ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

中村紘子リサイタル

2010年04月27日 | 音楽

中村紘子デビュー50周年リサイタルを聴いてきました。

スカルラッティ、ベートーヴェン、シューマン、フォーレ、ラフマニノフ、ショパン、等々、 
古典派からロマン派までの聴き応えのあるプログラムでした。 
プログラムは、デビュー当時のままの曲で構成されたのだそうです。 

彼女の演奏については、音楽評論家の方々からはこれまでも賛否両論あるらしい。
でもね、わたしは素直に感動しましたよ。
ユンディ・リやブーニンやダン・タイソンやツィメルマンや辻井伸行氏とも違う、 彼女独特のオーラを感じました。 
16歳でデビューして、日本が高度経済成長にある中で、 
日本のクラシック音楽界に大きな影響を及ぼした一人であることは、間違いないと思います。  
サービス精神が旺盛というのでしょうか、
アンコールに5曲も演奏なさったのにもびっくりです。 
アンコールの確か3曲目、ラフマニノフの前奏曲を演奏されました。 
演奏前に、「うふふ・・♪」と笑みを浮かべ、 
「これは、浅田真央さんが演技なさった『鐘』なんですけどね、
 原曲とあまりにイメージが違ってて、アタクシはびっくりしたんですよ♪」
 とおっしゃって、弾き始めました。 
う~ん、たしかに違うイメージ。 わたしはこっちの原曲のほうが好きかな~。

前列の方の観客からは、よく聞き取れなかったのだけれど、
     何かのピアノコンチェルトの一部分をリクエスト!
なんて声がかかったりして、 
まぁ、なんてことを・・ ・
と聞いている他の聴衆も感じたかも知れないのですが、 
それに対しても、にっこり笑って 
「じゃあ、あなたが指揮して下さる?」とおっしゃり、 
リクエストしたお客さんはさすがにいえいえいと手をふり、 
紘子さんはまたにっこり笑って、さりげに他の曲を演奏なさいました。 

彼女の手はピアニストとして実は小さい方なのだとか。 
でも、迫力のある演奏でした。 

子どもの頃にも彼女の「展覧会の絵」の演奏を聴いたことがあります。 
その時も、あんな難しい楽譜を、女の人がこんな迫力で弾くなんてすごいなぁ、 
とひたすら感動した覚えがあります。

 ナマの中村紘子さん、相変わらず魅力的でした。

花ももの里

2010年04月21日 | 日々のつぶやき
今年は寒くて、晴れたり雪が積もったりと、振り回されています。
こういう時は、せめて綺麗なものをながめて心を浄化させたいもの。

毎月健診に行っている保育園の近くに、「花ももの里」という場所があります。
健診が終わったあと、ぶらりと立ち寄ってみました。
夕方というのに、小さい子ども連れや、カメラをぶらさげた「にかわカメラマン」が何人かいました。

この地はなんにもない田舎だけど、季節ごとのご褒美はたくさんあるのです。



わたしが子どもの頃の桃の果樹園は、花の時期はみんなこのように濃いピンクで、
文字通りの桃源郷がそこここに広がっていました。
最近の果樹園では、実を大きく美味しくする工夫として、開花する前の蕾の段階で「摘花」してしまうので、
こんなに花が枝に密集して咲きません。
桃の季節を迎えて、果樹園の桃の花はそれなりに綺麗なのだけれど、
摘花されているので、ピンクの密集度が薄くて何か物足りない風情になってしまいました。
でも、摘花せずに多くの実をつけた果樹を手入れするその後の果樹農家の手間や苦労を考えると、
それは致し方ないことなのでしょう。



その代わりに、この町ではこんな公園を設けて、見る人たちの目を楽しませてくれます。
わたしは子どもの頃のふるさとの光景を思い出します。



さらにちょっと行くと、鎌倉時代にこの地を治めた武将の館があった場所があります。
小高い山は桜がちょうど満開でした。



季節のいたずら

2010年04月17日 | 日々のつぶやき
 例年なら春たけなわ、花見に行きたいねぇ、となるはずなのに、雪が降りました。
 せっかく咲き始めた庭の枝垂れ桜も、こんな有り様です。
  

 いったいどうしちゃったの? この季候・・・。

 

 これって、まるで冬の庭です。

 そういえば、数日前にクリニックにツバメが来てました。
 はるばるやってきただろうに、今頃どうしてるのでしょう?

 外来も、いつもなら新学期で暇なはずなのに、体調をくずすお子さんたちで待ち時間が毎日1時間以上・・・。
 
 いったいぜんたい、今年はどうなってるのでしょうか
 

バージョンアップ

2010年04月15日 | 子どもたち
 Aくんが久しぶりに外来にやってきました。
 得意そうに、いつもの「作品」を手にしています。
 今回は、これ。


 一見、いつも作ってるトラックの用ですが・・・、
 彼はさらに工夫をしています。
 市販の「合体ロボ」みたいに、あちこちを変形させて、ロボットになるんです。
 ロボットになったのが、これ。
    

「これが手になってね、そいでね、ここがこう動いてね、・・・」
 Aくんのアタマの中では、ロボットがどんどんいろんなことをしていきます。
 
 本当はもっといろいろ変形するんだけど、時間がなくて写真を撮ることができませんでした。
 Aくん、また作ってね!
 

新学期と学校健診

2010年04月07日 | 子どもたち
昨日は市内の小中学校の入学式でした。
幼稚園年長組でおにいさん・おねえさんだった子どもたち、今度は一番小さい学年です。
1年生からみたら6年生なんてずっとずっと大きいお兄さんやお姉さんです。
先生たちだって、幼稚園や保育園の先生たちとは雰囲気が違います。
きっとドキドキしながらランドセルを背負い、小学校の門をくぐったお子さんもいたでしょう。
付き添っていくお母さんたちも、ドキドキです。
うちの子、うまく通えるかな。
お友達できるかな。
期待と不安の入り混じった4月、今年は寒いです。
無理して入学式に出席したお子さんもいるだろうな。
わたしは別の意味で、こういう時期は心配です。

さて、今日は校医をしている中学校の内科健診がさっそくにありました。
そこは市内では比較的マンモス校で、今日は3年生6クラスの約180人ほどです。
どうして新学期早々か、って?
それは来週修学旅行があるから。
できれば、旅行前に内科健診をやって、具合の悪い生徒さんは早めに対処できるようにとの学校の計らいです。

その3年生、2年前の1年生の時は初々しくて、服装の乱れもなく、みんな素直な子どもたちでした。
もちろん、3年生になった今だって、心根は同じ。いい子たちです。
でもねぇ・・・。
なんでジャージの裾をぼろぼろになるまで踏んづけるほど下げて、
トランクスやショーツ(女子!)まで見えるぐらいの腰パンの格好してるかなぁ。
トランクスもショーツも、下着だよ、下着。下着はふつう、人目につかないように身につけるもの。
君たち、羞恥心はないのかい?! って訊きたい。
だって、ここは学校だよ!?
流行を追うことって、TPOに見合う服装をすることも含まれると思うけどね。

日本人の体型も変化してきて、今時の子どもたちは足も長いけどさ、やっぱり似合わないよ。腰パン。
そういえば、オリンピックでも非難を浴びた代表選手がいましたね。

ルーズソックスもいつのまにか消えてしまいましたが、腰パンが消えるのはいつになるのかな。

新学期になって中学校の学校健診のたびに、腰パンが気になるわたしです。