大黒山北尾根の翌日は下谷山スルー。
スルーという言葉はトレイル全体を歩き通す時の言葉だが、この栃ノ木峠から南尾根に抜ける下谷山だけには使うことにしている。
それだけ歩きがいのあるコースであり、一日で通り抜けるには体力だけでなくルートファインディング力、そして一緒に歩く人のパーティシップ力が必要となる一日めいっぱいのロングコース。
今日は幸い予定通りに通り抜けることができた。
南尾根の手入れが最小限のウイルダネス区間がほとんど残雪に覆われていて、いたって快調に通過することができたことが大きい。
天気予報とはちがってほとんど日差しはなく、強風、黒雲、雷、通り雨の繰り返しで一日じゅうやきもきさせられた。
それでも音波山や下谷山からの展望はコーヒーを飲みながら、高曇で昨日の大黒山をはじめ周囲の山がよく見え、雨も本降りにはならず歩くにはプラスに働いた。
このコースの魅力は一日中ブナ林の中を歩くことができることに尽きる。
高低差の少ない似た風景のブナ林尾根を行くうちに、すっかりワンダーな気持ちになるから不思議だ。
その夢うつつを打ち破のが大音波からの激下り。
南尾根から下谷山を望みながら、このコースは余呉トレイル核心にふさわしく、決して容易ではないが春夏秋冬歩き通したいと思っている。
そして歩いたその都度、心地よい達成感は格別なものだ。
今後の例会は中央分水嶺から淀川水源の森コースとなって、次は5/8横山岳。
いっしょに楽しく歩きませんか。