46回目という、我が住む町の自治会連合会体育祭に誘われた。
年に1度の行事だから、第1回目は46年前だ、ということはつい先頃終わった山口国体の、前回大会から2年後にスタートしたことになる。
随分な歴史である。その間どれだけ多くの人が知恵を出し、汗を流し、試行錯誤を繰り返して来たのだろう。そういったたゆまぬ努力が、一つ一つ実を結んで、今日の笑い声がグランドにこだまし、笑顔はじける楽しい行事に発展してきたのだろう。
行政サイドから発信される、市スポーツ振興会の指導を受けたり、地域の体育推進委員会などで独自の案が出されたり、色んなケースを踏まえてきた。
及ばずながら、小生もその立場に立った時は精一杯の努力を惜しまなかったと思う。
この体育祭は元々10月第3日曜日に設定されていた。
一方で、年々華やかに発展してきた「岩国祭り」が、同じく10月第3日曜日であった。
会社を挙げて岩国祭りを盛り上げるため、総踊りに出演することになり、地区体育祭から遠のく事になる。当然家族も岩国祭りを見に来る。
そんな折り、「自治会体育祭を1週間ずらせたらどうか」という意見を臆面もなく述べた。
予想通り「何を言うか、こちらが先に始めたのだ、岩国祭りが日にちを変えるのが筋だ」と、自治会長老にたしなめられた。「岩国祭りも、自治会体育祭も、市民を楽しませるためにあるのではないのか、それなら市側と交渉してくれ・・・」と食い下がったと思う。
それから5・6年後、ようやく体育祭が10月第4日曜日に落ち着いて、地区住民は、祭りも体育祭も両方楽しめるようになって今に至っている。
そのとき、どれほどの淋しい思いをしたことか。これも、永い歴史の中で今だから話せる体育祭の隠れた一コマである。
「けつあつ測定」と称する、ふくらませた風船をお尻で割ってゴールする、まさにお母さんのけつあつを試す競争。ポンポン花火が上がるような音を立てて風船がはじける。
子ども達がヤンヤの声援を贈る。親も子も必死になれる貴重な一日となる。