池河内は中河内と庄野嶺越でつながる敦賀側の笙ノ川源流の里。
湿原が里の上流に広がり周囲の山はほとんどが自然林という別天地で、余呉から柳ヶ瀬トンネルをぬければ至近距離ということもあって注目の場所です。
以前レポートした女牛房646.6は笙ノ川右岸にあり、今日は左岸側津谷山から庄野嶺越までの中央分水嶺トレイルの整備が目的でしたが、せっかくなので池河内から自然林尾根をダイレクトに登り庄野嶺越を下ることにしました。
神社の対岸の尾根へ取り付くと、昔の山道跡くらいはあるだろうと思ってましたが庄野嶺越の道に負けないような深く掘れた道があってびっくり。
そしてこの立派な道は稜線直下まで続いていて楽々津谷山へ。
おかげでテープを足し、枝を払い、道を隠すササを刈りながら庄野嶺越まで予定通り手を入れることができました。
自然への負荷を最小限にした細道トレイル復活です。
この区間は低山区間ですが奥深くブナの木も結構あり余呉トレイルにふさわしいものです。
地形が複雑ですから地図読みができてこそ楽しめる区間でもあり、トレイルをのばすのにずいぶん苦労したものです。
3時をまわっていたので峠の憩いもお預けで、早々に峠から池河内へ下ります。
立派な峠道も下るほどに藪が出て、予想通りここでも枝払いが忙しく里へ出たのは4時半。
タニウツギやオオカメノキの花が出迎えてくれました。
急いで湿原へ向かいます。
余呉には広いものはないのでここの湿原は貴重です。
木道は通行止で下流側と上流側と分けて湿原の様子を見ることにしましたが、上流側木道脇にカキツバタやサワオグルマが花を咲かせていて、一日の疲れも吹っ飛ぶ素晴らしさです。