中央分水嶺・淀川水源の森 余呉トレイル

奥琵琶湖の豊かな自然と歴史に親しみ地域活性化を願う余呉トレイルクラブが、余呉トレイルについて情報を発信します。

墓谷山ノコ尾根ルート貫通

2011-05-26 21:59:59 | トレイル日記

この冬にスノーシューで登った墓谷山ノコ尾根、地元上丹生ではこの尾根の尖った峰が連続する様子をノコギリの歯にたとえて、それぞれの峰に一ノコ、二ノコ、三ノコというように呼ぶ。
写真は下丹生からのもので、右の高みが山頂で、左へのびる尾根がノコ尾根。
いつも横山岳の前に堂々とした姿で立ちふさがっている山だ。
墓谷とは上丹生側の谷でありながら、山頂へ直接向かう谷道は廃道となって久しく、この道の復活はトレイル整備を始める時から気になっていたが、中央分水嶺優先で後まわしになっていた。
それだけにこのルートにひとすじの道がつながったことはうれしいかぎりだ。

菅並から小市川経由で鳥越上へ出て課題であった案内杭を打ち、また山頂直下の池探索も次回の楽しみにして早々に山頂へ。
昼食をとった後でこの尾根を下る。
墓谷道復活はこの山を見れば見るだけ、そしてスノーシューでノコ尾根を登るにつけ、谷道よりも尾根道がこの山にはふさわしいという結論に。
広い尾根が余呉の山の特徴だが、このノコ尾根は珍しくヤセ尾根で両側が急斜面となっていて、登リがいがある。
ササはなくケモノ道が断続的に続き、細い尾根ではカヤやユズリハの木がびっしりと覆い、参加者の協力もあって時間をかけて道を拓いてゆく。

末端の一ノコあたりまで下ると杉林も現われ、踏み跡がしっかりとしてきて歩きやすくなり、尾根先端では西側へ下り、うまい米のできる東田へ夕方4時過ぎに出る。
ほぼ全行程で道の輪郭はでき、テープも付けることができたことで、もう一回通って仕上げれば歩きやすくなるだろう。
今日のコースばかりか、前夜泊早朝出発で横山岳とあわせて歩けば豪快な山歩きとなるだろう。
夏のクールでぜひ取り上げたいと考えているので、乞うご期待。

今週日曜の大黒山妙理山も同様に夢の縦走コースであるが、楽しみにされてる方は台風が来ているので事務局へ直前に確認を。
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あるむ若者店長余呉に登場

2011-05-24 21:29:27 | トレイル日記

かねてより余呉トレイルを応援してもらっている「あるむ大津店」の大井店長は、まもなくお子さん誕生というこの世界では珍しく応対がていねいな好青年であるが、火曜が休みで例会に参加できずにいた。
話を聞いたり、地図をながめているうちに、どうしても歩いてみたくなったようで、「おすすめの場所へ連れてって」ということで今日、ユキグニミツバツツジが咲く庄野嶺越から河内山を経て敦賀展望台まで一緒に歩いた。

ウエアなど特にセンスのいい品揃えで知られる店をひとりで切り盛りしている人だが、ガイドブックを自前で作る活発な活動で知られる福井大ワンゲルOBという店のイメージとちょっと違った経歴を今日聞いてびっくり。
ともあれ余呉トレイルといえばなにがしか期待できそうで、石山湖岸道路のしゃれた店はのぞきがいがありそう。
「標高が低いのにブナ林が立派であり山に思いのほか変化もあって、大好きな福井の山といっしょでとても素晴らしい。落ち着いたらまた案内お願いします。」とずいぶんと褒めてもらった。
先日の塩買い道で網谷黄金清水の谷道が倒木が多かったこともあって片付けながら歩き、しっかりと手伝ってもらったのではかどり、歩きやすくなった。
個人的にも網谷一帯は大好きな場所であり、やれやれ。


それにしても敦賀展望台からの山と港町と海は絵のように美しい。
今日は青葉山や多田ヶ岳が見えていた。
そして巡視路から沢道へ降り、緑がひときわ濃い網谷へ下った。
黄金清水の谷もそうだが、沢そのものを歩くので楽しいし、ひんやりとして快適だ。
国道わきの本流よりわずかに短い谷であるが、自然が残された静寂境であり、その名の通り網の目のような多くの沢から集まる川の流れは淀川水源にふさわしいたたずまいなのだ。
下流域に住む人には特に歩いてみてほしい。
次回例会は5/26は墓谷山、29は大黒山から妙理山、ふるってご参加を。
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はるかなる左千方

2011-05-22 09:41:26 | トレイル日記

安蔵山に続いて左千方という春の余呉トレイルプランであるが、奧川並の車道が使えないので谷山から行けるところまでということで実施する。
田土から奥川並まで歩いて1時間であり、帰りのことを考えると憂鬱になるがいたしかたない。
案の定、足並みがそろって快調に進み整備を終えているピーク922を越えて左千方の登り口であるピーク959の手前まで進んだところで時間切れ。
間近に山頂を望み、車道歩きの行き帰りの時間があれば往復が可能な場所。
写真でその様子を追うと、車道を歩いて奧川並へ、急登を終えブナ林でいっぷく、原生林の谷山山頂、横山岳北面、到達点959下で記念写真という順になる。





ともあれ谷山までも登りがいがあり、横山岳を南に望みながら進む奧のブナ原生林の尾根も歩きがいがあって、これだけでも感動的なコースであり、琵琶湖淀川水源の森の素晴らしさを満喫することができる。
山頂へ道がのび、コース全体が歩きやすくなり、さらに早朝出発をすれば余裕を持って日帰りで往復することができるようになるだろう。
余呉トレイルのあちこちから最奥にそびえるこの山は、今や多くの人のあこがれの山となっていて、いつになったら大パノラマの山頂へ立つことができるのだろう、とやきもきしている人も多いかもしれない。
登山口で仮眠し早朝出発でヤブをこいで一気に頂きへという考え方もあるが、トレイルクラブとしては参加する人の協力も得ながら順々に整備を進めて、だれにも無理なく安全快適に登ることができるようにしたいと願っている。
そしてひとつの目標として6月11-12日のスルーであるが、今年の夜叉ヶ池の山開きは大雪の影響で1ヶ月遅れとなるようで、これも延期せざるをえない状況となってきた。
この際、11-12日は谷山テント泊で整備を進めながら左千方・三国岳を往復し、帰路は安蔵山へ抜けるプランに変更したいと考えている。
多くのご参加を。
☆トレイルツアーは5/26墓谷山、5/29大黒山・妙理山、6/1妙理山横断と続きます。昨年歩いたという人もくり返し歩くトレイルの妙味を楽しんでいただきたいもの。
歩きなれた気楽さと再発見、進化するトレイルは感動的です。
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安蔵山奧のブナ森広場へ

2011-05-18 22:22:51 | トレイル日記

菅並洞寿院を囲む4つの青山といえば、横山岳、妙理山、七々頭ヶ岳、そして今日登った安蔵山をいう。
離村して久しいが田土の裏山であり、その名の通りかつては山頂にお堂があって仏像が安置されていたという。
もっと多くの人に登られていいブナ原生林の山上が素晴らしい山であり、淀川水源の森のど真ん中にある。
ここも例にもれず尾根への取り付きが急でやっかいであったが、奧側に新ルートを整備したことで登りやすくなった。
今日は晴れ渡った青空のもとで、雪解け後で倒木を片付けながらも新緑が美しい尾根を快適に登ることができた。

山頂で壊れた案内杭を取り替え、昼食を取りクルミ谷の名水コーヒーを味わった後は、さらに谷山、左千方・三国岳へ続く尾根を進む。
胴回り3メートル以上の巨木があちこちにある尾根は、下谷山とならぶブナ原生林。
めざすは谷山との中間点のブナ森広場である。
ササがそこだけはなぜかなく生きものの足跡があちこちにあるが、私たちにとっても格好の憩いの場所。

近くには上谷山展望台もあって、尾羽梨谷ごしに間近に雄姿を望むことができる。
ここに来る途中には左千方展望台もあって、どちらも見ごたえがある。

今日はここから引き返すが、さらにこの土曜日は奧川並から谷山へ上がり左千方方面へ行けるだけ行き、その上で来月上旬には山中泊夜叉ヶ池から左千方を越えて安蔵山までの通り抜けに備える。
感動的な淀川水源の森の核心部を思い通りに歩くことは、奥が深く容易ではないがあせらず一歩一歩整備を進めて安全確実に楽しめるようにしたいと考えている。
みなさんもいっしょにチャレンジしませんか。
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塩買い道黄金清水の池二つに

2011-05-15 22:01:53 | トレイル日記


網谷ではニリンソウなど多くの花に迎えられる。
懸案だった塩買い道の網谷側の黄金清水(こがねしょうず)の谷道は、雪解け後ジャングル状態であったがやっと手入れされて、歩きやすくなった。
上がって見ると池は、大雪に加えて先日の大雨で池が拡大して道は水没。
急遽付け直すが、手前側の巡視路分岐あたりも池となっていて、池が二つに。
メルヘン余呉にふさわしい出来事だ。
ツアー不成立で整備に変更してここで引き返し、奧川並の車道が気になって田戸へ。
丹生川ごしの安蔵山はいつ見ても雄大で絵になる。


除雪がすんだばかりだというのにここでは悪いメルヘンとなり、今度は大雨で土砂崩れ。
来週の18(水)は安蔵山ブナ原生林往復に、21(土)は車道を奧川並まで歩いて谷山奧ピーク922往復に変更せざるを得ない。
素晴らしい奥山であり、6月の1泊スルーの前哨戦だけに、「行けるだけ先へという気持ちで頑張りたいと思いますのでふるってご参加をお願いします」

拍子抜けとなり時間があったので、舞い戻って余呉の森の新ルートの下見をする。
スギ巨木に囲まれた丹生神社裏山から下丹生山483.9へのルートが課題となっているが、昔の山道があるというので登ってみると、果たして立派な堀道が。
余呉はどこも予想を超えたものだらけで、心地いいメルヘンな気分にさせられる。
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淀川水源の森トレイルは花盛り

2011-05-08 21:54:22 | トレイル日記

淀川水源の名峰横山岳へ余呉ルートから登る。
連休に多くに人が歩いたようで、か細い道もしっかり踏まれていて見違えるようだ。
多くの残雪も山頂部をのぞいてすっかり消え、花が山じゅう咲き乱れていて感動の連続だ。
毎年のことだがこの山の素晴らしさを参加のみなさん納得。
登山口のイカリソウから始まり、ユキツバキ、イチリンソウ、ヤマブキ、カタクリ、シャクナゲ、イワウチワ、ヒトリシズカなどなど垂直分布的に次から次に一面に登場する。
山を降りて迎えのマイクロを待つ間に雪解けで堂々たる流れの高時川の河原へ降りればニリンソウのおまけまで。
余呉コースの西尾根の道はテープはついているものの標識はほとんどなく、6つの急坂があって楽ではなく、天狗の森の石灰岩の岩場もあり、山慣れた人向けの厳しいコースであり、単独や初心者だけの安易な入山はおすすめできない。
登りたい人はトレイルクラブ事務局のあるウッディパルへ立ち寄り、登山する旨伝え、様子をよく聞き、余呉トレイルマップを入手するといい。
自信のない人は余呉トレイルクラブのツアーへ。

次は5/12[木]余呉の森、14[土]中河内塩買い道、その翌週は安蔵山から左千方方面となります。
ふるってご参加ください。
PS.5/12は終日雨予想のため中止です。また5/14[土]は都合により15[日]に変更となりました。晴れ予報ですのでふるってご参加を。
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