ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

赤ちゃんの瞳

2006年09月28日 | Weblog
「いつごろから見えるようになるんですか?」
産まれたばかりの赤ちゃんを抱っこしたご家族から、よくこういう質問を受ける。
実は赤ちゃんは、産まれて、目をあけたらもう、見えてるんです。
昔何かの文献で読んだのだけれど、赤ちゃんはかなりの近視なんですって。
それも、30cmぐらいが一番見えるのだとのこと。
これって、抱っこされた時の赤ちゃんと、抱っこしている人の顔との距離なんだよね。

まだ1ヶ月にもならない赤ちゃんは、誰が抱いても大抵はおとなしくしてるけど、
お母さんの腕に返すと、その瞳は わくわく♪ するように、感じます。
「あ、おかあさんだ~ よかったぁ~」 って言ってるような・・・。

もう少しおおきくなると、じいっー と何かを見ていることがある。
天井なんかを見つめながら、にまっ と笑うことも。

これは、医学的には顔の筋肉のひきつりみたいな反射なんだそうだけど、
もしかしたら、「反射」と思うのはオトナの勝手な言い分で、
実は、オトナにはもう見えなくなった「なにか」が見えてるのかもしれない、
と思うことがある。

ほんとうは、赤ちゃんは、なんでもわかってるのかもしれない。
赤ちゃんの時だけのスピリチュアルな世界が、あるのかもしれない。

そんな風に考えたほうが、子育てって楽しいかも。