中央分水嶺・淀川水源の森 余呉トレイル

奥琵琶湖の豊かな自然と歴史に親しみ地域活性化を願う余呉トレイルクラブが、余呉トレイルについて情報を発信します。

木曜見まわりは川合から呉枯ノ峰へ

2015-05-28 21:16:31 | トレイル日記

余呉赤子山から浅井高山へのルートで、何度か通ったもののルートが定まっていない川合と呉枯ノ峰の間を決めておかなければと、川合の式内社佐波加刀神社からスタート。

この神社への道は高時川の吊橋につながることからもっともふさわしいルートということで神域に入ると、幸いなことに送電線巡視路入口となっていて、右岸尾根を進むと鉄塔へ出てその先もけものみちが続いていてぐんぐんと尾根を登ると山仕事道と合流して稜線へ出る。

見覚えのある二次林ながら鬱蒼とした森からは高低差も少なく、ルート確定もできたことで鼻歌まじりで山仕事道を進むと、20メートル余り先に何やら黒いものがうろうろしているのが目に入る。

近くの木も皮が激しく剥がされている。

すぐに身を隠すことができたので相手に気づかれなかったようで、しばらくアニマルウオッチング。

なかかな立派な体格のクマで、成獣になりたてのオスのようだ。

しばらくして木之本側へ下ってゆくのを確認してから、呉枯ノ峰山頂へ向かう。

一等三角点の山頂でヤマメシとし、自然境を噛みしめながら至福のひとときを過ごした後は田上山コースを下る。

式内社意富布良神社から木之本のまちなみを抜けて、前から気になっていた古道アットリ坂旧道を進み川合へ戻るが、小一時間のいいウオーキングコースであった。

トレイル歩きは山だけでなく、麓の古道を使って地域をつなぐと古層の湖北だけに味わい深いものがあっていいものだ。

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半明から栃ノ木峠への下谷山スルー

2015-05-25 08:11:30 | トレイル日記

春例会は高さの横山岳スルーに続き奥深さが魅力の下谷山スルーを行うことができた。

どちらも予定時間通りでアクシデントもなく、月2回の例会で培われたトレイルクラブの実力発揮といったところでリーダーとしてはうれしいかぎりであり、参加された人もやりがいがあったようだ。

ただ歩く、登るだけではなく、大いにブナ林回廊を味わい楽しみながらであり、レベルの高い山域ではこれらがあわさってこそ安全快適でやりがいのあるトレイルスルーということになる。

さらにここには事務局ウッディパルの強力なサポートがあり、トレイル弁当があり、今日は山フキ差し入れも登場して、好天のブナ林独標873のヤマメシは大いに盛り上がった。

豊かな自然が広がる中央分水嶺・淀川水源の森は感動的であり、それだけに標高で想像する以上に手強く侮れなく、個々の細心の注意はもとより全員のパーティシップは欠かせないところ。

下谷山スルーは長くまるまる一日がかりであり途中で引き返すという想定をしながら進むのであるが、さらに半明からは登りが多く栃ノ木峠からよりも難しいということでちょっと下谷山山頂までは頑張ってもらった。

そして順調に山頂に立つことができたことで、登ってきた南尾根を中心にした大パノラマを堪能した後は周辺のブナ原生林もひとまわりすることができたが、谷源頭の残雪を踏んでのひと時は素晴らしいものであった。

音波山仁王ブナの憩いの後は栃ノ木峠へ休憩もそこそこにして下るが、振り返って見る下谷山もいいものでスルーできたという実感が湧いてきてフィニッシュ。

お疲れさまでした。

藪山歩きの経験やルートファインディング、読図、観天望気の能力が強く求められることから、余呉の山に登りたいと思ったら、まずはトレイルクラブ例会で余呉の山に慣れてからが無理がなくおすすめ。

一緒に楽しく登りましょう。

次回例会は6月14日(日)菅並から椿坂への妙理山スルーで、余呉デビューにふさわしいコースです。

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トレイルは余呉から近江高山へ

2015-05-21 22:25:29 | トレイル日記

三国岳左千方から伊勢湾大阪湾を区切る深い藪で覆われた分水嶺は、土蔵岳・八草峠をはさんで滋賀県第二の高峰金糞岳へ至ります。

余呉トレイル番外編として金糞岳の鳥越峠から川合へのスルーに親しんできたが、登山拠点高山キャンプ場もウエルカムということでトレイルで結ぶことに。

分水嶺ルートは将来の話として、まずはウッディパル余呉-菅山寺-呉枯ノ峰-川合・古橋-己高山-高山キャンプ場という二日行程のコースで。

今日はさっそく己高山から高山キャンプ場の区間の見まわりをしたが、道はしっかりしていてまったく問題なし。

山頂からの金糞岳白倉岳も迫力があって第二位の高峰にふさわしいもので、南尾根のブナ林も見事です。

高山キャンプ場の西俣谷上流側林道に登り口がありますが、この谷の両岸に随所に残る石垣は水田跡だが高山の人たちが出づくりしていたといわれていて、民俗学者宮本常一の本にも登場する旧きよき面影をとどめる近江高山はそうした歴史に興味のある人には味わい深い場所でもあります。

夏例会で取り上げますので、皆さん乞うご期待です。

 

ウッディパルから高山キャンプ場まで車だとR365経由で、途中には小谷山、西池野鳥観察舎、五先賢の館、小堀遠州の近江孤蓬庵、高山のまちなみと興味深いスポットが続き観光的にも楽しみは尽きません。

八草トンネルから鳥越峠という岐阜県側のルートもあって、例会に参加して地理勘を養った後で車でひとまわりというのもおすすめです。

トレイルは山をつなぐだけでなく、水源の里や埋もれた観光スポットもつないで、山・自然・旅の醍醐味を多くの人に味わっていただきたいとトレイルクラブでは願っています。

 

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山門水源の森から東ヶ谷山・大浦越見まわり

2015-05-14 21:29:34 | トレイル日記

このブログでは例会報告が主でしたが、その合間のトレイルクラブの取り組みもお知らせします。

今日は山中牧場跡から山門水源の森を経て東ヶ谷山、大浦越の見まわりをしました。

ヤッコ林道を浄水場から歩きます。

来月に歩いていただくコースの一部ですが、山門水源の森ブナの森から東ヶ谷山の間が細道で様子を見てきました。

春は雪融け後で倒木がそうでなくてもわかりづらい細道を追うのは至難の技。

これが自然余呉のトレイルの現状ですが、例会ではさらりと皆さんをご案内しますからご心配なく。

ところで今日の目的はほかにもあって山中牧場跡の様子を知ることでしたが、牛舎などきれいに撤去され一面に草地が広がる雄大な高原風景でした。

東ヶ谷山はもちろん北には大師走、三方ヶ岳、行市山の緑の山並が広がり、山門水源の森に隣接することから、このまま残してほしいと思わせる素晴らしさ。

山門水源では貴重な湿地にトタン板やネットが張られシカやイノシシ対策が取られ、さらにササも食べられるようになって保護対象となっていました。

牧場や水源の森の平坦地は琵琶湖西岸断層によるもので、横ずれ断層で谷の出口がふさがれてできたといわれています。

ミツガシワなど氷河時代の植物が残存する貴重な場所です。

中央分水嶺トレイルやその周辺は自然の宝庫で、例会で地理感を養った後は山友達を誘って歩いてみてほしいものです。

東ヶ谷山は登りがいのある山で、山頂からの余呉の山の大パノラマ、コース上からの敦賀湾、琵琶湖も感動的です。

余呉湖とともにトレイル出発点である大浦越もおすすめの場所で、国道161号の国境を越えて敦賀側に入ったところで山中という集落跡がありますが、ここから山門を経て大浦の湊へつながる古道です。

道は石垣が築かれていて、往時を偲ぶことができます。

トレイルは山ばかりか素晴らしい水源の里や埋もれた観光資源をつないで、多くの人に知ってもらいたいという願いが込められているのです。

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好天の横山岳スルー

2015-05-10 21:50:54 | トレイル日記

例会は好天続きでうれしいかぎり。

多くのご参加もあって意気揚々と菅並みから西尾根を登る。

快調に高度を上げ、余呉頂上下のドークで予定通りトレイル弁当に舌鼓を打つことができた。

こうなると山頂往復後北尾根を下るスルーも無理なく行うことができることから、余裕のペース。

山頂物置からの眺めも、余呉頂上ブナの木展望台からの眺めもじっくり味わえ、北尾根のブナ林ものんびりと歩くことができる。

頑張って登ってこそ可能となる横山岳スルーはいいものだ。

とはいえ北尾根は長く、三角点桑樹谷山まではリーダーは気が気でなく、ここまで予定通り来ると安全圏内。

余呉の細道コースでありとうていこのコースはひとりではというみなさんに、休憩ごとに地図を開いてもらって現在地確認、読図会は欠かせない。

余呉の千メートル前後以上の高さとなると、だれでも頑張れば到達可能なレベルであるが山慣れやステップアップは不可欠であり、それによって存分に楽しめる世界。

この濃密な大自然境が琵琶湖や余呉の水源地帯であるというのは誇るべきことだ。

次回は高さの横山岳とともにおすすめの奥深さの下谷山スルー、多くのチャレンジャーをお待ちしています。

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