フィギュアスケートのNHK杯が札幌で開催された。
男子・女子ともに、シングルは日本人選手が1位・2位を占めた。
高橋大輔、小塚 崇彦、鈴木 明子、各選手ともに、素晴らしい演技だったと思う。
(・・・って、わたしがフィギュアスケートに詳しい訳じゃないんだけど・・・)
そして日本中が注目する浅田真央ちゃん、
残念ながら優勝は逃したけれど、フリーの演技が終わった後の彼女の満足そうにうなずきながらの笑顔、
本当に久しぶりに拝見した。
http://www.youtube.com/watch?v=lK6F8JN_kWQ&feature=player_embedded
きっと彼女は、子どもの頃から、スケートは「練習さえ積めばできた」のだと思う。
年齢制限にひっかかり、トリノオリンピックの出場は叶わなかったが、その時のインタビューで、
「今はダメでも、バンクーバーがありますから」と無邪気に答えていたのを、覚えている。
そしてその頃、真央ちゃんがバンクーバーオリンピックに出場すれば、ほぼ間違いなく金メダルだろう、
と、ほとんどの日本人(スケートの専門家の方々は別として)は思っていたのではなかろうか。
でも、現実は、そうではなかった。
バンクーバーで真央ちゃんが流した涙の映像は、記憶に新しい。
同じ銀メダルなのに、伊藤みどり選手のそれと、真央ちゃんのとは、意味合いが違っていた。
この10代の少女が背負うものって、どれほどのものだろう、と、観ていて切なかった。
その後の彼女の試合での不調ぶりは、すでに皆がご存知のとおり。
メディアでは、CM打ち切り(辞退?)だし、浅田真央はもうダメか? 的な報道もあったと思う。
(これは、安藤美姫選手の時も、そうだった。)
今回の彼女の演技は、それらの憶測を見事に跳ね返すものだったと思う。
ここまでの間に、どれだけの練習を積み、どれだけの涙を流したのだろうか。
コーチも換わり、ジャンプの基本から立て直し、それを次のオリンピック出場権を獲得する試合までに、
完成させなけでばならない、
かつては「練習さえ積めば」必ずできたはずのことが、思うようにいかない悔しさも、あったに違いない。
それが、どれほど大変なことなのか、わたしには想像もつかないことだけれど、
ともかくも、彼女は頑張ってきたのだ。
それが、あの、フリーの演技のあとの、満足そうな笑顔に表れているのだと思った。
彼女は、日本のためとか、被災地のためとか、そんなことで練習を積んできたのでは、なかろう。
自分ができること、すべきことを、黙々と、こなしてきた、それだけなのだと、思う。
でも、その彼女の姿に勇気づけられた人ちも、たくさん、いるはずだ。
わたしも、そのひとり。
真央ちゃん、ありがとう。
そして日本のほかの選手の方々も、ありがとう。
おまけ:エキシビジョンでの演技
http://www.youtube.com/watch?v=tY-eHhqNHMI
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ついでに、
東日本女子駅伝女子駅伝に出場して下さった選手の方々も、本当にありがとう。