中央分水嶺・淀川水源の森 余呉トレイル

奥琵琶湖の豊かな自然と歴史に親しみ地域活性化を願う余呉トレイルクラブが、余呉トレイルについて情報を発信します。

小雨にも負けず深坂峠から東ヶ谷山を越えて大浦越へ

2015-06-28 21:23:12 | トレイル日記

朝から断続的に小雨というあいにくの天候となったが集まったトレイルウォーカーにとっては問題ではなく、深坂地蔵にお参りして峠から中央分水嶺を南下する。

昼食予定場所の小アケビ岳(点標駄口)は小雨で、次の独標630で止んだところでトレイル弁当を開く。

山門水源の森分岐をすぎてブナ林でひと息入れて急登をひと登りで東ヶ谷山へ。

せっかく展望ポイントを整備しておいたのだが雨雲で展望なし。

記念写真を撮ってそうそうに大浦越へ向かう。

雨に濡れて新緑の森がひときわ鮮やかなのが救いだ。

味わい深い峠道も小雨に追い立てられるように一気に下り林道へ出て、ウッディパルの車が待つ浄水場前ゲートへは予定より30分近く早く到着。

みなさんお疲れさまでした。

次回7・12(日)からは夏例会となり、まずは墓谷山へ。温かい今の季節は雨もまたよしでキャンセルなしで多くのご参加を。

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近江塩津駅に続き永原駅から大浦越まで

2015-06-23 20:49:38 | トレイル日記

見まわりは続く。

木曜が雨予報で都合をつけて今日出動で、前から気になっていた大浦越以南の中央分水嶺がわずか残っていて、あわせて永原駅から歩けたら素晴らしいだろうということで至近の黒山集落から山田跡にのびる林道から尾根へ取り付く。

境界切り開き今はシカ道を伝ってピーク431を経て480稜線へ出ると送電線巡視路へ。

二つの鉄塔までは快適な森歩きとなり二つ目の鉄塔からは竹生島が間近に見えて、ここまでは楽々であったが造林公社の杭は続くものの道は藪や倒木で道はおぼつかなくなり整備作業が忙しい。

展望はわずかに木立ごしに賤ヶ岳・大平良山が見えただけで、ひらすら樹林の山歩き。

571.6四等三角点ピークあたりからは西浅井側は間伐で作業道を伝うことができたが、それもすぐに終わりまた低木が行く手を遮る。

545の次のピークが分水嶺となるが稜線上は高原のようななだらかで複雑な地形でありここだというでよくわからないまま過ぎてしまい、格闘で冷静さを少々失った頃に533.4四等三角点ピーク国境へ到着するが、藪でありヤマメシは大浦越に近い露岩の並ぶ森で。

 

送電線鉄塔で乗鞍岳や余呉の山々を見た後で降り立つ大浦越の峠は南北に2つあって、西浅井側は別ルートで下り終えた後で交わる。

北側の峠道には石垣が築かれ、南側はないことからこちらが古いと考えられ、新道ばかり歩いていて旧道は通して歩いていないので今日は旧道探索としたがほぼ道形が残り味わい深いものがあった。

そして目いっぱい北上した後は魔のロードであり、炎天下のなか山門、庄の集落を抜け国道303号の側道を歩いて黒山上の林道へ。

和蔵堂や民家の立派な佇まい、幻の運河大浦川が見れて退屈はしなかったが、汗まみれで観音さんや阿弥陀仏頭を拝観する余裕はなくまたの機会に。

整備が必要であるがともかく永原駅起終点でトレイルが楽しめることがわかり、見まわり冥利に尽きる。

次回例会(6・28)はこの大浦越へ深坂峠から東ヶ谷山を経てたどります。距離はありますがだれでも楽しめるおすすめコースです。多くのご参加を。

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塩津駅から文室山へ登り集福寺へ下る

2015-06-19 21:31:17 | トレイル日記

手軽に登ることができる文室山は余呉湖から行市山へのコースの途中のピークで、山頂にはブナが並び立っていて気持ちがいいのだが、塩津側へ立派な道が下っているのが以前から気になっていた。

この区間では権現坂は塩津側を歩いているものの北側の集福寺越は歩いていないので、今日小雨が降り続くなか二つを一気に片付けておこう。

近江塩津駅すぐ北側から線路をくぐり谷に入り、右岸尾根へ取り付くと立派な山道があって幸先がいい。

尾根は山畑跡があり山道がのびて途中までは快調であったが、藪が出てきてけものみちを伝って送電線巡視路へ出る。

これが山頂まで延びているのだが、晴れていれば二つの鉄塔では展望が楽しめそうだ。

ブナの木の下で遅い昼食を食べると元気も出てきて、天候は回復しないが予定通り集福寺越までササの尾根を枝払いやテープ付けをしながら北上し、峠道を集福寺へ下ることにする。

地形図の表示通り下り始めてすぐに北隣の谷へトラバースし尾根を乗っ越した後は鬱蒼とした自然林の苔むした谷をひたすら進むのだが、谷は岩で埋まり道はほとんど残っていない。

炭焼き窯跡が次々と現れ、杉林となると谷幅が広がり階段状の山田跡が林道へ出るまで延々と続く。

北隣の谷もそうであったが、集福寺川源流域の山田の多さは半端ではなく、旧街道峠下の古層のむらの往時を想うのは楽しい。

林道へ出て式内下塩津神社へお参りし、集落を抜けて国道へ出て塩津駅へ向かう。

塩津神社は塩津湊にあり、時間があれば足を延ばしたい歴史のまちなみであり、道の整備を進めてトレイル例会でも取り上げたいコースのひとつ。

トレイルは山や峠をつなぐだけではなく古層のむらやまちもつないでいきますので乞うご期待。

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例会は菅並から椿坂への妙理山スルー

2015-06-14 20:21:28 | トレイル日記

梅雨前線は南海上へ下がったままで余呉は時折薄日もさす曇り空で、ブナ林の稜線は爽やかな風が吹き抜けるトレイル日和。

大勢の参加にもかかわらず足並みもよく、快適に妙理山スルーを行うことができた。

菅並六所神社からのいきなりの急坂も一気に上がることができ、予定通り東妙理でいつもながら盛り沢山なトレイル弁当を開くことができた。

山頂展望台では横山岳はわずかに輪郭程度しか見えなかったが登ってきた東妙理を見下ろした後での三角点を囲んでの記念写真の皆さんの表情のよさといったらどうだろう。

下山も足取りは軽く、思い思いにパフォーマンスもあり、16:00予定が15:00には椿坂桂昌院跡へ到着してしまい、ウッディパル車に無理を言って早く来てもらう。

頑張ってイメージ通りに歩き登ることができれば、山登りもトレイル歩きもこれだけ楽しいものだといわんばかり。

登り始めて下り終えるまで素晴らしいブナ林の風景が続くという、だれでもチャレンジできる絶妙のスルーコースがあってこそといえるかもしれない。

麓の洞寿院が横山岳、安蔵山、七々頭ヶ岳、そしてこの妙理山に囲まれた地が選ばれて開かれたように、余呉トレイルの真ん中に聳えるこの山の存在は大きいものがある。

次回例会は6/28(日)は深坂峠から東ヶ谷山へ登り大浦越まで歩きます。

余呉トレイルでは手軽に楽しめるコースですので、多くのご参加を。

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雨が降り出す前に栃ノ木峠ピーク718へ

2015-06-11 20:56:36 | トレイル日記

 

木曜は見まわりの日で、今日は栃ノ木峠のピーク718へ。

夏例会で庄野嶺から栃ノ木峠を歩くが、後半部にエスケイプルートがなく前から気になっていたので候補となるルートの下見がてら突入。

そのルートというのはこの区間でもっとも山らしいピーク718への、地図にあるショガ谷の向かいの尾根であり、途中には送電線鉄塔がある。

尾根頭の三角点へ登り緩い尾根を登るだけだが濃密なヤブで枝払いをしながらであり、余呉はどこも楽には登らせてくれない。

ということでイノシシの立派なヌタ場へ出た時には小躍りしてしまった。

彼らが登場すると道が現われて、それに従って上の枝を軽く払いながら進めばいいからだ。

送電線鉄塔へ出て、大黒山から横山岳、下谷山の予想以上の大展望で早めのヤマメシとする。

食後は南隣の鉄塔へ巡視路を伝って行き敦賀湾から野坂岳までの絶景を見てから、ヤブ漕ぎパート2でピーク718へ。

積雪期は素晴らしい雪稜となって景色がいいのだが新緑の今はジャングル状態であり、何とかしたいが今日は午後から雨予報であり先を急ぐ。

いったん下って登り返すと751.8mの籾ヶ岳へ到着。

余呉高原スキー場の一角となっていて今日もまた三角点を探すが徒労であったものの、ここからの下谷山は雄大でいつ見ても惚れ惚れ。

いつもはここから峠下へ下るのだが、ひとり見まわりをいいことにスキー場外縁を伝って栃ノ木峠へ。

トチノキ大木が立つ誇るべき歴史街道栃ノ木峠であるが、葉の出具合が少ないのにびっくりでよく見るとかなりの部分が枯れているようだ。

淀川の源石碑、峠集落跡、水源の社、そして貴重な余呉型の兜造り民家があって往時を偲ぶことができるが、民家も無住になって久しい。

椿坂トンネルができて無理なく訪れることができるようになっただけに、淀川琵琶湖の水を飲む京阪神の人などもっと注目すべき場所だと思う。

椿坂峠の旧車道も封鎖され、椿坂側に残る旧道も草に埋もれて歴史街道も形無しであるが、この北国街道が柴田勝家は敗れはしたが北陸と安土を結ぶ最短路が日本を中世から近世へ向かわせたことはまちがいない。

こんなことも考えさせてくれる分水嶺歩きは豊かな自然を愛でるばかりか、歴史も濃密で奥が深い。

今週日曜は立派なブナ林を抜ける妙理山スルー、振ってご参加を。 

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夏例会で登る山

2015-06-09 10:02:01 | トレイル日記

余呉トレイルクラブ例会は第二第四日曜で、夏例会は7月12日スタート。

大自然境中央分水嶺・淀川水源の森は涼風が吹き抜け、夏も快適です。

1ヶ月後となってきましたのでこのブログでも登る山、歩く区間をお伝えします。

「夏例会では墓谷山、己高山、大黒山、左千方、大黒妙理スルー、庄野嶺栃ノ木峠へ!」

0712(日)菅並-墓谷山-上丹生 (約9㎞中級) 鳥越峠新ルートを登り、余呉では珍しいヤセ尾根のノコ尾を下ります。写真背後の山は横山岳です。

0726(日)古橋-己高山-高山キャンプ場 (約11㎞初級) 己高山スルーコースデビュー。山頂からの金糞岳が圧巻です。写真右鉄塔から高山キャンプ場へ。

0809(日)半明-北尾根-大黒山-椿坂 (約10㎞中級) 冷たい水が湧くイカ谷源頭へ立ち寄りながらのブナ林歩きは快適です。写真は下谷山からの大黒山(右)と妙理山(左)です。大黒山から手前に北尾根がのびています。

0823(日)田戸-奥川並-谷山・左千方(8:00集合、往復) (約14㎞上級) めざせトップオブヨゴ、山頂は淀川水源の森の

大パノラマ。遠方の方はウッディパル余呉にお泊り下さい。写真は金糞岳からで、中央尖った峰が左千方、左は上谷山です。

0913(日)椿坂峠-大黒山・妙理山-椿坂 (約10㎞中級) 大黒山から妙理山へのスルーは手軽ですからチャレンジを。妙理山頂は往復となります。

0927(日)中河内-庄野嶺・河内山-栃ノ木峠下 (約10㎞初級) 雪の多い中河内にふさわしいブナ林トレイルが分水嶺に続いていて快適。眼下に敦賀湾、籾ヶ岳からは白山が。

ちなみに10月から12月の秋例会は、金糞岳、安蔵山谷山、横山岳、沓掛山津谷山、行市山玄蕃尾城跡、菅山寺呉枯ノ峰に登る予定です。

トレイルデビューは初級からがおすすめで、多くのチャレンジャー、リピーターをお待ちしています。

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夏例会で登る山

2015-06-09 10:02:01 | トレイル日記

余呉トレイルクラブ例会は第二第四日曜で、夏例会は7月12日スタート。

大自然境中央分水嶺・淀川水源の森は涼風が吹き抜け、夏も快適です。

1ヶ月後となってきましたのでこのブログでも登る山、歩く区間をお伝えします。

「夏例会では墓谷山、己高山、大黒山、左千方、大黒妙理スルー、庄野嶺栃ノ木峠へ!」

0712(日)菅並-墓谷山-上丹生 (約9㎞中級) 鳥越峠新ルートを登り、余呉では珍しいヤセ尾根のノコ尾を下ります。写真背後の山は横山岳です。

0726(日)古橋-己高山-高山キャンプ場 (約11㎞初級) 己高山スルーコースデビュー。山頂からの金糞岳が圧巻です。写真右鉄塔から高山キャンプ場へ。

0809(日)半明-北尾根-大黒山-椿坂 (約10㎞中級) 冷たい水が湧くイカ谷源頭へ立ち寄りながらのブナ林歩きは快適です。写真は下谷山からの大黒山(右)と妙理山(左)です。大黒山から手前に北尾根がのびています。

0823(日)田戸-奥川並-谷山・左千方(8:00集合、往復) (約14㎞上級) めざせトップオブヨゴ、山頂は淀川水源の森の

大パノラマ。遠方の方はウッディパル余呉にお泊り下さい。写真は金糞岳からで、中央尖った峰が左千方、左は上谷山です。

0913(日)椿坂峠-大黒山・妙理山-椿坂 (約10㎞中級) 大黒山から妙理山へのスルーは手軽ですからチャレンジを。妙理山頂は往復となります。

0927(日)中河内-庄野嶺・河内山-栃ノ木峠下 (約10㎞初級) 雪の多い中河内にふさわしいブナ林トレイルが分水嶺に続いていて快適。眼下に敦賀湾、籾ヶ岳からは白山が。

ちなみに10月から12月の秋例会は、金糞岳、安蔵山谷山、横山岳、沓掛山津谷山、行市山玄蕃尾城跡、菅山寺呉枯ノ峰に登る予定です。

トレイルデビューは初級からがおすすめで、多くのチャレンジャー、リピーターをお待ちしています。

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快晴の金糞岳へ

2015-06-05 08:57:38 | トレイル日記

余呉赤子山から浅井高山の呉枯ノ峰、己高山を越えてのコースの見まわりを終えて、昨日は八草トンネルを抜け岐阜側から鳥越林道で金糞岳・白倉岳へ。

この山は地元山の会が精力的に整備を続けていて、私たちは金糞岳をめぐる車道や林道の状況とか沿線情報、登山口の確認などを主に現状を把握することになる。

峠へスムーズに到着したことだし、天気もいいし山頂へ上り琵琶湖とアルプスを見せてもらうことにしよう。

今日は竹生島と御嶽山が特に際立っていた。

峠手前の岐阜側登山口の斜面が伐採されて殺風景となっていてびっくりだが、トレイルウォーカーはこれを機会にここからの安易なコースは卒業するのもいいかもしれない。

ということで林道開通時に通ったことのある鳥越峠から小朝ノ頭へ抜けて山上をめざすが、小道は背丈を超すネマガリにすっかり埋もれいきなりのヤブ漕ぎ。

登山道へ抜け出ると金糞岳が姿を見せ、登山の気分に。

登るほどに伊吹山から鈴鹿、奥美濃、アルプス、奥越、そして琵琶湖と、この山ならではの大展望が広がる。

もちろん余呉の山々も一望でき、金糞岳は南側から全容を見ることができる貴重な展望台でもある。

下の写真では左に上谷山、左千方、三国岳が。

白倉岳の先まで行って往路を戻るが、鳥越峠ルートはこの状態ではおすすめできるものではないので深い樹林の道を連状口へ抜ける。

この連状口から登るとワンピッチで小朝ノ頭へ出て、ここで山を仰いでモチベーションを上げて登ることになり、山頂へ立った時の気分はずいぶん違ったものになるだろう。

帰路は鳥越林道を高山キャンプ場へ車を走らせるが、滋賀側は車道上の落石がきれいに片づけられていないので慎重に下り、白倉岳と金糞岳が圧倒的な高さで望める展望ポイントも要チェック。

キャンプ場で情報交換をした後で、好天につき今日は湖岸へ出て奥琵琶湖の夕日を見に行くが、ちょっと時間的に早すぎたが、標高1300mから84mへ下った後ではいつになく感動的なものであった。

道の駅水鳥ステーションより南側が、竹生島より北側に夕日が沈む今の季節は見ごたえがあり、振り返ると山本山の右手に己高山、白倉岳、金糞岳が。

登った山を仰ぎ見るのは気分がいい。

登山ばかりか、この余呉から八草トンネル、鳥越林道、近江高山、小谷山、山本山、湖岸道路という金糞岳をひとまわりするコースは、雄大な自然境湖北が実感できておすすめ。

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