ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

早春の信夫山・2

2015年03月29日 | 日々のつぶやき
今日もそこそこいいお天気。
クリニックの用事も今のところなさそうなので、
昨日のリベンジでまたま夫と信夫山へ。
今日はコロを連れずに出かけた。

 
 少し登ったところからの福島市の北側の眺め。
 飛行機はきらいだけど、高いところからの眺めは結構好き。
 画面の一番右端は半田山。
 画面中央のくぼんだ谷の向こうは茂庭だ。

 
 昨日は近道の細い山道をすぐに下ったのだけれど、
 今日は車道をのんびり歩いて下る。
 ここは北限の柚畑。
 収穫されない柚が枝についたままになっていた・・・。
 梅の花が満開。
 もう春だなぁ。

 
 信夫山南側、福島市街の眺め。
 夜ドライブに来ると夜景が綺麗。

 
 護国神社から下るところからの眺め。
 吾妻小富士にはもう種まきウサギが姿を現している。
 桜のつぼみもだいぶふくらんでいた。
 
今日はそのまま街中までてくてく歩いて、
途中お昼を食べて、デパートで買い物して、
帰りはさすがに疲れたのでバスで帰宅。

楽しかったな。

うちは、遠くにはなかなか行けないのだけれど、
小さな幸せはさがせばいくらでもある。



早春の信夫山

2015年03月28日 | 日々のつぶやき
本当は今日、友人のお嬢さんの独り芝居を観に、東京へ行くはすだったのだけど、
急用が出来て行けなくなってしまった。
用事が終わって、時間があいてしまった。

お天気もそこそこ。なんかもったいない。

で、最近運動不足のわたしたち。
夫を誘って、コロも連れて、信夫山まで歩いて行ってみることにした。


信夫山の北側、七曲の坂という登山口から登る。

  

  カタクリの花。懐かしい。子どもの頃過ごした茂庭にもたくさんあった。
  あと数日時期が早ければ群生が観られた。

  

  七曲の登山道。
  ここは、うちの子ども達が小学生の頃の春の遠足で毎年登った道。
  写真だとあまりわからないのだけれど、結構急な坂道だ。
  数年前に、子ども達からこの登山道はお母さんなんて絶対無理と言われ、
  山育ちの母ちゃんをナメるんじゃないぞと娘を一緒に登り、
  楽勝だった記憶があるのだけれど、
  今回は登り初めから息切れが・・・。
  荒れ・・・? こんなに急な坂だったっけ・・・?
  あああ・・・、年齢を重ねるって、こういうことも含むのね・・・。

  

  七曲の坂を登り切ってさらに少し上に行くと、羽黒山の分社がある。
  鳥居はくぐったけど、わたしは分社まではさすがにパス。
  夫だけ急な階段を登って参拝してきた。


このあとは、信夫山南側の護国神社まで細い山道を下り、
国道13号線の歩道トンネルをてくてく歩いて帰宅。

一番元気だったのはコロ。

なんか悔しいぞ。




曙光

2015年03月11日 | 東日本大震災
 
 
朝起きると、青い空がさわやかだった。

今日もわたしは、いつもと変わらずに赤ちゃんや子どもたちを診察した。

数日前から震災の特集がさかんだ。

でもわたしたちの毎日は同じようにくり返し過ぎていく。

 忘れてはいけない。
 風化させるな。

それはその通り。あたたかいお心遣いに感謝いたします。

だけど。

あんまりあんまりそう連呼されると、なんだかせつなくなる。

わたしたちって、そんなにかわいそう?

そうだよ。かわいそうだよ。だって被災したんだもの。

だけど。だけどね。

たとえば、やけどかケガをして、頬にキズが残ったとする。
それは生きていくにはなんの支障もない。
お化粧すれば全然わからないぐらい。
でも、キズは残っている。人が気づかなくても、自分は知っている。

そのキズを、

ああ、これね、あの時の。
ここに残っちゃったのね。これ、消えないのよね。
大変だったのね。お気の毒に。
でも大丈夫。心配しないで。
わたしたちあなたが受けたキズのことを忘れないから。

・・・こんな風に言われているように感じてしまうわたしは、
このわずか4年の間に心がひねくれてしまったのかな。

遠くにいるみなさん、いっそのこと、きれいさっぱり忘れてください。
なにごともなかったようにしていて下さい。
記憶にとどめているのは、わたしたちだけでいいんです。

そう叫んでしまいたくなる時がある。

もちろん、本当に感謝してるんです。本当に。

あと1年で丸5年になる。
5年の区切りには今よりももっといろいろなことが明らかになるだろう。
それまでの辛抱だ。

本当の被災地の方々へのエールと、
亡くなられた方々への追悼をこめて、
今日も静かに過ごそう。


 写真は、ケヤキの枝と青い空。
 両手を空に向かって広げるように伸びるケヤキは、福島県の樹だ。