この冬にスノーシューで登った墓谷山ノコ尾根、地元上丹生ではこの尾根の尖った峰が連続する様子をノコギリの歯にたとえて、それぞれの峰に一ノコ、二ノコ、三ノコというように呼ぶ。
写真は下丹生からのもので、右の高みが山頂で、左へのびる尾根がノコ尾根。
いつも横山岳の前に堂々とした姿で立ちふさがっている山だ。
墓谷とは上丹生側の谷でありながら、山頂へ直接向かう谷道は廃道となって久しく、この道の復活はトレイル整備を始める時から気になっていたが、中央分水嶺優先で後まわしになっていた。
それだけにこのルートにひとすじの道がつながったことはうれしいかぎりだ。
菅並から小市川経由で鳥越上へ出て課題であった案内杭を打ち、また山頂直下の池探索も次回の楽しみにして早々に山頂へ。
昼食をとった後でこの尾根を下る。
墓谷道復活はこの山を見れば見るだけ、そしてスノーシューでノコ尾根を登るにつけ、谷道よりも尾根道がこの山にはふさわしいという結論に。
広い尾根が余呉の山の特徴だが、このノコ尾根は珍しくヤセ尾根で両側が急斜面となっていて、登リがいがある。
ササはなくケモノ道が断続的に続き、細い尾根ではカヤやユズリハの木がびっしりと覆い、参加者の協力もあって時間をかけて道を拓いてゆく。
末端の一ノコあたりまで下ると杉林も現われ、踏み跡がしっかりとしてきて歩きやすくなり、尾根先端では西側へ下り、うまい米のできる東田へ夕方4時過ぎに出る。
ほぼ全行程で道の輪郭はでき、テープも付けることができたことで、もう一回通って仕上げれば歩きやすくなるだろう。
今日のコースばかりか、前夜泊早朝出発で横山岳とあわせて歩けば豪快な山歩きとなるだろう。
夏のクールでぜひ取り上げたいと考えているので、乞うご期待。
今週日曜の大黒山妙理山も同様に夢の縦走コースであるが、楽しみにされてる方は台風が来ているので事務局へ直前に確認を。