中央分水嶺・淀川水源の森 余呉トレイル

奥琵琶湖の豊かな自然と歴史に親しみ地域活性化を願う余呉トレイルクラブが、余呉トレイルについて情報を発信します。

花ならぬ雪の三方ヶ岳

2011-03-27 21:57:18 | トレイル日記

今年の冬は手ごわい。
今日の午後にはすっかり天気は回復して少しは春らしくなるかと思いきや、かえって雪雲が次々にやってきて、予想以上に多い残雪とともにすっかり雪山気分。
とはいえ雪の本家福井からつわもの諸氏やRUWVの愛すべき先輩も登場して楽しい一日となった。

いつもながら沓掛の峠側からの送電線巡視路からの塩津湾や山門水源周辺の分水嶺の風景は感動的で、雪が融けた春の風景を新鮮に感じながら登ってゆくが、中央分水嶺の稜線下の鉄塔あたりからやはり連続的に残る斜面が現れ、ほとんどの人が念のために持参したスノーシューやワカンを履いて登る。
それから行市山からの下り中谷山砦跡手前まで付けっぱなしで、マンサクが孤軍奮闘でわれわれを春に誘うものの、これは冬山そのもの。

これによって助けられたこともある。
ヤブがすっかり雪の下で、快適に中央分水嶺歩きが楽しめたことだ。
ツボ足の人も大して沈まず歩け通したことでもあり、整備途上のこのコースにして結果としてこれでよかったのかもしれない。
山頂東側の展望ピークでの昼は幸い雪雲が切れて暖かい日差しを受けてとなり、コーヒーもゆっくりと飲めていつもながらラッキー。
ともあれ湖北余呉の春は雪国の春であり、しばらくは気が抜けない。
次回3・31の大浦越から深坂峠は、ここより標高が低くこれほどのことはなくスノーシューなしで行くが、少しは雪が残っていると考えたほうがよさそう。
ダブルストックツボ足でよろしくお願いしたいと思います。
地域活性化トレイルツアーに多くのご参加をお待ちしています。
花ばかりか、さらりと地元とのふれあいのある山歩きもいいものですよ。
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残雪はまだ多いですが、春の始まりです

2011-03-24 20:29:31 | トレイル日記



今日は雪が舞う中を整備行です。
トレイルスノーシューでは多くの方のご参加をいただき、ほぼ予定通り何事もなく行うことができありがとうございます。
奥山は残雪が例年にも増して多いのですが、前山は雪融けが進んで地肌が出てきましたのでさっそく整備をスタートです。
ウッディパル余呉お周辺を、どなたでも手軽に歩いていただけるようにしたいと前から考えていたものですから、今春はここから始めます。
北側の山は下丹生山で標高500mもありませんが、賤ヶ岳合戦東野山砦跡の東側にあって横山岳など周囲の山が見えて味わい深い山です。
ひと登りで山頂付近を望む見晴台、さらに松ノ木平、余呉湖一望の砦跡など、自然林も思いのほか残っていて変化のあるコースとなっていますので、またウッディパルで情報を仕入れてチャレンジしていただければ幸いです。
山頂は雪の中で三角点も顔を見せていませんでしたが、マンサクが満開でツバキも開きはじめていました。
この日曜から花を楽しむ春のツアーも始まりますので、みなさんふるってご参加を。
予定はウッディパル余呉ホームページトレイルのコーナーをご覧下さい。
遠方の方のためのトレイル前泊プラン(廉価かつ余呉駅送迎付)、さらに余呉のおいしい米と野菜を使ったトレイル弁当(要予約)もありますから、お気軽にお越し下さい。
「余呉の花はほんとうにすごいですよ」
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新谷山は風雪

2011-03-16 20:52:03 | トレイル日記

まだ左千方・三国山や上谷山が車道が大雪の中で残ってしまったが、ともかくこの冬も大変だったが余呉の山に数多く登ることができた。
とういうわけで昨年も登りきれなかった新谷山へ今日向った。
冬逆戻りで降りしきる雪の中であったが、登れるだけで感謝しながら柳ヶ瀬の八幡神社からスタート。
いきなりの柳ヶ瀬断層の断層崖である杉林の急斜面を登るが、抜け出ると自然林となりわずかにブナの木もあって心がなごむ。


山頂から七々頭ヶ岳へは風雪がきつくなるが、尾根が急角度で曲がる箇所もあって慎重に進む。
やがて以前に来たことがある池へ、さらに進むと熊棚のたくさんある平坦地へたどり着くことができ、ホッとひと息。
こういう厳しい天候のなかでもこのコースを安心して歩けるのは、野の先の七々頭山頂にある観音堂の存在。
今回もここで昼食をとらせてもらう。

しっかりと賽銭を入れたことはいうまでもない。
下山は菅並と決めていて、今回のメンバーはつわものだが急坂を下らずにスノーシューに慣れない人のための妙理の里への尾根を下ってみることに。
トレイルでは回避できる危険はすべて回避することにしていて、このコースが有効であることがわかり喜ばしいかぎり。
上丹生側も急斜面を下らずに尾根伝いに進んで上丹生小学校跡に出るコースを確認済みで、これで七々頭はだれもが冬に安心して歩く冬ルートの完成をよろこぶ。
一日雪に降られっぱなしで、新谷山から七々頭ヶ岳を思いのほか早く歩きとおすことができた。

次回は3/21下谷山南尾根、ウッディパル8:45集合です。
多くのご参加をお待ちしております。
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墓谷山の上丹生ループコース

2011-03-15 11:42:07 | トレイル日記
余呉トレイルクラブとしまして、まずは東北・関東大震災で被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。

遅くなりましたが先日の墓谷山上丹生ループコース踏破の報告です。
上丹生から山頂へ突き上げている谷を墓谷というが、その右岸尾根を登り山頂へ立ち、右岸尾根さらには丹生神社裏山へ続く旧余呉木之本の境界尾根をスノーシューで歩く。
上丹生集落から迫力ある全容が望め、淀川水源の森のゲートマウンテンとして七々頭ヶ岳とともに存在感がある山であり、右岸尾根に連なる5つの峰を地元では1ノコ、2ノコといういうふうに呼び、総称してここではノコ尾というが、大らかな余呉の山では珍しくヤセ尾根歩きが続き登りがいがあった。
山頂からの大パノラマや至近に望む横山岳の雄姿はここならではのもので、丹生神社への南尾根の下りも緩急の変化に富んでいて、スノーシューに慣れた人向けの素晴らしいコースといえるだろう。

山裾では雪融けが進みヤブが顔を出していて強引に突破した。
次回の新谷山スノーシューでもって、上谷山左千方以外の余呉の主な山にこの冬においてトレイスを残したことになり、余呉トレイルクラブのスキルアップはめざましいものがある。
トレイルによる地域活性化のポイントである冬の克雪へ、大きな足がかりができたといえるだろう。
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安蔵山から見るはるかなる左千方

2011-03-09 21:44:23 | トレイル日記


今年の大雪は淀川水源の森への車道にしっかりと残り、昨日も降ったようでその上に新雪が積もり、おいそれとは融けて消えそうにもない。
車道ばかりか法面や急斜面の雪はクラックが入り、今にも落ちてきそうでヒヤヒヤものだ。

小原手前から歩き始めて、張り出す尾根の裏側の安蔵山登山口まで1時間あまりかかった。
昨年は谷山との中間点のブナ原生林まで行けたが、帰りもあるのでこれでは山頂往復がやっとだ。
登るほどに新雪の量も増えてスノーシューが沈みラッセルを強いられ、さらに風雪も加わり真冬に逆戻り。
もたもたしていると山頂も危ういので少し気を入れて登る。

山頂手前でやっと風雪から開放され遅い昼食をとり、立派なブナ林の広い山頂をひとまわり。
淀川水源の森にふさわしいであり、木立の切れたところから周囲の山を順々に見るのは楽しい。
そうしたなかで雪煙をあげて上谷山と左千方が今日はやけに勇ましく見える。
上谷山には同好のKさんはこの冬に福井側から2回も登ったというが余呉側からははるかなる山で、現状では手も足も出ない。
左千方は奥川並から手が届くところまできていて、冬のクールのとどめに登る予定にしているが車道の雪が融けないかぎりお手上げで、4月に延期するしかない。
今日は谷山を経て続く尾根が、いつになく長く遠いものに見えた。

というわけで安全を第一に考え冬のトレイルスノーシューの今後は予定を変更し、まだ登っていない山に向うことにします。
3/13安蔵山は墓谷山に、3/16左千方は新谷山、3/21左千方は下谷山南尾根(8:45集合)になります。
左千方の日取りは決まり次第お知らせします。
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再び余呉頂上へ

2011-03-06 22:10:07 | トレイル日記

休日が仕事の人が世間では多いし、冬のことだから木枯らし吹きすさぶ日が幾日もあって、登ることができない日もあるだろうから、どちらか好天の時もあるだろうということで、平日と休日と同じ山に登るプランをたてた。
ふたを開けてみると、今年は2月、3月と天気がこの合間に周期的にかわるものだからどちらもまずまずに天気で私的にはフル稼働でたてつづけに同じ山に続けて登ることが多いのはうれしい誤算だ。
今回の横山岳もそうだ。

さらにどちらも参加したみなさんの頑張りもあって余呉山頂に昼過ぎに到着することができ、ここで昼食でとり、余裕で余呉頂上ばかりか三角点山頂に立って帰りは北尾根をまわることができたのにはびっくり。
ブナ林よし、傾斜もスノーシューにぴったりのコースでみなさんの感動もひとしおだ。
前回も心和ませた春一番のマンサクの小さな黄花も、顔ぶれがちがうと印象が変わるのもおもしろい。

変化があって登りがいのある西尾根との組み合わせは絶妙で、今後人気のコースになるだろう。
日をあけず同じ山に登るということは昔は考えたこともなかったが、トレイルの世界では同じコースをくり返し歩くことが多く、慣れてくると実に味わい深く山の細やかな表情に接することができて実にいいものだ。

ともすればいちばん楽なコースからでもいいから多くの山頂に立ちたいと考えがちだが、ふりかえってみると登ったという快感は残るものの、うかうかするとどう登ったかということはあまり記憶が定かではなくなることが多い。
人好き好きでいいことだが、もし飽き足りない人はトレイル歩きをお勧めしたい。
次の山は淀川水源の森の核心部にあってブナ原生林の林安蔵山で、3/9と3/13です。
多くのご参加をお待ちしております。
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横山岳西尾根を登り北西尾根を下る

2011-03-02 20:25:14 | トレイル日記

今シーズンもとうとう横山岳に登る日がやってきた。
余呉湖から北上して中央分水嶺の下谷山、淀川水源の森の大黒山や妙理山へ至って、トレイルスノーシューの醍醐味を味わっていただきながらスキルアップして、標高1000mを越える領域へ芦を踏み入れるのである。
雪山に親しむ人はよくわかっていただけると思うが、この高さになるとどこか世界が違うというか、その気で取り組まないと手が届かない場所であり、風景も里山とは異質なものとなる。
今日は久しぶりに冬型の気圧配置に戻ってきて、しぐれのなかを出発したのだが、登るにつれて雪となり北風も肌寒い。

幸いまだ寒気が下がってきていないので時折雲が切れて薄日がさすというなかで、雪もよく締まって歩きやすく順調に登り、昼過ぎには余呉頂上へ到着できた。
天狗の森の岩場はすっかり雪に埋まり、それに続く尾根は見事な雪稜となって、スノーシューのツメを効かせてぐいぐい高度をかせぐことができて快適であった。

余呉頂上の一角に憩いの場を作り、樹氷の素晴らしい風景を眺めながらのランチは格別。
山頂へ立った後は、急な西尾根の下りが慣れないに人にはやっかいなので、北隣のブナ林が見事な北西尾根を下る。

距離が長くなるのでどうかなと懸念したが、急斜面がほとんどなくルートさえ誤らなければまったく問題はなく、2時間ちょっとで北海道トンネル上の林道へ降り立つことができた。
余呉頂上からのびる階段状の西尾根を望むこともでき、印象深い。
体力的、技術的、さらに装備的な裏づけがないとこのコースをじっくり楽しむことはできないが、ひとつの目標として素晴らしいループコースだと思う。

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