「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「4年という歳月」

2008年08月17日 | スポーツ・観戦
北京オリンピック、間もなく折り返し。日本人選手の華々しい活躍を見るのはやはり心地いい。
中には、多くの予選やライバルを置いて出場権を得た割には、自らの持てる力を十分に発揮しきれないまま、不本意な成績に終わる種目も少なくない。

当然なことである。いつもいつも完璧を狙わなければならないスポーツの世界、ある意味では過酷過ぎる気持ちで眺めることがある。

特に今回は、前回のアテネに続いて2大会連続出場、しかも頂点を期待され求められる種目がいくつあるだろう。 
柔道・水泳・女子レスリング・女子マラソン等々。数え上げればきりがないほどの種目で、それぞれの選手が4年間に耐え、頂点を守り続けたことになる。

2大会連続オリンピック候補に上る選手の過ごす4年間とは、一体どのようなものなんだろう。精神的・肉体的にどのようにコントロールし、どうやって維持向上を図っていくのだろう。興味は尽きない。あの世への土産話に、出来たら一人の選手に密着して4年間の有り様を、つぶさに観察させてもらいたい、という夢を持っている。非現実的な話なんだろうけど。

挑戦して挑戦して頂点に立つ。ここまでは挑戦者としての立場である。ところが、一度頂点を極めた者は次は、並み居る強者の挑戦を受ける立場、群がる挑戦を跳ね返す立場に変わる。並の精神や並の練習などでは貫けない、想像を絶する努力が隠されているのに違いない。

我々の4年間は、間違いなく4つ年を重ね、あそこにも行ってみて知識を広げた、この本も読んで楽しく視野を広げた…などという程度である。

そこに行くと、オリンピック2連覇・3連覇などは、超人的なハートの持ち主であり、血も汗も自分で拭き取って勝ち得た地位である。
たとえ頂点に立たなくとも、我々の目に映らないひたむきな生き方に精一杯のエールを送りたい。
無為にボーッと過ごす4年間が、オリンピック選手への冒涜にならないよう、少しでも進化のある日々を過ごさなければ… と、自分の立場なりにがんばってみよう。

      ( 写真:2大会連続金メダル。女子レスリング 吉田沙保里選手 )
コメント (8)
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