ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

インフルエンザ外来

2009年11月23日 | 医療
22日は休日当番、23日は市の夜間診療所の当番でした。
当市では、休日の救急外来は各開業医が自院で診察、
夜間救急は市の保健福祉センター内に設置されている夜間診療所に開業医が出向いて診察、
という形で行っています。
今月15日の日曜日から来年の3月まで、日曜祝祭日と年末年始の日中も、
夜間診療所の場所を借りて、インフルエンザ外来を行うことになりました。

来週の月曜も夜間診療所の当番。
3月までは、わたしは月に2回の当番があります。
来年の1月2日は、午前中の休日インフルエンザ外来の当番です。

さて、昨日の休日当番では、約170名近くのお子さんがおいでになりました。
そのうちの約8割がインフルエンザでした。
今日の夜間診療所では、夜7時から診察開始なのですが、少し早めに行ったつもりが、
もう入り口の外まで患者さんたちが並んでいました!
こんなことは、これまで初めての状態です。
88名のお子さんが受付をしたそうですが、8名がキャンセル、
わたしは80名の患者さんを診察しました。
今までのわたしの夜間診療所での記録では、一番多い人数でした。
インフルエンザじゃない患者さんは、ほんの4~5名でした。
夜7時少し前から開始して、終わったのは11時30分でした。

今夜の夜間診療所の当番薬剤師さんは、当院の調剤をお願いしている先生でした。
薬剤師になったばかりの息子さんも、一緒に来てくれていました。
わたしは慣れてるからともかく、昨日もうちの休日当番で大変だっただろうに、
今日も、本当にお疲れさまだったと思います。

しかし、なんといっても・・・・、
大変だったのは、2~3時間近くも待つことになった患者さんたちでしょう。

夜間診療所が開設された当初は、いくらなんでもこんなことは想定していなかったので、
受付や看護師さんの人数も足りない(でも今夜はいつもより看護師さんが多かった)、
薬剤師さんだって、自分のところの慣れた調剤器や薬剤ではない、調剤場所も狭い、
待合室も狭い、椅子も足りない、・・・・・・まるで満員電車のよう。
内科の先生も、外科の先生も、受付さんも看護師さんも、もちろんわたしも、
一生懸命、息つく間もないぐらい、頑張っているのだけれど、追いつかない、
・・・そんな状態でした。

でも、非常事態だからなのかどうか、
例年だと、混雑してくれば必ず、待ちきれなくなった患者さんのひとりかふたり、
怒鳴ったり文句を言ったり、という場面に遭遇するのですが、
昨日も今夜も、そういう方々はひとりもいませんでした。
(具合が悪すぎて文句も言えなかったのかも、・・・とも思いますが・・・)
じっと待っててくださった方々、本当にありがとう、お疲れさま、です。

11時半、わたしの当番時間が終わって帰る時、
もう1時間以上も前に診察したお子さんのお父さんが、会計やクスリを待っていました。
センセイ、おつかれさまでした、
と声をかけていただいて、逆に恐縮してしまいました。
こちらこそ、大変ですね、どうぞお大事に・・・。
こんな言葉しか返すことができませんでした。

救急外来で診察するのは、ほとんどが初対面、その日限りの出会いです。
あとはかかりつけの先生が診ることになりますから、
その後のことは、ほとんどは、わかりません。
今日診察したお子さんたちが、肺炎や脳症を併発しないといいな、
明日はもっと楽になってるといいな、
今夜も、そう願いながら帰ってきました。

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