本当は、美男美女の集まり。わざとボカしてあります。悪しからず・・・
60歳の定年退職を迎えた後に、自らが求めて足を踏み入れたグループ活動。
最も長く続いているのが、「岩国エッセイサロン」という、気ままな短編エッセイを書く仲間の集いである。
月に一度の例会が、今月で100回目という大きな節目を迎えた。
あまり器用ではないのであれこれ首を突っ込むほどではないが、他にもいくつかのグループ活動や、単独で趣味のかたわらとして取り組んでいるものもある。が、それらはいずれもこの「エッセイサロン」が根幹であったり、枝分かれしていったものもある。しかも、これ以上に長く続いているものはない。
100回目を迎えたサロンだが、私個人は12回目からの参加で、丸7年と少しになる。
石に上にも三年、とはよく聞いてきたが、100か月ということは、まさに丸8年4か月という長さであり、根気の要ることである。どのようなサークルでも、同好会の仲間でも、リーダーの存在は欠かせない。
私が、ここまで飽くこともなく根気よく続いたのも、強力なリーダーがいて、同じ方向を向いた仲間がいたことである。
回数を重ねたからと言って上手くなったのか?と聞かれれば、「ほんの少々」と答えるしかない。
それほどに遅々とした進歩ではあったが、辛抱強いリーダーと仲間に恵まれた幸せを今感じている。
100回という節目に当たって一番感じているのは、感謝という言葉である。そんな気持ちを少しまとめて、新聞に投稿したのだが、掲載に至るほどの文章力でもなかったようで、ボツとなった。
でも、今一度自分の正直な気持ちをここに記しておきたいと思う。
毎日新聞、「男の気持」 『面白きかな人生』 サロン代表へ感謝の言葉。
『毎日新聞「はがき随筆」を中心に、月に1度開かれるエッセイ同好者の集い「岩国エッセイサロン」が、今月の例会で100回目を迎えた。
大手企業を定年退職した一人の男性が、「面白きこと」を求めてあれこれ模索するうちに目に止まったのが、各新聞社の読者投稿欄である。自らの思いをほのぼのタッチで252字にまとめるはがき随筆など、何度か投稿し掲載されるうちにその魅力にはまっていった。「岩国にも同好会を立ち上げたい」と一念発起。2006年3月に同志5人で「岩国エッセイサロン」を旗揚げし、代表に就任。会員は年々増えて、今では男女合わせて17人。平均年齢は60代後半で豊富な人生経験が定例会をにぎやかに盛り上げている。
振り返れば8年4か月。毎日掲載されるはがき随筆を1日も欠かさず切り取り、山口県版月刊賞入賞10編と支局長や選者の評論を貼り付けて資料作成。毎月異なる視点のエッセイ上達のワンポイントも添付する念の入れよう。会員のレベルアップに多大な貢献をしてきたと思う。さらに、各新聞に掲載された作品1年分をまとめたエッセイ集「花水木」を編纂、昨年分で第8号を数えた。
まさに超人的な努力と根気そしてご苦労に対して、我々会員がどのような謝意を示すのか。「そんなものはいらんよ」。シャイな人だけにそう言われるに違いない。
彼と出会えた私の後半の人生は、華やかに彩られている。感謝。』