中央分水嶺を歩いて越えて中河内の人たちは、車が普及するまでは敦賀へ塩を買いに行っていたそうです。
そしてそのルートが3つあって、例会でも取り上げてきた池河内への庄野嶺越と獺河内への黄金清水越、それからスキー場で寸断され未確認の栃ノ木峠から新保への道です。
今日思い立って新保から籾ヶ岳(点標恋谷)へ突き上げている谷へ行ってきました。
林道終点から山の田跡の踏み跡を伝って岩がちな谷を遡ると、稜線直下まで炭焼き窯跡が点々とあって昔からの道があったことがわかります。
源頭の急斜面では倒木や藪で踏み跡も消えて尾根伝いに籾ヶ岳(スキー場となって三角点は不明)へ出ました。
踏み跡はほとんどの区間でイノシシ、シカがよく歩いているようで藪漕ぎはわずかで済みました。
栃ノ木峠側一帯はスキー場で地形がすっかり変わっていて昔の道は残っていないので、山頂から峠下へのトレイルがその代わりのコースとなります。
ということで旧道は敦賀側だけですが、皆さんにも歩いていただきたい味わい深いコースでした。
帰りは左岸尾根を下ってみましたが、こちらも自然林にけものみちが続いていて藪はわずかで尾根末端の送電線鉄塔へ抜け出ることができました。
谷ではネコノソウがあちこちに、尾根ではタムシバが多く、山はもう春ですね。