「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「生き方は違っても」

2014年10月04日 | つれづれ噺

                   

高校時代の同級生が主宰する写真愛好家グループの写真展を見学してきた。
市の美術展で好成績を残した実績のある仲間15人が、自信作を持ちより、計80点に及ぶ豪華な写真展であった。
いずれ劣らぬ力作ぞろい。一枚一枚に足を止め、自分なりの感覚でじっくり見学させてもらった。
一言でいえば堪能したという言葉に尽きる。

クラスの中で飛びぬけて体格がよかったかれは、確か柔道部に所属していたと思う。
ぼんぼん育ちのお人好し。そのせいか、柔道の成績は、必ずしもその体格とは比例していなかったよな・・・。
そんな昔話はともかく、早くに脱サラして町の写真屋さんになった彼。間もなく一国一城の主になった。
その後自他ともに認める努力もあり、写真技術を磨き、デザイン畑も勉強して、企業のパンフレットも手掛けるような、オンリーワン的な地位を確保した。 ちょっと褒め過ぎの感もあるが、彼の本質を知らない部分もあるので、ちょうどイーブンというところか。

お互い現役の頃は、自らの生活を守るのに必死で、友に目が行く余裕もなかったが、60歳の定年を機に急接近。
パソコンが堪能な彼に一目も二目も置きながら、お付き合いを願ってきて今に至っているのかな。

そんな彼が主宰する写真愛好家グループが誕生したのが30年前という。
まさに男一匹、脂が乗って働き盛りの絶頂期にスタートしたこのグループ。名付けて「写団 のら犬」。被写体を見つけたら、野良犬の如く、とことん食いつこう、そしていいものを生み出そう、という意欲を表したものだという。
市美展では、上位成績を収める常連の中に、必ず一人や二人は入っている実力者集団になった。

これもひとえに、加入している皆さんの感性の高さによるものであるかもしれない。が、写真技術に関しては、穏やかながら一歩も妥協しない主宰者の厳しい指導があったことは見逃せない。 やはりちょっと褒め過ぎかな~。
途中体調を崩して、我々クラス会仲間に大いに心配させた一時期を乗り越え、今こうして30年という記念の写真展を開ける彼にある種の羨ましさを覚える一人でもある。

生き方こそ違うが、お互い何かを求めながら磨いてきた心のよりどころを持っている、という点では一致するところがあるのだろう。
毒づきあいながらも、何故かウマがあって、というか、ウマを合わせて、今も遊び仲間の筆頭ではある。

コメント (6)
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