中央分水嶺・淀川水源の森 余呉トレイル

奥琵琶湖の豊かな自然と歴史に親しみ地域活性化を願う余呉トレイルクラブが、余呉トレイルについて情報を発信します。

7月から始まる中央分水嶺・淀川水源の森歩きに向けて

2010-06-27 22:38:14 | トレイル日記


昨日雨のなかを東妙理山から妙理山を整備しながら歩き通しまして、これでか細いながらも余呉湖から横山岳までトレイルがつながりました。
地元関係各位の多大なご理解、ご協力の賜物であり、ここに改めてお礼とご報告をさせていただきます。
余呉トレイルは、誇るべき余呉の自然を守りつつ多くの人に知っていただくために、藪に埋もれていた旧道や山道をつないで歩けるようにした道です。
これによって水源の里と流域に住む方々の交流や余呉の地域活性化に役立つことを強く願うものです。
自然の宝庫である余呉の山は深く地形が複雑でありだれもが手軽に歩ける場所はほんの一部であり、安全快適に楽しんでいただきにはよく知る人と一緒に万全の準備をして入山する必要があります。
トレイルクラブでは7月から、別途予定表の通り休日ごとに余呉湖から、平日は横山岳から興味のある方と一緒に歩いてゆきます。
あなたもチャレンジしてみませんか。
参加申し込み、お問い合わせははトレイル事務局(ウッディパル余呉内)へ。
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大黒山と妙理山をつなぐ尾根で水場発見

2010-06-23 08:59:40 | トレイル日記

梅雨空をにらみながら椿坂の砕石場からの道を登る。
土砂降りになれば大変、日差しが出ても暑くてやっかいであり、曇り時々小雨というのが体力の消耗が少なく歩きやすい。
781.3三角点峰へ汗まみれで着き、まずは石標のまわりの草を刈りきれいにする。
登ると好んでこれにタッチする人が多く、地図測量から登山人生の基点としての役割まで担う大切なもの。
儀式が済んだら南東にのびる尾根を進む。
余呉川側は杉林、丹生川側はブナ林で、尾根には踏み跡が続く。
ササに埋もれた山道が多いなかで、ここは珍しくけもの道として今もよく使われているようだ。
砕石場のある谷から下谷川の流域に移ると、杉林はなくなるものの踏み跡は続く。
独標795で木立ち越しの行市山方面の展望を楽しんだ後は、妙理山への登りとなる。

最後は尾根というより急斜面という状態だが、その登り口は丹生川側に横谷があって水音が間近に聞こえてくる。
藪をかきわけて降りてみるとすぐにか細い流れに出会う。
水の生まれる場所に近いようで、冷たくておいしい水だ。
水場1分、これは貴重な発見。
元気がよみがえり、急斜面を登りきると先日通った椿坂からの西尾根上部へ出る。
ここから妙理山頂上を往復して、西尾根の道を手入れしながら下った。
先の行市山ほどではないがササユリも顔を出してくれ、疲れも吹っ飛ぶ。

大黒山から妙理山まで縦走が可能となったことで、淀川水源の森ルートの全貌がはっきりと見えてきた。
来月からの、トレイルクラブ中央分水嶺・淀川水源の森オープンワンデリングで多くの人に歩いてもらうのが楽しみだ。
トレイル歩きの楽しさを伝える側としては、7,8,9月に行う研修登山でスキルアップをはかり、万全を期したいと考えている。
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妙理山を歩く

2010-06-16 07:10:24 | トレイル日記


余呉にはガイドブックにも紹介されていない多くの山があって、山慣れた登山者によって昔から登られてきた。
この山もそのひとつで、上流は丹生川という淀川水源高時川右岸にあって菅並の西に大らかな姿でそびえる。
麓には洞寿院という禅寺があって、今から600年ほど前に如仲という僧が清流丹生川が流れ青山に囲まれた菅並を訪れてたいそう気に入ってこの地に創建したという。
青山とは東の横山嶽、北の安蔵山、南には七々頭ヶ岳、そして西の妙理山であり、いずれも山に生きた人たちの生活の舞台として、信仰のの対象として盛んに登られてきた歴史を持つ。
今も岳参りが続けられている七々頭ヶ岳以外の山は、いつしか山道は草に埋もれ登るのは容易ではない。
地元の区長さんらから話を聞き、草を刈りながら歩くことによって道を復活させて、余呉の山に生きた人たちの歴史民俗に親しみ、伝えてゆくお手伝いができればとトレイルクラブでは願っている。
横山岳西尾根、安蔵山南尾根に続いて、この間で妙理山へ足を運ぶ。
この山の北側、大黒山との間に丹生川の谷と余呉川の谷を結ぶ古道があったことから、この山も菅並側からだけではなく椿坂側からもアプローチ。
菅並側は六所神社裏から尾根に取り付き、よく手入れされた杉林を抜け寺の裏山の太いブナの森を通る堀道を伝って東妙理山へ。
椿坂側は古寺跡から杉林の尾根に取り付き新旧のテレビ集合アンテナを過ぎると美しいブナ林となり山頂へ。
道が歩きやすくなればスルー(通り抜け)も可能であり、トレイルクラブが案内し村の古老の話を聞き地元特産弁当に舌鼓を打つトレイルツアーに夢はふくらむ。
写真はコアジサイの咲く椿坂側のブナ林と、迫力あるブナ林が残る菅並側。
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鳥首峠へのはるかな道

2010-06-08 22:38:51 | トレイル日記

下谷山スルーをもって、余呉湖から淀川水源の森への道は標識もない荒削りなものだがひとすじの道として完成したといえるだろう。
多くの人が歩く対象として認めるに足る道であると確信している。
トレイルクラブの案内で安全第一で楽しんでもらいたいと願うばかりだ。
その余韻にひたる間もなく、今日から奥川並からの左千方鳥首峠の道整備を再開。
ピーク922まで歩けるようになったが、峠まではまだ遠い。

奥美濃と余呉を結んでいた山に生きた人たちの古道は戦後の大規模伐採でほとんどが消えてしまっているが、トレイル整備のなかでなんとしても明らかにし、多くの人に伝えることができればと考えている。
境界線上のか細い道はけもの道程度にすぎないささやかなものだが、その道の歴史を知る人とともに歩くことで確実にメルヘンの世界が現実味をおびてくる。
私たちは道を切り開いているのではなく、埋もれた古道を何とか歩けるようにしているだけのような気がする。
昔の人が歩いた道や現在の山仕事の道は確実に歩ける足腰と経験を持ちたいと私たちが願っている。
トレイル歩きは登山技術をベースにして自然歴史民俗に親しむ、安全快適かつ持続可能な歩き方といえるだろう。
余呉の森はそうしたフィールドとしてふさわしく、貴重な存在。
整備登山では、名山横山岳を眺めながら憩うのは至福のひとときだが、作業はいつも目いっぱいとなり、夕暮れと競うように帰路を急ぐ。

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夏の余呉トレイルを歩きませんか[予定表]

2010-06-02 21:04:14 | トレイル日記


「夏の中央分水嶺・淀川水源の森への誘い/余呉トレイルクラブ」

余呉湖から中央分水嶺・淀川水源の森を経て横山岳に至るルートが、多くの方のご協力によりまして古道や山道をつなぎあわせ歩けるようにして、か細いながらもひとすじの道としてつなぐことができました。地元の方々や余呉に興味を持っていただいている各地の多くの方々にぜひとも親しんていただきたいとトレイルクラブでは願って、7月から休日は余呉湖から横山岳へ、平日は横山岳から余呉湖へと順次歩いてゆきます。みなさんのご参加をお待ちしております。

[休日][平日]
7/8 9/2 コース1・余呉湖ー権現峠ー集福寺越ー行市山ー新堂集落(約5時間)
7/25 8/26コース2・新道集落ー行市山ー刀根越ー柳ヶ瀬集落(約5時間)
8/8 8/18 コース3・柳ヶ瀬集落ー刀根越ー柳ヶ瀬山ー椿井嶺(椿坂峠)(約5時間)
8/15 8/11 コース4・椿井嶺-点標津谷ー庄野嶺ー中河内集落(約4時間)
8/22 8/4 コース5・中河内集落-河内山-黄金清水越ー栃ノ木峠(約5時間)
8/15 9/22 コース6・大黒山南尾根ルート・椿坂峠ー山頂ー南尾根ー椿坂集落(約5時間)
9/4 7/21 コース7・椿坂集落ー妙理山北尾根ー妙理山ー椿坂集落(約5時間)
9/19 7/14 コース8・椿坂集落ー妙理山-東妙理山ー菅並六所神社(約5時間)
9/26 7/8 コース9・横山岳余呉ルート・菅並集落ー西尾根ー山頂ー鳥越ー小市谷ー菅並集落(約6時間30分)
8/29 9/16 コース10・中河内塩買い道・中河内集落-網谷ー黄金清水越-千人屋敷跡ー獺河内ー田尻-五幡浜(約5時間)

*事前の申し込みが必要です。トレイルクラブ会員の方は参加費1000円、会員でない方は2500円です。集合はウッディパル余呉9:00です。申し込み、問い合わせはトレイルクラブ事務局(ウッディパル余呉内)へ。
天候などの都合で予定が変更となる場合もあります。

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