017年3月4日夕方。10歳離れた姉が国道の横断歩道を横断中に、高齢者運転の乗用車にはねられた。
救急搬送されたが、事故発生から1時間後には臨終が宣告された。誠にあっけない幕切れであった。
その姉が、二人いる子供のために遺産として2軒目の家を建てた。その新築完成から約半年後の事故発生とは、姉にとってそれだけの苦労はなんだったのか、哀れと疑問の残る交通事故であった。

埼玉県に住む長男、小生にとっての甥っ子が定年退職を機に故郷に帰って、亡き母の遺志を継いでこの家に住むことを決めた。嫁さんはあちらでの仕事もあり、当面遠距離別居で一人で帰ってきたのが、コロナ禍の真っ最中6月半ばであった。3週間に及ぶ隔離でコロナ経過観察を経て何事もなく普通の生活を始めた。

住むことに決めたとは言え、築後3年はほったらかしであった家の周辺は、雑草や見知らぬ雑木が生い茂り、生活に影響を及ぼすほどになっていた。
「早くなんとかして一日も早く人が住んでいる状態にしたいが、なかなか前に進まない」と甥っ子の嘆き節が聞こえる。(ビフォー写真)

      
     アフター: 生い茂る雑草、雑木を草刈り機で薙ぎ払った。

大学、就職と40年近くを東京で暮らしてきた男に、いきなり降りかかった難題である。手を貸さねば前に進まないことは理の当然。3日前に下見に行っておおよその見当を付けて帰った。お盆の迎え火を焚く今日。朝から暑いのなんの、必要道具を車に積み込むだけで汗が流れる。そんなことに構ってたらいつまでも足の踏み込む場もないまま。

一汗かくのを覚悟で来たのだから、甥っ子にも少し過酷かなと思いながらも「あーするといいよ、こーすると楽に作業できるじゃろ」。まるで草刈り老教師気取りで教え、かつやらせてみる。「そうそうそうやるんよ」時々褒める。首に巻いた虫除けタオルは絞るほどの汗・あせ・アセ。労働約2時間。見違えるほどの成果が目の前に。但し「これで5分の1が終わった」ことを宣言。まだまだこれからだよ、の暗示を掛けて今日の作業を終えた。

こういった実働作業には先ず段取り、いわゆる計画が要る。次に適切な道具が欠かせない。大釜・草刈り機・剪定用のこぎり・剪定ばさみ・草を集める熊手鍬・帽子手袋など安全グッズ。などをつぶやく。
仕上がりの様子を見て「これでやる気が出てきた」とうなずく甥っ子。大汗こそ流したが先鞭を付けた甲斐があったというもの。早速ビフォーアフターの写メを送ってきた。

無駄なアセではなかった、とほくそ笑む。でもまだ5分の4が残ってる。叔父さんはつらいのだ、でもやるっきゃないのだ。

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