夏の暑さがぶり返すなかでの、ソロテント1泊2日のトレイルツアーは手応え十分すぎるくらいだったが、あちこちに咲くヤマジノホトトギスがこの時期の山のよさを教えてくれる。
一日目は下丹生山の予定であったが暑いのでみなさんの了解をいただいて横山岳北尾根試登とし、少しでも高いところへ。
北尾根はスノーシュー下山コースとして使っている尾根であり三等三角点桑樹谷856.9のピークまで行き、帰路トチノキの森があることでも知られているのでその探索もおこなうことができた。
この自然境はかつては逞しき山に生きる人たちの闊歩したところでもあり、往時の山道が今でもケモノ道として受け継がれていることで、試登が可能となるのである。
これによって山慣れた人に許される北尾根コースもめどがつき、トレイルウォーカーの楽しみは尽きることはない。
横山岳の北側、奧川並川左岸側にあたり、特に自然が濃密なところであり、これを知ればこの山のイメージが少々変わることはまちがいない。
二日目は予定通り、西尾根から横山岳へ登り、三高尾根を下り鳥越から墓谷山を越えてノコ尾をたどり上丹生へ。
なぜかテントサイトは余呉湖湖畔となったのだが、湖ごしに朝夕眺める墓谷山と横山岳は素晴らしい。
上丹生へ置車をして早朝7:00から登り、鳥越の前後で昼食とし、暑さや疲れをおして墓谷山へ登りかえす。
今回はつわものぞろいで難なく山頂へ着き、いよいよ仮整備したノコ尾根へ突入。
幸い夏草に埋もれることもなく、余呉の山には珍しいヤセ尾根を吹きわたる風もあり、か細いふみあと道を快適に歩くことができ、上丹生16:00下山。
秋にも歩きたいと思っていますので、みなさんもこの素晴らしい横山岳・墓谷山スルーにチャレンジしてみませんか。