解熱剤、と書いて「げねつざい」と読みます。
「かいねつざい」と読んだり、「下熱剤」と書いたりする方がおられますが、
これは間違いです。(^_^;)
さて、この解熱剤。
ご存知のように、発熱の時に使用するお薬です。
使い方のルートは二通り。
経口(口から飲む)か、座薬(肛門に入れる)です。
使用するタイミングは、医師によりやや異なりますが、
おおむね、38.5℃以上の発熱時に、とわたしはお話しています。
38℃以上とご説明する先生もいれば、断固として使わせない先生もいます。
あくまでも、患者さんの体調、発熱による「つらさ」で決めてかまわないと、
わたしは思っています。
使用間隔も、これまた医師により異なりますが、
できれば8時間以上あけて、とわたしはお話しています。
これも患者さんの「つらさ」によって、6時間ぐらいで使用することもアリ、です。
お薬の成分は、小児科領域では「アセトアミノフェン」というものが主流です。
これ以外の成分の解熱剤は今、ほとんど小児科では使用していません。
この解熱剤は、実は鎮痛作用もあります。
ですから正式名称は「解熱鎮痛剤」です。
発熱時以外に、頭痛・歯痛・生理痛・傷の痛み、などにも効きます。
(ただし、アセトアミノフェンは鎮痛効果は弱いですが・・・)
これをよくご存知ない方々が多いので、外来では時々残念に感じることがあります。
せっかく、おうちに手持ちの解熱鎮痛剤があるのに、
「頭が痛くてクスリがなかったので・・・」
と我慢しておいでになる患者さんが結構います。
処方する時に、これは痛み止めにもなりますからね、となるべくお話してるのですが。
もうひとつ残念に感じることは、
親御さんが自分の判断で解熱鎮痛剤を使えない場合が多いことです。
例えば、
夕方外来においでになったお子さん、その時は熱がないのだけれど、
のどが真っ赤に腫れていて痛そう・・・。
「お母さん、これからお熱が出るかも知れないから、解熱剤も一応処方しますね。」
わたしは必ず、このように対処します。
でも、たまに夜中に電話がかかってきます。
「今、39.5℃あるんですけど、昼間出された座薬使っていいですか?」
・・・やっぱりあのお子さん、熱が出たかぁ・・・。
・・・そのために、解熱剤処方したんだけどなぁ・・・。
産まれて初めてのお子さんの発熱の場合は、大抵は仕方ないなぁ、とも思います。
解熱剤を自分の判断で使っていいかどうかなんて、まだわからないですもんね。
こういうことを何回も体験しながら、
親御さんが自分の判断でお子さんの発熱に対応できるようになっていただく、
それがわたしの願いです。
なぜなら、夜間救急のほとんどが「急な発熱」だからです。
本来なら夜間救急外来を受診しなくても、おうちで充分対処できる状態でも、
クスリがないため(又は使用する判断ができないため)に受診するお子さんが、
夜間救急のほぼ8割をしめるからなんです。
夜中に熱のあるお子さんを動かすよりも、おうちで安静にしているほうが、
よほど「からだのため」になるとは思いませんか?
そのためには、救急箱に「解熱鎮痛剤」も常に在庫しておく、
という日頃の備えも必要なんじゃないかな、と思います。
使う、使わない、は別として。
ご家庭においてある消火器と同じようなものと考えてくださいね、
とわたしはいつもご説明します。
その意味では、小児科医の日頃の役割も大事です。
単に咳止め・鼻水止めを処方するのではなくて、
今診察したこのお子さんが、夜中もし発熱したらどういう対処方があるか、
そういった日常生活での工夫もきちんとお伝えしないといけないと思っています。
お風呂は入れないほうがいいかどうか、とか、食事の工夫とか、
夜間発熱したら翌日は自然に解熱しても保育園はお休みしたほうがいい、とか・・・。
いちいち細かいことまで、口うるさいなぁ、と思う方もいるだろうなぁ、
患者さん(お母さん)の人気取りのためなら、
要求されたとおりのことをはいはいと聞いてりゃいいのかなぁ、
なんて気弱になることもあるけど、
わたしは小児科医。
わたしの仕事は、子どもたちがすくすくと成長するお手伝いをすること。
そのためなら、多少オカアチャン達に煙たがられようが、かまうもんか!
といつも心のなかで思い直します。
そうそう、もうひとつ、大事なことがありました。
発熱→すぐに解熱剤、ではなくて、
その前にまず「からだを冷やす」ことです。
これも、冷えピタなどをおでこに貼り付けるんじゃなくて、
(これ、実はほとんど意味ないし・・・(^_^; )
保冷剤などを脇の下あたりに当ててみることです。
それでしばらく様子をみて、それでもつらそうなら解熱剤、
これがおうちでの看病ですね。
「かいねつざい」と読んだり、「下熱剤」と書いたりする方がおられますが、
これは間違いです。(^_^;)
さて、この解熱剤。
ご存知のように、発熱の時に使用するお薬です。
使い方のルートは二通り。
経口(口から飲む)か、座薬(肛門に入れる)です。
使用するタイミングは、医師によりやや異なりますが、
おおむね、38.5℃以上の発熱時に、とわたしはお話しています。
38℃以上とご説明する先生もいれば、断固として使わせない先生もいます。
あくまでも、患者さんの体調、発熱による「つらさ」で決めてかまわないと、
わたしは思っています。
使用間隔も、これまた医師により異なりますが、
できれば8時間以上あけて、とわたしはお話しています。
これも患者さんの「つらさ」によって、6時間ぐらいで使用することもアリ、です。
お薬の成分は、小児科領域では「アセトアミノフェン」というものが主流です。
これ以外の成分の解熱剤は今、ほとんど小児科では使用していません。
この解熱剤は、実は鎮痛作用もあります。
ですから正式名称は「解熱鎮痛剤」です。
発熱時以外に、頭痛・歯痛・生理痛・傷の痛み、などにも効きます。
(ただし、アセトアミノフェンは鎮痛効果は弱いですが・・・)
これをよくご存知ない方々が多いので、外来では時々残念に感じることがあります。
せっかく、おうちに手持ちの解熱鎮痛剤があるのに、
「頭が痛くてクスリがなかったので・・・」
と我慢しておいでになる患者さんが結構います。
処方する時に、これは痛み止めにもなりますからね、となるべくお話してるのですが。
もうひとつ残念に感じることは、
親御さんが自分の判断で解熱鎮痛剤を使えない場合が多いことです。
例えば、
夕方外来においでになったお子さん、その時は熱がないのだけれど、
のどが真っ赤に腫れていて痛そう・・・。
「お母さん、これからお熱が出るかも知れないから、解熱剤も一応処方しますね。」
わたしは必ず、このように対処します。
でも、たまに夜中に電話がかかってきます。
「今、39.5℃あるんですけど、昼間出された座薬使っていいですか?」
・・・やっぱりあのお子さん、熱が出たかぁ・・・。
・・・そのために、解熱剤処方したんだけどなぁ・・・。
産まれて初めてのお子さんの発熱の場合は、大抵は仕方ないなぁ、とも思います。
解熱剤を自分の判断で使っていいかどうかなんて、まだわからないですもんね。
こういうことを何回も体験しながら、
親御さんが自分の判断でお子さんの発熱に対応できるようになっていただく、
それがわたしの願いです。
なぜなら、夜間救急のほとんどが「急な発熱」だからです。
本来なら夜間救急外来を受診しなくても、おうちで充分対処できる状態でも、
クスリがないため(又は使用する判断ができないため)に受診するお子さんが、
夜間救急のほぼ8割をしめるからなんです。
夜中に熱のあるお子さんを動かすよりも、おうちで安静にしているほうが、
よほど「からだのため」になるとは思いませんか?
そのためには、救急箱に「解熱鎮痛剤」も常に在庫しておく、
という日頃の備えも必要なんじゃないかな、と思います。
使う、使わない、は別として。
ご家庭においてある消火器と同じようなものと考えてくださいね、
とわたしはいつもご説明します。
その意味では、小児科医の日頃の役割も大事です。
単に咳止め・鼻水止めを処方するのではなくて、
今診察したこのお子さんが、夜中もし発熱したらどういう対処方があるか、
そういった日常生活での工夫もきちんとお伝えしないといけないと思っています。
お風呂は入れないほうがいいかどうか、とか、食事の工夫とか、
夜間発熱したら翌日は自然に解熱しても保育園はお休みしたほうがいい、とか・・・。
いちいち細かいことまで、口うるさいなぁ、と思う方もいるだろうなぁ、
患者さん(お母さん)の人気取りのためなら、
要求されたとおりのことをはいはいと聞いてりゃいいのかなぁ、
なんて気弱になることもあるけど、
わたしは小児科医。
わたしの仕事は、子どもたちがすくすくと成長するお手伝いをすること。
そのためなら、多少オカアチャン達に煙たがられようが、かまうもんか!
といつも心のなかで思い直します。
そうそう、もうひとつ、大事なことがありました。
発熱→すぐに解熱剤、ではなくて、
その前にまず「からだを冷やす」ことです。
これも、冷えピタなどをおでこに貼り付けるんじゃなくて、
(これ、実はほとんど意味ないし・・・(^_^; )
保冷剤などを脇の下あたりに当ててみることです。
それでしばらく様子をみて、それでもつらそうなら解熱剤、
これがおうちでの看病ですね。