酷暑のなかつわものが各地から集まり、予定通り中河内塩買い道を中河内から五幡まで歩く。
網谷の藪も沢歩きもものともせず、一気に峠へ。
わずかに風がありひと息入れるが、海岸までということで休憩もそこそこに尾根の古道を仙人神社跡までまたまた一気に下る。
昼前だが大きなケヤキの下はいつもながあいい雰囲気であり、今日は特に貴重な風が吹き抜けていることもあってここで昼食。
黄金清水の谷入口、峠に続きここにも案内杭を打つ。
そしてかすかな道跡をたどり沢まで降りると、かつての獺河内からの下見の場所へ出る。
沢伝いの道を進むと林道となり獺河内の集落へ到達。
さあここから田尻を経てウツロギ峠までは炎天下の車道歩き。
塩買いの人の苦労を思えばたいしたことではないだろうが、それにしてもこんな日も彼らは歩いたのだろうか。
何とか1時間近くの苦行を終えて木立が深いウツロギ峠まで来ることができ、休むこともせず五幡へ下る。
杉林を抜けると傾斜田と家並みごしに海が目に飛び込む。
頭ではわかっていてもこの景色を見るたびに声が出てしまう。
浜へ降り立つと海水浴客からは怪訝な目で見られるが、かまうことはない。
下見や整備では部分部分の歩きであり、予想より1時間も早い快調なペースで中河内から通しで歩くことができたのだから。
余呉トレイルにまた新しい魅力が加わったといえるだろう。