中央分水嶺・淀川水源の森 余呉トレイル

奥琵琶湖の豊かな自然と歴史に親しみ地域活性化を願う余呉トレイルクラブが、余呉トレイルについて情報を発信します。

ブナ原生林の道貫通

2010-11-30 21:50:33 | トレイル日記

天気予報が変わって明日は好天ということが夕方わかり、今日つわもののKさんと安蔵山から点標谷山へ。
昨日は伊吹もうっすら雪景色という記事が今日の朝刊に出ていたが、安蔵山の展望台からの左千方はしっかりとした雪景色になっていて驚く。

安蔵山山頂にも雪があったが、私たちの今日は新雪を愛でる気分ではなく整備モード一色。
何しろ今年中に左千方までという目標を立てていて、それが奥川並への車道に鎖がかけられてしまったことでそれに変わり安蔵から谷山までに作戦を変えて、雪が積もるまでに何とかしたいとあせっていたのだ。
トレイルの整備は迅速を旨とし、もたもたしていると先にきれいにした区間も元に戻ってしまいかねず、テープ付け、整備行1、2、モニターツアーという一連の取り組みを間を空けず行うことが肝要というのが大原則。
さらにこの区間は先に中間点まで進んでいて、ブナ林がかの下谷山以上に迫力がありそうだということがわかっているので、早く見てみたかったのだ。
結果は予想通りのもので、胴回り3メートル前後のものが広い尾根に続いていて、4メートル近いものも時折登場するので感動の連続で息つく暇がないくらいであった。

真っ只中の倒木の上で昼食をとったので、歩いた時間でいえば安蔵から谷山まで2時間あまり。
ブナ林の広がりではやはり下谷山だが、巨木の森ということでは安蔵山から谷山ということになるだろう。
いずれにしても他でもそうそう見ることができないくらいの素晴らしいブナ林であり、淀川水源の森トレイルにふさわし見どころがまたひとつ増えた。
点標谷山に案内杭を打って奥川並へ駆け下り、林道を早足で歩いて田戸へ着いたのが夕暮れ直前の5時前であり、だれもが手軽に見に行ける場所ではない。

多くに人にこうした素晴らしい場所を知ってもらうのがトレイル関係者の願いだが、安全快適に自然といい関係になるには、やはりトレーニングをしてたくましくなることは不可欠。
興味のある人はまず余呉湖や中河内からのトレイルツアーから始めて、ここや下谷山を目標にしていただいたいものだ。
12/5には秋のクール最終、行市山から余呉湖まで歩きますので、一度も参加されてない方はぜひどうぞ。
お待ちしています。
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落葉を踏み踏み、スノーシュー談義

2010-11-27 20:35:09 | トレイル日記

今日は刀根越から行市山、毛受兄弟墓まで歩く。
午前中はあいにくのしぐれでもくもくと歩を進めるが、行市山山頂で見事にやみ、それからは穏かな日差しのなかで快適な晩秋のトレイル歩きを楽しむことができた。
何しろ道に積もるモミジやカエデの落葉は半端ではなく、麓まで降りた紅葉前線のおかげで登山口まで退屈することはない。
午前中に頑張って歩いたことで時間の余裕ができ、集福寺越への道から分かれる西浅井方面の中央分水嶺の様子を見に行ったり、砦跡でゆっくりできたばかりか林田山砦跡へも足をのばす。
中央分水嶺の自然を味わいながら歴史散歩が楽しめるのも余呉ならではのもの。

東に聳え立つ横山岳などを眺めながら、次回12/5行市山から余呉湖まででフィニッシュを迎える秋のクールの話や、まもなく訪れる冬のスノーシュー談義で大いに盛り上がる。
トレイルスノーシューの予定もすでに決まっているので、ここでも紹介しておきます。
みなさん準備を怠りなく。
12/20(月)★行市山 毛受の森から往復
12/23(休)★行市山 毛受の森から往復
12/26(日)柳ヶ瀬山★刀根越から玄蕃尾城跡往復
12/29(水)柳ヶ瀬山★刀根越から玄蕃尾城跡往復
1/5(水)椿井嶺★椿坂峠から椿井嶺周遊
1/10(休).椿井嶺★椿坂峠から椿井嶺周遊
1/13(木)庄野嶺★★中河内から河内山を経て網谷林道へ
1/16(日)庄野嶺★★中河内から河内山を経て網谷林道へ
1/19(水)音波山★★栃ノ木峠から往復
1/23(日).音波山★★栃ノ木峠から往復
1/26(水)大黒山★★椿坂峠から北尾根、中河内へ
1/30(日)大黒山★★椿坂峠から北尾根、中河内へ
2/2(水)大黒山・妙理山★★★椿坂峠から大黒山を経て妙理山西尾根へ
2/6(日)大黒山・妙理山★★★椿坂峠から大黒山を経て妙理山西尾根へ
2/9(水)七々頭ヶ岳★★菅並から上丹生へ
2/13.(日)七々頭ヶ岳★★菅並から上丹生へ
2/17(木)下谷山★★★半明から南尾根往復
2/20(日)下谷山★★★半明から南尾根往復
2/23(水)妙理山横断★★★椿坂から菅並へ
2/27(日).妙理山横断★★★椿坂から菅並へ
3/2(水)横山岳★★★菅並から西尾根往復
3/6(日)横山岳★★★菅並から西尾根往復
3/9(水)安蔵山★★★田戸から往復
3/13(日)安蔵山★★★田戸から往復
3/16(水)左千方★★★奥川並から往復
3/21(休))左千方★★★奥川並から往復
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いよいよ椿坂峠を南下

2010-11-21 19:01:26 | トレイル日記

今日も好天に恵まれ集合場所のウッディパル余呉は紅葉の盛りで、そして散り始めの分水嶺を歩く。
椿井嶺と刀根越の区間は実は今月の14日に西宮明昭山の会のご一行を案内したばかりで、その時は北上で今日は南下。
トレイルは幾度となく同じコースを歩くことになるのだが、様子がわかっているので余裕ができ微妙な変化がよくわかり思いのほか楽しめる。
そうしてみると紅葉の時期の1週間の移り変わりは想像以上だ。
そしてひとつでもふたつでもコースアレンジができるということはない。
今日は、いつも横を素通りする三角点ピーク559.3へ立ち寄る。
行ってびっくり、三角点マニアの人が小さな板をぶらさげているのは想定内だが、椿坂峠下を沓掛というのだがそちらから切り開き道が上がっていた。
三角点手前で尾根を越えて、三角点まで切り開きがされていないので山仕事のもののようだ。
葉が落ちて大黒山が木立ごしに望める山らしい山頂であったので、三角点資料にある沓掛山の名を今後使うことにしよう。
この区間は樹林の道で展望が少ないので、今日は大黒山、妙理山の好展望地を探し出し、枝を少し払わしてもらってすっきりと見えるようになり、いい休憩場所ができた。
迷路のような区間がすこしずつでも手を入れ、多くの人に歩いてもらったおかげでだんだんと道らしくなり、うれしいかぎり。

秋のクールも残すところ11/27と12/5を残すだけ。
多くのご参加をお待ちしています。
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秋のトレイル歩き佳境

2010-11-11 20:22:05 | トレイル日記


紅葉は今が盛り。
日曜に続いて今日は庄野嶺越から椿井嶺へ。
リレー式にバトンをつないで歩くというのは、自分のためだけだけでなくみんなで歩いているという手ごたえがあって楽しく、こうしたこともトレイル歩きの醍醐味かもしれない。
栃ノ木峠から行市山に続く中央分水嶺の尾根は、高低差が少なく延々と樹林の道が続く貴重な存在であり、自然との一体感が得られて歩きがいがある。
その長大な尾根は紅葉が今が盛りで、まさに全山紅葉。
小さな起伏を越えるたびに、平凡単調という先入観が皆から消える位にこれでもかこれでもかと紅葉は様々な表情を見せ、その度ごとに歓声があがる。
そうした中で途中の展望台では、樹林が切れて敦賀湾の風景が思いのほか新鮮であった。
天気にも恵まれたこともあり、勢いあまって予定の椿井嶺を越えブナ巨樹のある椿坂集落裏山まで歩く。

次回は15日(月)に雨天で延期となった椿坂峠から大黒山を経て妙理山を行います。21日(日)は椿井嶺から柳ヶ瀬山・刀根越です。ふるってご参加下さい。
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間近に白山を望みながら

2010-11-07 21:22:33 | トレイル日記

曇り予報であったが、余呉でも中河内まで北上すると完全な晴れとなり、大いに盛り上がる。
栃ノ木峠下から余呉高原スキー場南端のピークへ上がると、日差しを受けて森の紅葉がひときわ鮮やかだ。
そればかりか新雪で真っ白な白山がその先に浮かび、音波山から下谷山のブナ尾根も見えて余呉ならではの素晴らしさに歓声が上がる。
トレイルを南下し藪がまだまだ気になる区間をすぎて、送電線鉄塔に抜け出てここで昼食。
道端にはリンドウも登場し、展望台では眼下に敦賀を見て、前回越えた網谷からの塩買い道の峠へ。
さらに河内山からブナ林の森を抜けて庄野峰越へ予定通り到着することができた。
このあたりは標高が600メートル前後の中央分水嶺であるが雪が多い場所であり、本州的にももっとも日本海側へ寄ったところでもあって見どころが多く、北半はさらに手入れが必要だが素晴らしい区間であり、存分に堪能してもらえたことだろう。
その一方で、とんだ記憶ちがいや知らぬ間の追い抜きがあるなど珍プレーもあって反省すべき点も出てしまったが、魅力的なコース、この天気で笑い話ですんだのは幸いであった。
ともあれ複雑で似た風景が続く森のトレイル歩きは、簡単ではなく現在地の確認は片時も怠れない。

次回11/11(木)は秋クールも7回目、庄野嶺越から椿井嶺を歩きます。
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余呉最北のムラから敦賀の海岸へ

2010-11-03 22:21:04 | トレイル日記

豪雪で知られる中河内は余呉トレイルの中央分水嶺ルートと淀川水源ルートが分かれる場所であり、さらに今日歩いた塩買い道もここから始まる。
中河内は北国街道栃ノ木峠の南側の宿場町であったばかりか、高時川源流域の今はなき村々への玄関口でもあった。
中央分水嶺を越えて敦賀へ塩を買いに行き、それをこれらの村々へ運んでいたのである。
この塩買い道は3ルートあったといわれ、そのひとつが網谷の黄金清水の谷道を登り河内山の北側で中央分水嶺を越え、獺河内へは尾根道を下るという道のりであった。
余呉トレイルクラブが地元になりかわって廃道となっていたものを整備して歩けるようにしたもので、余呉トレイルのなかでは異色の歴史の道だ。



網谷や獺河内側の仙人神社あたりは森が深く、紅葉がはじまっていて味わい深いものであった。
今回は河内山へも立ち寄り、夏は照り返しでつらかった獺河内からウツロギ峠までの車道歩きも苦にならず、里山の秋を楽しみながら快調に進み、五幡へ予定より早く下ることができた。

そして杉林を抜け出て目に飛び込む日本海は豪快であり、今日は海も時化ていて防波堤にぶつかる波が遠目にもわかるくらいであった。
余呉の豪雪の山村から敦賀の海岸へのこのワンデイハイキングは驚きと感動にあふれていて、参加した人たちは峠ごえの森の深さや道の険しさに目は点になり、海を見て歓声をあげ降り立った砂浜では荒波に見とれていた。

次回は12/7(日)栃ノ木峠から庄野峰までの深い森の中央分水嶺を歩きます。敦賀湾が絶景ですのでふるってご参加を。
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