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「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「みちのく紅葉、名湯めぐり」その3

2015年10月16日 | 旅行・レジャー

秋田県と岩手県の県境付近、太平洋と日本海のほぼど真ん中にある八幡平の紅葉を満喫し、さて次なるは。
東北自動車道をさらに北上。高速道を外れて、秋田犬の産地として名高い秋田県大館市へ。
大館市は秋田県北部にあって、市の北境で青森県と接している。かつては、東北有数の貨物取扱拠点として殷賑を極めたとという。
大舘駅前では、東京渋谷の忠犬ハチ公の縁戚となる秋田犬の銅像が迎えてくれる。
そこから日本海沿岸、能代を目指して、白神山地を横断する。途中にある名勝十二湖のうち、小さいながら最も水の色が青い「青池」を見学。   

 
        大館し中心部、大舘駅前。秋田犬が鎮座          白神山地十二湖のうち、文字通りの「青池」

 
  能代ー五所川原を結ぶ「五能線」               堤防を隔てて荒れ狂う日本海

演歌ファンならご存知かと思うが、歌手水森かおり唄うご当地演歌「五能線」という寂びれた単線が走っている。
この日は台風23号の後遺症で、日本海側もまさに荒れに荒れていた。いつもこんな荒れようかと心配したが、地元の人でさえ「これほど荒れるのは珍しい」ということだった。雄大で壮観ともいえる荒れる海を間近に眺められたのは、これも一つのラッキーであった。
ただし、線路の海側には堤防があるだけ。これほど荒れたらあの真白い塩水が、容易に列車を洗うだろうと心配さえする。

 
     走るバスにしぶきが掛かる荒海          観光目的の「千畳敷」と呼ばれる岩場。

何でこんな遠くまで出張るのか。
それは、数少ない日本海沿岸の景勝地「千畳敷」と呼ばれる岩場で休息し、美味しい海の幸を味わうという目的があったのだ。
運よく晴れていれば夕日が絶品、という触れ込みであった。が、この希に見る海の荒れようと空覆う厚い雲。 どちらも残念賞!!
でも、負け惜しみでもなんでもないが、この海の白波の大きさ凄さは、観るに値する絶景ではあった。

日暮れ前に青森県十和田市、十和田湖畔温泉に向かう。
冷たい秋の雨がバスの窓を濡らす。山道に入ったら、左右真っ暗で何も見えない。疲れをいやすためのお眠りか・・・。
と思っているうちに、バスが急停車。「クマでも出たか」と色めき立つ。ドライバーがすっ飛んで降りた。
窓から見ると直径1mもありそうな大きな岩が道路の真ん中に鎮座している。直前に転がり落ちたのであろう。
男数人が「よいしょヨイショ」、掛け声とともに道路脇へ転がして、無事通過。
そうはいっても、タイミングが悪ければどうなっていたのやら・・・。 ここも日ごろの行いのいいお客だったと言えるのだろう。

7時を回って十和田温泉到着。明日は奥入瀬渓流、十和田湖遊覧、渓谷観光が待っている。

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「みちのく、紅葉・名湯めぐり」その2

2015年10月14日 | 旅行・レジャー

    
     奥州平泉、中尊寺金色堂 (覆堂の中に金色堂がある)             弁慶塚 (小さな石が無造作におかれていた)  

今回の旅行で、自分の気持ちの中の大きな目的の一つは、「奥州平泉、藤原氏一族の栄華の名残を味わいたい」 というものであった。
同時に、小学校だったか中学校だったか、歴史に出てきた 『衣川の館はほころびにけり』 という一文が頭にこびりついている。
いわゆる、兄頼朝に追われた義経が、弁慶と共に討ち果たされた、鎌倉幕府創設の血の歴史と、討たれた者の無念の地を、この目で確かめたい。
そんな密かな思いがあった。

期待通りであったかどうかは別として、殷賑栄華を極めた藤原氏の実力のほどを垣間見る『金色堂』の素晴らしさは感動ものであった。
おまり大きくない山全体が中尊寺境内として守られており、完全な案内ガイドさんの指示で、無駄なく自由もなく境内をみてまわった。
真っ赤な上下のスーツに身を包んだ若くて声のいいガイドさんが指差す先の方に、「衣川の古戦場」がチラッと。
そして境内一帯を出たところ、大きな松の根本に、一人で抱えるには無理かな、という程度の石と祠が見えた。「弁慶塚」の表示がある。
あの歴史に名を残す武蔵坊弁慶も、この平泉ではこの程度の塚でしかない人物評価なのか??といささか気落ちした。ところが・・・
ひと回りしてみると、地元有志建立による縦2m幅1.5mもある分厚い石碑が建てられていた。ちょっと救われた思いがしたのはなんだろう。

勝手に想像するに、地元の人々にとっては、義経一党を討ち果たすために頼朝軍によって戦場と化し、田畑を荒らされた無念の思いは、決してやさしくなかったのではないか。やがて鎌倉勢に統治されることになった平泉の民百姓にとっては、有難くない義経保護であったのかな??などと。
そんなこんなを考えながら、バスは二泊目の宿、八幡平温泉郷に着いた。
翌朝8時にはホテルを出て、絶品の眺望を求めて八幡平登山。といっても私たちはバスに揺られているだけ。

     
        錦絵を観るような、八幡平の紅葉                  霧の晴れ間に遠くの山肌が見事な景色を

 八幡平(はちまんたい)は、奥羽山脈北部の山群で、標高1,614 m。岩手県、秋田県にほぼ同じ面積で広がる。広い高原上のあちこちに様々な形の火山起源の小さな丘陵がそびえ、その間に無数の沼や湿原が点在する。1956年に十和田八幡平国立公園に指定されている。
高地ゆえの風と霧。今見えていた景色が一瞬にして霧に包まれて、まさに五里霧中となる。
そんな中で、なんとか絶景を楽しませてもらって、バスは次なる目的地、秋田県の大館から日本海を目指してひた走る。

静かな日本海を期待するのか、文字通り、荒れ狂う日本海を想像するのか。現実は果たしてどっちだったのか。次回にご期待(笑) 

 

 

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「みちのく、紅葉・名湯めぐり」 その1

2015年10月12日 | 旅行・レジャー

羽田空港からひとっ飛びに北海道へ渡ったことは何回かある。飛び越えていた東北地方には縁がないかと思っていた。
8月中頃だったろうか、東北5日間のゆったり旅(湯ったり)のメールが入ってきた。
まだ踏みも見ぬ東北6県。これはチャンスかなと思い始めた。
今までのひとっ飛びを抑え、各県に足跡を残すゆっくり東北の、紅葉、名湯、歴史、食べ物、何よりもその風土を味わってみたくなった。

問題は、色々的作業を抱えている身、連続5日間も家を空けても大丈夫だろうか。
そんなこと言ってたら何にも前には進まない。エイヤッ!思い切って申し込んだら、ぎりぎりのところで催行決定と相成った。
岩国錦帯橋空港から、山口宇部空港、福岡、長崎、鹿児島など、各地から羽田空港に集合して、そこからバスで団体行動となる。

東京中央交通の大型バスに乗り込んだのはたった23人。岩国からは我ら夫婦だけ。他は九州弁が主役となった。
そんなこんなで10月6日、11時過ぎ、羽田空港を出発。東北自動車道を北上北上また北上。ひたすら山形県を目指して。
途中、高村光太郎「知恵子抄」でお馴染みの「安達太良山」を遠くに臨む、サービスエリアを楽しんだりして、無事蔵王温泉到着。      

      
       蔵王ロープウエー、樹氷高原駅からみる紅葉           蔵王ハイラインにある「お釜」。五色沼見学

10月6日出発だから、紅葉には少しはいのかな・・・という心配はあった。
何も心配するには及ばなかった。平地はさすがにうっすら紅葉であったが、少し高地になれば間違いなく目を見張る景色を楽しませてくれる。

2日目の行程には、8時10分ホテル出発。朝日に映える蔵王高原ロープウエー空中散歩はまさに絶景。
蔵王ハイラインの山頂、「お釜」とよばれる五色沼も、霧ひとつない澄み切ったエメラルドグリーンの水面を惜しげもなく見せてくれた。
但し、標高約1700mというこの地は寒かった寒かった。どのくらい寒かったか。
ものの15分、写真を撮ったりする間に、手はかじかむ、体ごと吹き飛ばされそうな大風、気温は一気に0度近く。顔面蒼白。
寒いのなんの、これが冬山の恐ろしさであり、なめたら簡単に命を奪われる恐怖も実感。

というようなことで、楽しい東北旅行のスタート。さてこのブログ、何回シリーズになるやら。
行程の時系列を忠実に、写真も添えて、気の向くままに再びアップさせていただきます。そのⅠはこのへんで。   

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「紅葉を求めて」

2015年10月05日 | 旅行・レジャー

             

秋と言えば、全国各地からの紅葉便りが聞こえてくる。
毎年何度か訪れる、地元のお城山ふもとの紅葉も見事である。名付けて「隠れ紅葉の名所」。

地元の紅葉はもっと先の話になりそうである。
一足お先に、東北の紅葉を目指して旅に出ることにした。十和田湖畔の紅葉が、イメージ通りに見られるのだろうか。
まあ兎に角、明日の朝早く、錦帯橋空港を飛び立つ予定になっている。

はてさて、行く先々でどんな艶姿を見せてくれるのやら。 台風23号の動きや今後の進路が気にはなるが、今さら後にも引けないし・・・。
それと、東北の気温も気になるところ。しっかり冬支度をバッグに詰め込んで・・・。

久しぶりの本格的紅葉の旅。どんな面白いことが待っているのやら」。 行ってきますよ~。

 

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「ちょっとドライブ」

2015年09月25日 | 旅行・レジャー

                                

久しぶりの「ちょっとドライブ」。
そんな軽い気持ちで出かけたが、帰り道に所用でちょっと遠回りしたら、往復108kmを走っていた。
穏やかな瀬戸の海に面した田舎道を、格別焦るでもなく、のんびりゆっくりのドライブ。意外に精神安定効果をもたらすような。

先ずはハンドルを握って、国道188号を下り方面に向かって走り始める。
目的地をあそこにするか、ここにするか、その日の気持ちの赴くまま、先ずは走る。エアコンではなく、窓を開け放って潮の香りに包まれて。

そうだ、上関(かみのせき)に新しい道の駅が出来ている。あれを目指そう。ようやく目的地決定。
柳井市から沖合に突き出た室津半島の先端にある歴史豊かな上関町。40km余りで着いた。
ご多聞に漏れず、あまり広くない道の駅は、レジャー客でごった返していた。特にサイクリングの御一行様が、色とりどりのコスチュームで闊歩している様子は、、時代の流れをまざまざと見せられる思いがした。

目と鼻の先にある長島は、本来は離島なのだが、今では上関大橋で陸続きになっている。それでもやはり連絡船は運航していた。
この長島にはかつて、朝鮮通信使が京を目指す途中の宿泊地として立ち寄った歴史を、今も誇りとする建物などが残されている。
決して大きくない島であるが、そこに近場では名の売れたレストランがあり、ランチ客で満席であった。
そのレストランからの眺望がいい。大昔のNHK「ひょっこりひょうたん島」のモデルのような島が目の前に広がる。
そんな風景を楽しんで、元の道の駅に戻って「水軍カレー」に舌鼓。

ついでに言うと、かつて瀬戸内海には往来する船の荷物を検査する番所、いわゆる海の関所が置かれていた。
山口県では、一番京都寄りのこの関が上関と呼ばれた。次いで防府にある三田尻港周辺を中関。
そして関門海峡を挟んで九州と隣接する下関が、最も有名で大きな都市として発展していったのである。

このような歴史のウンチクをほんの少し思い浮かべながら、人並みに、秋の大型連休の1日をちょっとだけ楽しんだ。という他愛ないお話。

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「花を愛でて」

2015年05月26日 | 旅行・レジャー

                

    

今、バラの花が見事である。もちろん、鼻をくすぐる香りもまさに「今が旬」を感じさせる。
ちょっと足を延ばす覚悟さえあれば、あちらこちらでバラ祭やバラ展が開かれている。
バラ祭の当日を狙って、例年出かける隣町の大々的なバラ祭を今年は避けた。クルマで行けば、往復の大渋滞に巻き込まれる恐れがある。
ならば電車か?最寄りの駅まで行けば、そこからバラ祭会場までは無料のシャトルバスのサービスがある。そんな贅沢で迎えられるというのに。

今年は、国道を下って光市にある、あの梅見で名高い公園の、割とスリムなバラ祭に出かけた。
「バラ祭り」というほどのものかどうか、行った人が判断すればいいこと。全体的に小ぶりではあるが、観客も小ぶりなので、ゆっくり散策。
花の艶やかさも、香りも、ゆっくり存分に堪能できた。

小さな展示場の生け花展のコーナーには、如何にも手作りと思われる苔玉に、見事な一輪・二輪をあしらった秀作に出会った。
こういった方面に疎遠に生きてきたために、あしらってある花の名前など分からないが、芸術品としての価値はなんとなく分かる。
また、きれいなバラにはトゲがあるのを承知で、大輪のバラを無理やりこちらに向かせ、パチリ。いい記念になった。

速い話が、4月も5月も忙しく時間に追われる日々を過ごした自分への、束の間の小休止のバラ見学。これがいい。
これで終わったわけでもなんでもない、エンドレスに付いて回る忙しさ。
そんな中で、こういった肩の凝りをほぐすような時間を自分で作る。この努力は、今この年齢だから違和感なくできること、なのかな。
若くて血気盛んが取り柄のころでは、気付かない人間の「ゆとり」なのかもしれない。

いくらバラの花を愛で、香りに包みこまれても『ラビアンローズ』、バラ色の人生などとは縁のないわが生涯ではある。ま、それも悪くない。

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「しまなみウオークⅡ」

2015年05月09日 | 旅行・レジャー

       
              西瀬戸自動車道(しまなみ海道) 多々良大橋1480m           多々良大橋中央付近の看板

「絶景のしまなみ海道ウオーキング」ツアーに申し込んでいた。
いずれも日帰り、全3回の行程で今回は2回目。多々良大橋を歩いて渡るコースに参加した。

あいにくの小雨模様。傘が要るほどではないが、降らないというわけではない、というへんてこりんなお天気。
これが快晴なら、随分遠くまで望める、瀬戸内海国立公園の他島美、きれいな海の景色を満喫できたのであろう。
そう思いながらも、この曇り空には曇り空でしかない、また一種違った風景が見られたのは、それはそれでよしとしよう。

今回は、正式名を「西瀬戸自動車道」通称「しまなみ海道」のうち、前回紹介した、耕三寺や平山郁夫美術館のある「生口島(いくちじま)から、広島・愛媛両県の県境をまたぐかたちで架かっている多々良大橋1480mを歩いて渡るのがメインのバスツアーである。
な~んだ、たったの1480mか、などと鼻で笑うのは早計である。橋のはるか手前の駐車場でバスとお別れ。歩き始める。

巨大なハープか、白鳥が大きく羽を広げた姿を想像させる多々良大橋。斜張橋としては世界一の規模を誇る。その雄大さ、見事さは、この足で歩いて渡り、時に見上げ、鳴き龍の声を聞いてこそ実感できるというもの。
県境を越えて渡った先は瀬戸内海で4番目に大きな島「大三島」のしまなみ公園を目指す。歩き始めから終点まで全長4kmのコース。そのうちの
1480mが橋の部分ということである。

四国へのバスツアーなどで何度か渡っている多々良大橋。高速でぶっ飛ばし、時間短縮が何よりの手柄になる高速道路の、今一つ違った側面、つまり、これほど巨大な建造物も元はと言えば、人間の手と知恵が、全ての部分で息づいているの思い知るときである。

正直なところ、4km歩いたとはいっても、起伏もない平坦なアスファルト道路。涼しさもあってタオルを使うほどでもない距離と行程、いささか物足りなさは残った。でもまあ参加者の年恰好を考えれば、これくらいがちょうどよかったのかも、などと勝手に思う。
次回の最終回は、来島海峡大橋三橋を全て歩く6kmコース。6月の蒸し暑さの中を挑戦ということになる。

なんでお金出してまで遠くに出かけ歩くのか?確かにそうだ。近くにいっくらでも歩くところはあるじゃん。
そうはいかないのだ。バスで遠くまで出かけ、見知らぬ土地を踏破する。ここに意義があるのだ・・・という「ことにして、次回を楽しみにしている。

 

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「錦帯橋祭りを見下ろして」

2015年04月30日 | 旅行・レジャー

             
                    錦帯橋を渡る、お祭りのクライマックス 「大名行列」

4月29日は毎年、岩国市恒例の錦帯橋祭りが予定されている。
人によっては超大型とも称される今年のGW。その連休初日、「昭和の日」が、錦帯橋周辺に4万人とも言われる人出で賑わうお祭り広場となる。
地元に伝わる伝統の踊りや、参勤交代の行列を再現する「奴道中」や「大名行列」などなど。一見の余地ある一大絵巻物ではある。

程よいお天気に恵まれて、さぞかしあふれる人だろうと予想して、錦帯橋周辺には近寄らず、高みの見物と洒落こんでお城山に登った。
手には、「 広角28mm~超望遠504mmの高精細フジノン光学式18倍ズームレンズ搭載世界最小ボディ!」という触れ込みの富士フイルムファインピックスの小型カメラを引っ提げて。

お城のそばでゆっくりおにぎりを頬張って意気を整え、いざカメラを構えようか・・・、というところへ一人の見知らぬおじさんが。
超小柄ではあるが割としっかりした感じでまさに「よそのおじさん」という雰囲気であった。
手に持っているカメラは、ファインピックスなどとは問題にならない高級カメラ。望遠レンズも装備してある。

「どこからですか」「わしゃ目の前の山の向こう側、錦見〇丁目」「おいくつですか、カメラの趣味は長いんでしょうね」「昭和4年生まれ、カメラ歴はかれこれ60年になる」。先ずここで、ナヌッ!御年86歳?それいてその元気さ。もっともっと話を聞いてみたくなる。
岩国の大手企業で46年務めた、高校へは自らの選択で行かなかった。当時の高校生は学徒動員であちこちに行かされるのを知っていたから。とのこと。

カメラはニコン製の高級品と見た。「ニコンですか」「わしゃどういうわけかニコンが好きで、それの取り換えレンズも14本ばかり、それが全部ニコンじゃから、いまさら他には変えられんのよ」「ここで写真をよく撮られるんですか」「錦帯橋祭りは毎年ここから撮っている」
そんな話からやがて闘病生活の話に。そして「お城山に歩いて上がりたいのに、かあちゃんがうるさいので今日はロープウエーで、年寄は半額のパスを使いましたいの」。
屈託のないおしゃべりで、こちらも撮りたい写真を取り損ねるほどの盛り上がり。「ここはアングルがええでしょ」と、先客の私の眼力を褒めてもらった。

なんや、自分が持って行った小型カメラをひけらかすのが恥ずかしくなって、小1時間ばかりお付き合いして、ロープウエー広場へ移動した。
そこで撮ったのがこの写真。腕はともかく、望遠がよく効いて、200mは離れているであろうこの位置から撮ってこの鮮明さならまあよかろう。
器械に詳しい友が最近手にした、「月の表面が鮮明に撮れるコンパクトデジカメ」には追いつかないかもしれないが、まずまずだ。

錦帯橋祭り高見の見物と撮影のつもりが、思わぬ巡り合いで思わぬ方向に流れたが、一生懸命生きること、穏やかに生きること、趣味を追いかけること、などが健康長寿の長さに関わる大切な要素であることの体験話が参考になった。これも一つの人生祭りか。

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「しまなみ海道ウオーク」

2015年04月13日 | 旅行・レジャー

 
       瀬戸の多島美を悠然と見おろして                 桜を眼下に眺め、遠く因島を望む

「しまなみ海道ウオーク」という、日帰りバスツアーに2月初めに申し込んでおいた。
ようやくその日が来た。4月11日(土)、午前7時50分、ツアーバスに乗り込む。
多島美を誇る瀬戸内海国立公園の一角、安芸灘に浮かぶちっちゃな島の、桜の名所を訪ね、山登りを楽しむツアー。

広島県尾道市から、しまなみ海道に入るコースで、順調に高速道を突っ走る。
尾道大橋・新尾道大橋を経て向島(むかいしま)、因島(いんのしま)を経て生口島(いくちじま)へ。
生口島で、一旦しまなみ海道から外れて、目と鼻の先にある岩城島(いわぎじま)へバスごとフェリーに乗ること約5分間。

岩城島に上がって、いよいよそこからがウオーキングコースの始まり。
島の人たちが総出?で、オレンジの接待や交通整理をしてくれる。のどかで、人間の優しさを改めて思い起こさせてくれるような島。
「今日は何人くらい島にやってきたの?」「約600人くらい。そのうち500人余りが、あなた方ヨミウリ旅行ツアーのお客さん」という島の人の嬉しそうな顔。

山の名前は善を積むという意の「積善山(せきぜんやま)」標高370mという。
大した高さではない、などと思っていたら、なんと登山道の長さは4km。途中に何カ所か、オレンジ湯のサービスが設けられている。
登り口で渡された、リュックには入りにくい四角い折箱弁当を提げて、えっちらおっちら1時間20分。半分くらいになった桜に誘われ、山ツツジの見事さに気持ちを洗われ、ウグイスの声に心癒されて登る坂道。過剰気味に溜まっていた体の水分が玉の汗となってほとばしる。
そんなこんなで極めた頂上、その見晴らしはまさに絶景。大満足!!

               
                    展望台から見おろせば、桜の下でお弁当の花盛り   

先日の、カー君小学校卒業記念に登った宮島弥山の苦痛から比べると、実に滑らかで、膝にも来ない。
前回と今回で苦労の大きさは異なるが、頂上を極める心地よさはやはり同じ。360度の見晴らしにパチリパチリ。
桜の花も、ここ積善山だけは半分以上咲いていて、我々御一行様を待ってくれているような。

トータル3回の「しまなみウオーク」。次回は多々良大橋を歩いて渡る予定。
何をするにも先ずは足腰鍛えておかなければ・・・ということで、少し勇気を振り絞った今回のツアー申し込みであったが、案ずるより産むがやすし。
但し、膝の痛みは、一夜明けた昨日より二夜明けた今日の方が違和感を感じる。
これってあれか?アレのせいで、翌日よりも翌々日の方が疲れが出てくるという、あれか? やはりアレには勝てんのかな~。

兎に角楽しかった。5月・6月も汗を流して頑張ってみるか。お金を出して汗をかいて疲れて帰る・・・ なんかへんてこりんな気がしないでもないが。

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「絶景かな!!」

2015年02月21日 | 旅行・レジャー

  

わずか150mという、小高い丘のような山ではあるが、一応「平家山」という名前のついている山に初めて登った。
クルマでおよそ12キロ走ると、この山のふもとにある友の家に着く。そこにクルマを置いていざスタート。
友の家は造りからしてお洒落でひときわ目立っている。それに通りに面していることから、大昔の「関所」のような存在で、クルマで行き交う人は別にして、歩く人はほとんどが声をかけていく。かけなければこちらから呼びかける。そして世間話が弾む。

途中のコンビニでおにぎりやお茶を準備したのはよかったが、考えてみればカメラは忘れる。ストックも、眺望を楽しむはずの双眼鏡も、全て我が家に残したまま。手袋とタオルとマスク、つまり寒さ対策用品だけ持参。
ストックは借りる、カメラは借りてこの腕で写す。双眼鏡は1回につきいくらという値段を付けられて??拝借。また一つ大きな大きな狩りを作ってしもうた。

兎に角リュックを背負って急峻なけもの道を登ること40分。段々眺望が開ける。もう5分。お目当ての頂上の岩石に腰を下ろす頃には、頭から汗が噴き出る。そこには誰が作ったのか、150mと書いた手製モニュメントが。
日ごろの行いが左右するのか、これ以上ない絶好の早春晴れ。見渡す限りの絶景かな絶景かな。遠く四国山脈?までは望めなかったが。
左に我が社の躍動を思わせる力強い煙がモクモク。瀬戸内海国立公園の島々を向こうに、岩国基地も、錦帯橋空港を飛び立つANA旅客機にすがたも。右に目をやると、はるか我が家のある方向まで見渡せる。なんかしら岩国を征服したような気分になるほどの絶景。よかった。

たかが150mの山ではあるが、その位置が素晴らしいというか、岩国市街地が一望。
不景気という言葉を一瞬忘れるような、のどかな中に活気がみなぎる街並みが広がっている。
眺望と言い、平坦な道のウオーキングとは一味違う傾斜の踏破。気持ちよかった。これでまた、今挑戦している体型復活に弾みが付きそう。
日本百名山など及びもつかないローカル登山ではあるが、健康志向という目標は十分にクリアーしてくれる。

また友を誘って、誘われて、そそのかしたりそそのかされたり。             

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