中央分水嶺・淀川水源の森 余呉トレイル

奥琵琶湖の豊かな自然と歴史に親しみ地域活性化を願う余呉トレイルクラブが、余呉トレイルについて情報を発信します。

スペシャル二日目、この春もこの山に

2011-04-30 22:06:45 | トレイル日記

大黒山北尾根の翌日は下谷山スルー。
スルーという言葉はトレイル全体を歩き通す時の言葉だが、この栃ノ木峠から南尾根に抜ける下谷山だけには使うことにしている。
それだけ歩きがいのあるコースであり、一日で通り抜けるには体力だけでなくルートファインディング力、そして一緒に歩く人のパーティシップ力が必要となる一日めいっぱいのロングコース。
今日は幸い予定通りに通り抜けることができた。
南尾根の手入れが最小限のウイルダネス区間がほとんど残雪に覆われていて、いたって快調に通過することができたことが大きい。
天気予報とはちがってほとんど日差しはなく、強風、黒雲、雷、通り雨の繰り返しで一日じゅうやきもきさせられた。
それでも音波山や下谷山からの展望はコーヒーを飲みながら、高曇で昨日の大黒山をはじめ周囲の山がよく見え、雨も本降りにはならず歩くにはプラスに働いた。
このコースの魅力は一日中ブナ林の中を歩くことができることに尽きる。
高低差の少ない似た風景のブナ林尾根を行くうちに、すっかりワンダーな気持ちになるから不思議だ。
その夢うつつを打ち破のが大音波からの激下り。
南尾根から下谷山を望みながら、このコースは余呉トレイル核心にふさわしく、決して容易ではないが春夏秋冬歩き通したいと思っている。
そして歩いたその都度、心地よい達成感は格別なものだ。

今後の例会は中央分水嶺から淀川水源の森コースとなって、次は5/8横山岳。
いっしょに楽しく歩きませんか。
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連休スペシャル一日目、大黒山北尾根

2011-04-29 20:57:30 | トレイル日記

トレイル歩きの醍醐味はスルーに尽きる。
山中テント泊でというスタイルもあれば、トレイルロッジに泊まりながらつないでゆくというのもある。
余呉ではウッディパルという心強い存在があって、3000円という廉価で泊まることができ送迎もしてくれ、特産トレイル弁当まで頼めば用意してくれるとあればいうことなしだ。
というわけでトレイルクラブツアー連休スペシャルは企画され、PR不足でありながら大勢の方に参加していただき、今日楽しい一日を送ることができた。
みなさん明日の下谷山を夢見てゆっくりお休みのところですが、頑張って今日の大黒山の様子を速報でお伝えしたいと思います。
椿坂峠から急坂を登ると高島トレイル起点乗鞍岳が見えてきて、道端にはエンレイソウが咲き春の雰囲気でスタートするものの、ブナ林となるあたりから残雪が現われ、山頂一帯は一面の雪。
晴れ予報が思いのほか曇があつく風も冷たく、春から冬に逆戻りしたような雰囲気で、いつもの年とは様子がちがう。
北尾根の雌鳥越手前の尾根頭で薄日がさしてきたので昼とし、手伝ってもらいながらコーヒーを入れる。
今日はお客さんのアップルケーキの差し入れもいただき、左千方・三国岳、上谷山、そして明日歩く下谷山を眺めながらたのしいひと時をすごすことができた。


意気揚々と下りはじめるが、今日の天気はイケズのようでにわかに黒い雲が現れてパラパラと雨が降り始める。
念のため速やか対応をして雨具をみなさんに着てもらうと、しばらくで黒雲は通り過ぎ事なきを得てラッキー。
イカ谷の頭の広場は狭く入りきらないので山頂の憩いができなかったのは残念であったが、このコースは整備が十分ではないので致し方ない。
ぐいぐいと下るごとに、上谷山、下谷山が間近に見えて迫力があるが、これらの切り開き展望台もキャパ不足で、ゆっくりみんなで楽しむことができない。
という感じでか細いふみあと道をどんどん下って、予定より早く半明と中河内の間の車道へ出てしまう。
迎えの車も大したもので、以心伝心早めの対応でどんぴしゃりの到着。
中河内で遅いザゼンソウを見て、余裕で一日目は終わる。
あすは天気も安定し、どこまでもブナ林が続く下谷山の晴れ姿を見てもらえることだろう。

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雨にも負けず歩き通す

2011-04-23 20:48:35 | トレイル日記

今日は庄野嶺から栃ノ木峠まで。
終日弱雨予報につき、コースで最も高い栃ノ木峠籾ヶ岳から逆走する。
道中で咲き始めたキクザキイチゲを見つけ、ひと登りして案内杭近くに咲くイワウチワも登場し、ブナ林が続く下谷山を眺め、意気揚々と籾ヶ岳へ。

分水嶺はあいかわらず残雪が多く、トレイルは埋まり、倒木は多く、か細い道はいたるところでバリケード状態で、みなさんに協力していただきそれをかたづけながら行く。
コースどりに苦労するが、整備でくり返し歩いた成果からイメージ通りにスムーズに進むことができた。
もちろん折々地図で現在地を確認することは怠れなく、みなさんにも開いてもらって地図読み会形式で行うのは楽しい。
昼食は敦賀湾展望台か送電線鉄塔広場と思っていたが、雨は本降となり進みながら様子をみるが止む気配もなく、あきらめて巡視路分岐から少し入ったブナ林で早々に済ます。
初参加の人もい何とか好印象を持ってもらいたいと考えるものの、雨で霞んで敦賀湾も見えなくなり打つ手はない。


塩買い道の峠から黄金清水の池をまわって河内山へ。
猿の群れが登場して場を盛り上げてくれる。
道がよくなりブナ林の道を快適に歩き、庄野嶺越の峠へ予定通りの時間に到着する。
気温が下がって冷たい雨となってきたので早々に中河内へ下る。

森のトレイル歩きの次は、4/29-30にはいよいよ中央分水嶺核心の下谷山と淀川水源の森の大黒山となり、ウッディパルの森の交流館へ泊まってこれらを駆け抜けるスペシャルプランの登場だ。
今からの申し込みも可能なので、チャレンジしてみませんか。


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雪どけの様子を見に余呉ひとまわりと次回案内

2011-04-20 21:17:42 | トレイル日記

今日の例会は悪天で中止にしたが、予報が午後回復というものであっただけに決断が遅れてしまぅった。
連絡がつかず、来られた人には申し訳ありませんでした。
前日の激しい雨や雷もあり強い寒気が入っているので予報どおりにはならないと思っていたら、案の定午前だけではなく終日しぐれてやっかいな一日であった。
残雪がいつまでも残り花の開花が遅れ、整備が進まないので、モヤモヤ。
悪天のなかを西浅井から余呉まで気になっている場所を見てまわる。
山門水源あたりからスタートしするが、この時期このあたりからして山に雪が残るのだから今年のすごさがわかる。

順々にと思ったが、やはりいちばん気になっている左千方登山口奥川並への車道へ急行。
小原手前に着くと釣り人のものか車が4台止まっていて、ここから日陰斜面にどっさり残っていた。田戸まで雪解け水で川幅いっぱいに増水する高時川の濁流を見ながら歩いてゆく。
この間の雨で雪解けは進んでいることはまちがいないが、とにかく積もった量が多かったようだ。
くるみ谷の名水からの横山岳も上はまだ冬のようだ。
奥川並から帰ってきた人と出会い、聞けば道のあちこちにまだかなり雪があるという。
摺墨からあいたばかりの白浪越を小谷へ抜け、ザゼンソウの開花状況が気になる中河内へ。
集落のまわりにはどっさりあって春遠しの風景であり、自生地も看板がやっと出るありさま。
とはいえよく見ると樹木や木道の縁に隙間ができていて、覗けばありました、青葉も出してあちこちに。

栃ノ木峠の「淀川の源」はすっかり出ていたが、案内板は雪の重みで変形。
森の社はいまだ半分埋まったままで、水源の神にふさわしい佇まいだ。
山をよく知る人の家を訪ね挨拶がてら情報収集した頃にはとっくに昼をまわり、もしかしてそろそろ天気が回復するかもということで余呉の森へ戻り、こちらも林道があいたところで上の駐車場まで車で行き、花の気になる菅山寺へ。

多くの倒木、落枝をかたづけながら、やっと開き始めたエンレイソウを楽しむことができたが、ここに多いミヤマカタバミはまだつぼみ。
しぐれは夕方になっても続くなか、寺の上の四等三角点481.8mが前回雪の下であったことを思い出しにわかに道の整備。
近くを林道が通るものの山頂一帯からは見えず、自然林の森の雰囲気はいいので気に入っている。
これを寺の山号よろしく、大箕山(おおみやま)という。
かわいい山だが、余呉の森にはかかせない。

土曜日の例会は河内山から栃ノ木峠、雪が残っていますが奥深く静かな中央分水嶺歩きが楽しめますのでおすすめです。



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刀根越から椿井嶺の報告と次回案内

2011-04-17 21:49:52 | トレイル日記

西浅井の若大将は仕事ばかりかなにかと忙しい人だが、家の田んぼを切り上げて午後に駆けつけますと珍しく言ってくれるので急遽整備作業をすることに。
場所は当然西浅井区間のとっておきの場所へ。
草津のSさんと午前中に小アケビ岳をかたずけておこうとしたが嵐となり、変更して深坂峠の疋田への道を見回りする。
敦賀側だが今後北陸線を使って中央分水嶺を歩くことが多くなるので、雪による倒木などを片付けさせてもらう。

そして午後は落ち合って西浅井の誇るべき大師走山へ、ササ、ヤブと格闘。
山頂付近は前回残雪で手がつけられなかったが、か細いながら続く切り開きが見事完成する。
北欧のフィヨルドを思わせる風景という塩津湾と大浦湾が併せて望め、振り返れば敦賀湾も、という大展望はここならではのものだ。

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その余勢をかって今日は、好天の中を刀根越から中央分水嶺トレイルを北上し、点標サギチョウのある椿井嶺まで。
前回咲き始めだった峠のイカリソウも満開で、足取りは軽い。、
新谷山、妙理山、大黒山を間近に見上げながら、玄蕃尾城跡、椿坂裏山のブナ巨樹、沓掛山のある中央分水嶺は平坦面が広く残る複雑な地形の尾根であり、残雪もこの冬の大雪による倒木も多くルートファインディングに片時も油断はできないが、問題なく歩くことができた。
くり返し歩いてきた成果があらわれ、気分がいい。
さらに別荘地を迂回する迷路のような分水嶺コースもスムーズに進むことができ、椿井嶺最高点にも立つことができたのは参加されたみなさんの頑張りのたまものであり、すばらしい。

次回4/20[水]はここから河内山まで、4/23[日]はさらに栃ノ木峠まで歩きます。
花とブナ林の中央分水嶺トレイルにふさわしいコースが続きますので、多くのご参加をお待ちしております。
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集福寺越新ルートから行市山、刀根越ヘ

2011-04-14 21:51:38 | トレイル日記


参加の方に了解のしていただき、懸案の池原から集福寺越を登る。
尾根に取り付く前には開き始めたミヤマカタバミやネコメソウを見ることができ、幸先がいい。
峠下は林道の土捨て場で猛烈なヤブで昔の道をゆくことは考えてなかったが、その左岸尾根は自然林であり、これを登ることができれば素晴らしい尾根ルートとあわせて、麓から行市山の最短ルートとなる。
ササが深く林もブナなどの立派な木が残るものの雪椿や低木も行く手をはばみ、予想上に手間取ったがいいコースとなる手応えがあった。
糞や木に付く泥や寝床跡もあって、生きもののいる自然境であることも私たちをよろこばせた。
林道から上はまたの機会にして、峠から山頂へ出て昼食とする。
暑いほどの陽気であるが、山頂付近の木立のなかにはまだ雪が残り、前山ごしに居並ぶ奥山は白いままだ。
トレイル歩きモードに切りかえて北上する。
思いのほか雪による倒木、枝折れが多くそれを片付けたり、道も雪でわかりずらいのでテープを付けたりで、行程がはかどらない。

今日は花に詳しいプロの登場で、そうした間も、アブラチャンは沢山あるがよく似たダンコウバイはみかけなかったのだがその見分け方をはじめとしていい話が続々披露されて、皆感心しきり。
ここまではタムシバ、雪椿をはじめ木の花に終始して、草花をもっとみたいとぜいたくな気分になる。
というわけで期待できる刀根越から柳ヶ瀬へ下ることに。
願いはかなってイカリソウも開花しはじめていて、うれしいかぎり。
またまるまった葉をひらきながら開花するスミレサイシン、倒木の苔に陣取るショウジョウバカマなど、時期が早く数は多くはないものの次々にいろんな花が現れて楽しく下ることができた。
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余呉湖から行市山の報告と次回案内

2011-04-10 22:19:53 | トレイル日記

春の日差しをいっぱい受けて、展望が広いこのコースを歩くのは楽しいものだ。
中央分水嶺トレイルの西浅井区間の整備が進んだことで、行市山へのアプローチルートであったものが、賤ヶ岳合戦の舞台や菅山寺周辺の余呉の森などを一巡する歴史と自然の回廊コースとして再デビューとなったが、手軽でいいコースであることには変わりはない。
展望がいい遊歩道といった文室林道を一部通るが、これを機に林道を使わず山慣れた人向けに尾根を歩けるようにグレードアップ中だ。
これによって、ブナの木があって木立越しに塩津湾を望むことができる、居心地のいい三角点峰文室山山頂に立つことができるようになった。
今日は福井、愛知からの人たちと歩いた。

日帰りで静かな山を楽しみたい、山野草の花々との出会いを楽しみたいという人たちであったが、遠路はるばる来てもらえるというのはうれしいかぎり。
西に高島マキノの山から敦賀三山野坂岳や岩籠山、東に伊吹山、金糞岳、横山岳をはじめとする余呉の山々が並ぶが、やはり真白い左千方に眼は釘付けとなる。
今年はまだ車道が小原手前から雪に埋まり奧川並へ入れないので当分おあずけ状態だけに、こちらとしても気にかかる。

それをまぎらせてくれるのが咲き始めた花たちだ。
タムシバがあちこちで開いて壁紙状態のなかで、サンシュユだろうか黄花も多く、さらに数こそまだ少ないがツバキの赤も加わり、その組み合わせは絵のような美しさ。
草花はまだこれからで、目をひいたのがイワナシであり、他にもめずらしいものもちらちら。
ショウジョウバカマ、イワウチワが少なかったので、下山後ウッディパルの奥でたっぷりみてもらうが、エンレイソウも咲いていた。


花の分布は微妙でよみきれず、それだけに突然の出会いは感動的。
みなさんもこれから盛りとなりますので、花のトレイル歩きにぜひ来てください。
トレイル歩きは弱い人にあわせてみんなで楽しく歩きますから、お気軽にご参加を。
申し込みの際には、花見にぴったりのウッディパル余呉特産トレイル弁当もお忘れなく。

次回は、4/14(木)行市山から柳ヶ瀬山、17(日)柳ヶ瀬山から椿井嶺で、花の中央分水嶺を北上してゆきます。
いずれも高低差が少なく自然がいっぱいのコースで、どなたでも手軽に花を愛でながらトレイルウォーキングを楽しめます。
ウッディパル9:00集合、少雨決行です。
電車の方は余呉駅送迎がありますので、申し込みの際にお伝えください。
参加費2500円(トレイルクラブ一般会員入会年会費2000円の場合は500円割引、整備しながらガイドをめざす特別会員年会費2000円で1000円割引)、トレイル弁当800円です。
お申し込みは余呉トレイル事務局(ウッディパル余呉)TEL0749-86-4145へお願いします。
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花を愛でながら余呉の森の整備着々

2011-04-07 21:26:14 | トレイル日記

今日は暖かい春の日差しのなかで、余呉の森下丹生山コースの整備2回目を行う。
前回は山頂周辺が残雪で出ていなかったので決して楽ではなかったが、ともかくこちらも貫通のはこびとなった。
下丹生山山頂から東に自然林の平坦な尾根が東にのびていて、ふみあとが続いているので集落の一部を見下ろす先端まで探索に行く。
一段下にはテレビ共同アンテナが見えていて、下丹生の丹生神社へ難なく下れそうなことを確認。
整備やら探索やら、この間の陽気で拓き始めた花の観賞で思いのほか時間を取られ、東野山はまたにして、トレイル事務所のあるウッディパルへの林道へ降りる西側の尾根を下る。
こちらにはかつて地元で整備した歩道があり、花や木立越しに余呉湖を眺めながら快適に下ることができた。
30分ほどの林道も何かと花が咲いていて退屈することもなく、結構なループコースであった。

花はマンサク、ショウジョウバカマに加えて、タムシバ、ツバキ、キブシ、ダンコウバイ、スミレ、フキノトウなど。
特に雪の金糞岳や横山岳を背景にして咲くタムシバの花は大きく数も多いことで春の訪れを告げる花として印象深い。

また特に多いショウジョウバカマは今が盛りで咲き誇る可憐な姿に圧倒され、フキノトウが今頃と思ってしまうが今年は低いところでも雪融けが遅く、これも余呉らしい。
次回は4/10(日)は好天の予報で、余呉湖から行市山の尾根ではさらに多くの花が咲いているおとだろう。
また以前は一部林道歩きであったが、整備が進み一部でササが多少残るものの終始尾根道となりますので、この区間を歩いた人も際チャレンジする価値大です。
どなたでも楽々歩くことができる区間ですので、気軽にご参加下さい。
トレイル弁当は花見弁当にぴったりの豪華版でおすすめですので、参加申し込みの際あわせてご予約下さい。
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今日ですべてのコースのテープ付け完了

2011-04-03 21:03:44 | トレイル日記

菅山寺ループに続き、今日は中央分水嶺で唯一コースが未着手であった新道野峠から点標大師走へ。
峠の蕎麦屋さんの向かいから林道新道線に入り、林道が尾根に出たところから中央分水嶺の尾根を登る。
いきなりのササで参加した人の不安をよそに、下見で承知ずみなのでかきわけてしばらく進むと境界ぞいにケモノ道が現れる。
ササも薄くなり、残雪も出てきたところでスノーシューをつける。
時折雪がなくなるがかまわず登る。
ササの上にスノーシューを置くと一面押し倒し、ツメもしっかり効いて至ってスムーズ。
この道具がヤブコギに有効だということに一同納得。
尾根頭を越える正体不明の立派なアンテナが現れ、ここから上に歩道がのびる。
振り返れば大浦越から深坂峠で間近に見た岩籠山や、東ヶ谷山ごしに乗鞍岳が姿を見せる。
さらに登れば、敦賀湾と敦賀半島西方サザエの山並みが絵のような美しさ。

林道終点を横切り、道なき尾根を登ると南側は琵琶湖の大観が広がり、やがて三等三角点の点標大師走山頂へ到着。

いつものトレイル標柱を立て、三角点のまわりのササを少し切ってきれいにする。
風が冷たいので三方ヶ岳へ向けてさらに進みくぼ地で昼食。
テープ付けができてなかった区間を歩き通し、展望のすばらしさを実感できたことで気分は爽快だ。
これで、ササを刈りながらくり返し歩くことでトレイルはまちがいなくカタチになってゆくからだ。
またブナの混じる自然林の尾根は、ヤブが多い西浅井区間の中で貴重だ。
やがて沓掛の先からの巡視路と合流し、皆で労をねぎらいながら意気揚々と三方ヶ岳山頂へ。
天気もこの頃からすっかりよくなり気温も上がり、春のトレイル気分で集福寺から奥麻生への古道の峠へ歩を進める。
そしてまたまた探査モードに戻して、この古道を集福寺へ下ることに。
大きく蛇行しながら谷へ斜面を降りるところまでは道形はしっかりと残っていたが、さすがに谷道となるとほとんど消えてしまっていた。
それでも下るほどに断片的に道形が現れ、スギ林のなかに両側に石垣の立派な棚田跡もあったりで、この集落の豊かな古層をうかがい知ることができた。
道は十分修復可能であり、トレイルの貴重なエスケイプルートとして使えることがわかり、これまた今日の大きな収穫となった。

トレイル歩きは楽しい。
雪融けが進みこれから春本番となり、だれでも気軽にトレイル歩きが楽しめる季節。
皆さんの足取りにあわせて歩きますので、気兼ねなくご参加を。
余呉特産トレイル弁当(事前申し込み要)もおいしいですよ。
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余呉の森菅山寺ループコース

2011-04-02 21:17:26 | トレイル日記

トレイルクラブルームのあるウッディパル余呉の北側には下丹生山と砦跡のある東野山、南には菅山寺のある大箕山がそびえる。
標高500mたらずの低い山だが、自然林が残っていて思いのほか深山の面持ちであり、何よりも淀川水源の森の名山、横山岳、上谷山、安蔵山、妙理山、七々頭ヶ岳や余呉湖などが随所から望めるのがいい。

賤ヶ岳合戦をひとまわりする歴史と自然回廊のスタート、ゴールの場所であり、手軽に森歩きが楽しめる場所としてトレイルツアーの合間をぬって整備を始めている。
先日は下丹生山から東野山をめぐり、今日はウッディパルから歩いて菅山寺へ行き別コースで帰ってくるループコースを整備に行った。

林道を使って行くのとちがって自らの足で赤子山スキー場から尾根伝いに登ると聖地の森はひときわ感動的。
花は残雪が多くてまだこれからで、先日同様マンサクとショウジョウバカマだけであつたが。

そして周囲の最高点481.8mの三角点ピークは、寺の山号である大箕山と呼ぶが、周囲を林道が通るがそれもまったく気にならない静かな森でよかったし、林道を横切り北にのびる尾根を進み、ウッデイパルを眼下に送電線巡視路を下る道すがらも味わい深いものであった。

新しいルートの整備というが、現地へ足を運べば実際はかつての山仕事の道が断片的に残っていて、それを手を加えて新たな価値を付加しリニューアルし、余呉トレイルとして次の世代へ伝える作業に他ならない。
今後余呉の森として整備を進め、スタートトレイルとして多くの人の歩く森の小径となり、メルヘン余呉にめざめ縦横にのびるトレイルへ旅立ってもらうことができればそれはとても素晴らしいことだと思う。
明日は先日の大浦越から深坂峠に続き、新道野峠から点標大師走を経て三方ヶ岳のツアーの日で、みなさんもリレーのように待ったなしでバトンをつなぐトレイルウォーカーになってみませんか。

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峠へ下るとショウジョウバカマがお出迎え

2011-04-01 08:43:00 | トレイル日記

春クール2回目は大浦越から山門水源の森裏山を通り深坂峠へ。
いきなりですが湖北三湊をご存知ですか。
海津、塩津、そして大浦の湊ですが、北前船の荷を敦賀から中央分水嶺の峠を越えてこれらの湊に運び、琵琶湖水運で京の都や上方大阪へ運んだかつての日本の大動脈の重要な湊といえるでしょう。
大浦へは深坂峠越えが多かったのですが、愛発側(R161)の山中から越える大浦越もよく使われていたようです。
それはヤブに埋もれていた道の石垣の立派さからもうかがえます。
その大浦越から中央分水嶺を北上し、展望雄大な雪のドーム東ヶ谷山へ登り、山門水源の森の裏山を通り深坂峠まで、昨日歩いてきました。

低山ですが、思いのほか多くの雪が残っていて、またまた春クールらしからぬ雪山歩きです。
ツボ足で幾度も幾度も雪を踏み抜き足を取られ、スノーシューを置いて行ったのが悔やまれました。
とはいえみなさんに協力していただきながら、たまに顔を見せるなつかしのか細い道の整備もしながら進むので、ダブルストックは持ちようがありませんが。


点標駄口498.5mの三角点のまわりもきれいになりました。
駄口側は岩籠山から乗鞍岳の山並みが見事で、大きな岩(小森岩と命名)もあって楽しい山頂です。
ここから深坂峠までは今日は大半を雪が覆っていますが、特にヤブが深いところ。

このピークはそうしたことから当面、オアシス的存在ということになるでしょう。
峠へ降り立ち、深坂地蔵へお参りして参道を進みながら、「今日一日もマンサク以外花なしか」とためいきをついていましたら、ありました参道入口の斜面に。
ショウジョウバカマです。
さあ春です。
これから余呉トレイルは山野草の花づくし、みなさんもぜひ見に来て下さい。
4月からは余呉特産トレイル弁当を食べていただきながら存分に花とブナ林のトレイルを楽しんでもらえるようグレードアップします。
また4月はトレイルクラブ会員の更新時期になります。
予約の際にお問い合わせ下さい。
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