中央分水嶺・淀川水源の森 余呉トレイル

奥琵琶湖の豊かな自然と歴史に親しみ地域活性化を願う余呉トレイルクラブが、余呉トレイルについて情報を発信します。

妙理山、今日は横断

2011-02-27 21:44:37 | トレイル日記

妙理山は余呉トレイル淀川水源の森ルートのなかでも大黒山tともに重要な位置にある。
水源の集落、半明、余呉川の椿坂、針川、尾羽梨、鷲見、奥川並、田戸、小原が離村して以来、この山の登山口菅並が、最上流の中河内を結ぶ高時川ぞいの県道は長らく通行止のままで中河内は西側の余呉川流域から椿坂峠を越えてアプローチする。
そして余呉川の水源の里はこの山のもうひとつの登山口椿坂である。
椿坂から妙理へ登った後で前回歩いたのが大黒をつなぐ尾根であり、今日は山頂から東妙理を経て菅並へ歩いた。
これらは淀川水源である高時川源流の全容を見ることができる、現状では唯一といえる場所といえる。
琵琶湖水源としても木津川、桂川流域にもない淀川水系では抜きん出た自然境。
トレイルスノーシューによって雪山歩きを楽しみながら、貴重な積雪期の様子までも知ることができることは素晴らしいことだ。
心配した雨も下山まで降ることもなく、水源の森をめぐる白銀の山々を眺めながらブナ林尾根を伝って快適に横断できて、参加した皆さんも大満足。


菅並を見下ろした後は今日いちばんの急斜面の下りであったが、気分がいいと足もよく動き身のこなしも軽いものだ。
さあ次の3/2.3/6の山はいよいよ横山岳だ。

初めてのスノーシューという人には手ごわい★★★の山ですが、多くのご参加をお待ちしています。
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トレイルスノーシューは妙理山へ

2011-02-23 21:57:52 | トレイル日記

今日ウッディパル余呉へ行くと3月末からの春のトレイルパンフレットができていた。
スノーシューはこれから淀川水源の奥山となりモチベーションがぐんぐんと上がっているところなので、自らプランを作りながらちょっとピンとこないが、季節の移り変わりは早くうかうかしていられない。
春を思わせる絶好の天気のなか、椿坂から妙理山へ。
以前の大黒山から妙理山は1月寒波真っ盛りの折で歩けてないのがずっと気になっていて、皆さんの快諾をいただき決行することにする。
誰にでも歩きやすく両側大展望のトレイルスノーシューにふさわしい素晴らしいコースであり、きっと喜んでもらえるだろう。

椿坂からの西尾根は適度な傾斜が続く尾根で快調なペースで登ることができ、昼前に大パノラマが広がる山上へ着く。
暖かくて作る必要はなかったがこれがないと寂しいので、スノースコップでブロックを切り風よけとテーブルを。
先日の菅並から案内した新ハイ関西パーティは東妙理手前で昼食をとった後で山頂を往復したが、椿坂からだとこうして贅沢な山頂での憩いとなる。
重い腰を上げて分岐まで戻り、いよいよ大黒山への尾根を進む。

急な尾根は水場の沢が雪渓状となって続いているので、これを使い難なく鞍部へ。
そこからはブナ林の尾根となり、トップを順番に歩いてもらいながら存分に楽しんでもらう。
点標鯉谷が近くなるとスギ林や低木となるが、冬は展望に救われて快適だ。
南北の尾根であり、淀川水源の奥山と若狭湾の対比が特に印象的。

そして振り返り妙理山を見届けた後は椿坂への下りとなるが、先日大勢で歩いて踏みしめた後が尾根いっぱいに残っていて、周りは陽気でやわらかいのだがそこは硬く締まっていて歩きにくくてしかたがなくぼそぼそと足場を選びながら進むしかなかった。
バージンスノーばかり歩いているので贅沢な話だが、たまにはゆっくり話でもしながら下るのものんびりしていい。
この日曜日は予定通り妙理横断、こちらも素晴らしいコースですので多くのご参加を。
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トレイルスノーシュー、次善の策は

2011-02-20 22:01:40 | トレイル日記

先日に続いて下谷山へ、今回は南尾根からと中河内から勇んで向かうが、大音波谷手前の車道はすっかり雪で埋まって斜面をトラバースする始末。
尾根の取り付きまで来たものの、どっさり雪が先の雨や暖かい日によって緩み、あちこちで割れ目ができていて、いつもとはちがってただならぬ気配。
雪も硬く締まっていてステップを作るのもひと苦労で、小尾根に取り付こうとするも安全が保障できる状態でないのでそうそうに断念。
余呉の山は今年のように大量に雪があると、登り口の急斜面は手ごわい。
皆さんの了解を得てコース変更。
下谷山南尾根の頭である点標大音波は大音波谷の左岸であり、右岸の点標小音波へ登ることができれば先に歩いたベルクの尾根、ショガ谷ノ尾へ出て長いが緩い尾根を下って中河内へ無理なく達することができることを思い出しこれに決める。
とはいえ谷から小音波への尾根は細く急なことから気が抜けない。
ステップを立ち木に絡むようにきっちりとステップを切り、足取りに不安のある人にマンツーマンで対応し、何事もなく登りきり尾根に出たところで昼食。
ひと仕事なし終えた後ということで、展望のいい場所にこだわり、いつも以上に立派な風よけ、テーブルを作り、士気を盛り上げる。
コーヒーも入れるものだからいやがおうでも盛り上がる。
小対岸の登れなかった南尾根と下谷山がうらめしく思えないほど小音波、ショガ谷ノ頭と続くブナ尾根は快適で、足取りもよく駆け上がる。
そして大パノラマを堪能した後は、恒例の小走り駆け下りトレーニング。
周囲の名峰に立ちたいという目標がだれにもあるので、みなさん真剣そのもの。
そのかいあってぐんぐんと下り、予定より早く中河内へ降り立つことができた。
さあ次は2/23,27の妙理山横断だ。
多くのチャレンジャーをお待ちしています。
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この冬も下谷山へ登ることができた

2011-02-17 22:18:39 | トレイル日記

昨日は新ハイ関西の皆さんを妙理山へ案内し、好天の中トレイルスノーシューは大いにもりあがった。
その反動で今日の午後は雨を覚悟していたが、トレイルクラブスノーシュー前半のハイライトである下谷山の日だけになんとか下山まで天気がもってほしいと祈りながら進む。
音波山を昼前に通過し、岸田ベンチまでがんばって昼食。


空はまだ明るい。
悪天前の南東風が強いので雪のブロックを高く積んで、いつもながら快適で楽しいひとときをすごす。
ここは金草岳や部子山から白山方面をのぞむことができる貴重な場所。
元気になったところで、ブナ原生林の下谷山めざして一目散に進む。
直下の急登も、早く登りたい一心で足並みは乱れない。

ブナ林を抜けると高曇りのもとで大パノラマが開け、淀川水源の山々ばかりか、北は白山こそ姿を隠すが周囲の山が並び立ち、西は若狭湾から青葉山まで見える。
高山ではこうはいかず、どっさりと雪の積もった中低山の連なりはこうした時はすばらしいもの。
下谷山はブナ林の尾根をひたすら歩く、高低差ではなく行程のの長さが特徴であり、山頂へ立ったとはいえ浮かれてはいられない。
長い道のりの帰路が待っている。
ひたすらスノーシューを駆使してスピーディに進む。

栃ノ木峠へ駆け下りるまで、時折ぱらついただけで雨も降らず幸運に感謝。
豪雪で登れる可能性が高い栃ノ木峠からにしたが、この日曜日は南尾根からチャレンジします。
山頂は保障できませんが、よろしければご参加下さい。
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今日はおまけ付き七々頭ヶ岳逆コース

2011-02-13 21:24:41 | トレイル日記


先日に続いて来られたTさんを含め、わいわいと名山に登る。
コースくらいは逆にして何度見ても味わい深い木造校舎の上丹生小学校の裏から入り、シカの寝床を通り尾根へ。
自分たちが付けたトレイスは当然残っていて、最新の情報も含め勝手がわかっているということは気が楽で、これもトレイル歩きの醍醐味?
ともかくいたってスムーズに山頂下の急斜面に到達。
ここは下るより山頂を見ながら登るほうが気分がいい。
先日とちがって時折雲が切れて日差しがのぞくことで、周囲の山ばかりか遠くの山も思いのほかよく見える。
とはいえ昼に山頂へ着く頃には再び雪と風。
またまた観音堂のお世話になる。
ここは天国であり、改めてお参りをし賽銭をしっかりと入れて後にする。


ここからが先日とちがうところで、地元の人のいうるり池以外の池の存在を確かめに新谷山方面に進む。
地形図のピーク701近くに凹地の表示があり、これではないかと見当をつけて行ってみると、果たして直径20mあまりの一面雪面となった凹地があったが、まわりはすっかり杉林。
さらに菅並への尾根の西側が広い緩斜面となって、その一角が同様に凹地となっているのを見つけていたので、帰路に立ち寄る。
こちらはミズナラやクリの木の自然林が残っていて、ここに池があれば素晴らしいところ。
下ばかり見ていたらだれかが大きなクリの木の上を指して「あれはなに?」と声を上げる。
多くの枝の先にあったものは熊棚であった。
周囲のあちこちにもあって壮観であり、この近くで冬眠しているかもしれないと思うと胸がわくわくしてくる。
これこそが余呉トレイルのすごいところだろう。
いいトレイルスノーシューとなったところで、帰りは恒例の慎重かつ大胆に小走り下りのトレーニング。

さあ次回2/17,20はとっておきのブナ森の山、下谷山だ。
トレイルの核心部であり、多くの人にチャレンジしていただきたいもの。
ご参加お待ちしています。

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しぐれ雨の中を七々頭ヶ岳へ

2011-02-09 22:12:16 | トレイル日記


昔から余呉の名山といえば賤ヶ岳やこの山が相場で、多くの登山者を迎えてきた。
中央分水嶺や淀川水源の森ルートからはずれているので、余呉トレイル情報ブログではほとんど紹介したことがない。
このことから軽んじているのではと疑われそうだが、決してそうではなく、クラブのみんなは大好きでこの山から余呉の山とのつきあいが始まっている。
この山は頂上に西林寺の観音堂があって、今も麓の上丹生や菅並の人たちによって整備され続けていて、トレイルクラブの出番がなかっただけだ。
トレイル全体の見通しが立ってきたなかで、この山や隣の墓谷山も淀川水源の森に欠かせないことから、この冬のトレイルスノーシューから取り上げることにしたのだ。
ちなみに賤ヶ岳は、サポートしてきた合戦の砦跡めぐりに菅山寺への道をあわせ、柳ヶ瀬山から田上山を両端にして周遊できる歴史と自然の回廊ルートとしてこの春には仕上げることになっている。
ともあれ七々頭ヶ岳は700メートルのかわいい山だが、余呉の山のエッセンスが詰まっていて雪山などそう簡単ではない。
日曜の下見がてら今日悪天候の中を登ってきたのだが、観音堂のノートを見れば先日の好天の日にワカンで登った人など上丹生から4時間かかったという。

こちらはスノーシューで勝手がわかっていることもあり、菅並から2時間で登り、尾根伝いに旧上丹生小学校裏に1時間30分ほどで下ったが、急な登り下りがあり、あちこちで雪面に割れ目ができていて雪崩の危険もあり、道標やトレイスなしということから安易な入山はひどい目にあいかねない。
通い慣れてから冬に登るトレイルスタイルでこそ、快適に楽しめる山だ。
下はしぐれ雨、山は風と雪というなかで、避難することができる山頂の観音堂の存在は貴重だ。
しっかりとお参りし、賽銭をはずんでおいたことはいうまでもない。
というわけで、日曜日は多くの人にきてもらいたいものだ。
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ワイワイと大黒山南尾根を行く

2011-02-06 21:28:16 | トレイル日記

2月に入って好天が続く。
除雪完了の椿坂峠からまたまた大黒山へ。
今日は大勢の参加があり、天気はいいし、ワイワイと勢よくブナ林の美しい山頂へ。

地吹雪ホワイトアウトで引き返したことがうそのように南尾根のやせ尾根を快適に進む。
展望台では東に上谷山、三国岳・左千方、安蔵山、横山岳、西に野坂岳、岩籠山、乗鞍岳、行市山と大パノラマ。
もっと先で昼食をとる予定だったが、あまりの素晴らしさに計画変更。

風よけのブロックも積み、のんびりと至福のひと時をすごすことができた。
重い腰を上げて先を急ぐが、雪がこの陽気でぐんぐんと緩んできて、なにしろいっときにどっさり降った雪でありズボズボともぐり出し、木の枝にスノーシューをとられたりでペースは上がらない。

妙理山への分岐まで来て時間的にぎりぎりだったが、今回がスノーシュー初体験の人やワカンの人もいて
、こうした雪の状態となっては疲れもたまることから妙理へはあきらめてもらい、椿坂集落への送電線巡視路のある尾根を下る。
木の根元などの落とし穴にみな次々にはまったり、ストックのリングを取られたりですんなりとはいかず、疲れもでて重い雪に足を取られると踏ん張る力もなくなり雪に親しむことが増え、ワイワイムードもだんだんとため息の連続となる。

下りは覚悟と予告をしていたが、こればかりは早く上達してもらうしかない。
下りきってからさらにもうひと仕事、2メートル近い国道の雪壁をおりなければならないが、みなさんおつかれさんなので、スノースコップで階段を作りこれを降りてもらって無事終了となった。
このドカ雪もだんだんと締まって歩きやすくなってきて、これからは楽しいトレイルスノーシューが楽しめるようになり、次回2/9,13の七々頭ヶ岳は親しみやすいこともあり、あまり自信のない人にもおすすめ。
いっしょにトレイルスノーシューを楽しみましょう。
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1月寒波の後の青空

2011-02-02 22:49:45 | トレイル日記

先の日曜日はオールシーズン、オールウエザートレイルも休みを余儀なくされたが、今日は青空のもとで楽しくツアーを行うことができた。
もっとも椿坂峠通行止の関係で、皆さんの了解をいただいて行市山へ。
事前に連絡できなかったことは反省点で、今後に課題を残してしまった。
大黒山から妙理山を楽しみにされていた皆さん、申し訳ありませんでした。
登山口新堂で雪下ろしをする人に「たいへんですね」と声をかけると、「この雪のなか行市山まで行くんか、そっちこそ大変やなー気いつけてゆきや」と逆に励まされるなか、鹿避けフェンスがほとんど埋まる毛受の森から交代しながらラッセルで頑張って進む。

とはいえ降りたててのドカ雪に手間取り別所山で昼になってしまう。
今日はスノースコップ部隊が4人もいて、あっというまにこの冬いちばんの雪囲いとテーブルができて、長らく忘れていた日差しを受けてランチタイム。
コーヒーを飲みモチベーションを高めて、サッカーに負けないチームワークで山頂への急な尾根を全員ラッセルで一気に登りきる。
木立越しには上谷、左千方、横山のジャイアンツをはじめとする余呉の山ばかりか金糞、伊吹、霊仙などもいつになく白く聳え迫力満点。

到着した山頂は雪の多さにいつもとちがう雰囲気で、登りがいがあった。
帰りはいつものように安全快適、リズミカルに下る講習会に。
2月3月は大物ぞろいで、トレーニングにも熱が入る。

トレイルスノーシューを始めてみませんか、一回目はちょっと苦労しますが二度三度と回を重ねるとメキメキ上達します。

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